映画レビュー0480 『おっぱいバレー』

ご存知、当時かなり話題になりました綾瀬はるか主演の邦画です。やー、もう5年も経つんですねぇ…。

おっぱいバレー

Oppai Volleyball
監督
羽住英一郎
脚本
岡田惠和
原作
『おっぱいバレー』
水野宗徳
出演
木村遼希
高橋賢人
橘義尋
本庄正季
恵隆一郎
吉原拓弥
青木崇高
仲村トオル
音楽
主題歌
「個人授業」
Caocao
公開
2009年4月18日 日本
上映時間
102分
製作国
日本

おっぱいバレー

とある田舎の中学校に新たに赴任してきた国語教師・寺嶋美香子は、空席となっていた男子バレー部の顧問を頼まれる。まったくやる気のない彼らのやる気を引き出すため、彼女は「なんでも言うことを聞く」と言ってしまい、彼らから「大会で一勝したらおっぱいを見せる」約束をさせられてしまう。

設定を除けば意外と王道。

7.0

ストーリーはそのまんま、「やる気のなかったバレー部がおっぱい見たさでがんばる青春映画」です。オープニングからもうおっぱい欲丸出しの中学生たちが全面にフィーチャーされ、清々しいまでにバカ丸出し。こんなに「おっぱい」って耳にしたの、初めてですね。AVより言ってる。

展開的には前半は完全にコメディですが、徐々に青春ドラマの色合いが濃くなっていき、最後はベタな展開ながらホロリと涙が流れる、いやはやバカに出来ないなかなかいい映画でしたよ。

しかしもうね。中学時代の男子ってホントこうなんですよ。男で共感できないやつはゲイを除けばいないんじゃないかと。

さすがにここまでおっぱいおっぱい言ってるのはおバカエロ野郎としてはかなり高ランクに位置しますが、でも頭の中なんて大差ないですね。ホントこんな感じ。だからもう気持ちがわかるわかる。女子の教育実習生が黒板に文字書いてたりした日にはもうブラ紐しか見てなかったですからね。いやー、懐かしいやらほろ苦いやら羨ましいやらで。

そういう経験的な懐かしさに加えて、舞台が1970年代の田舎町なので、いわゆる“古き良き昭和”臭がプンプンとしていて、これまた(あざといなぁと思いつつ)いいんですよね。

おまけに劇伴がことごとく懐メロなもんで、これまたちょっと狙いが見えて鼻につく感じがありつつも、それでもやっぱり味わい深いものがありました。

RAILWAYS」の時にも思いましたが、やっぱり邦画はこういう懐かし方面で攻めるのが一番外さないのかな、という気がします。それぐらい、昔の日本の風景は情緒的で味があって素敵だよなーと改めて感じました。

軸になる物語の推進力は「おっぱいが見たい!」に尽きるんですが、そのための努力だったり周りのサポートだったり、先生の過去と現在のリンクだったり最後の終わり方だったり、「おっぱい」の一点を除けば物語はかなり王道で、もうぶっちゃけ見飽きてるしわかりきってる展開なんですよね。

予想通りは当たり前で、むしろ開き直ってそういう方向に持って行っているのは間違いないわけですが、そこに「おっぱい」というどうにもくだらない要素が入ってくることでしっかり最後まで見せきる、っていうのは作戦勝ちでウマイ。

まーなんたってわかりきっているのに泣いちゃいましたからね。ええ。わかりきっている=裏切らない純粋さ、みたいなものが良かったのかなー。

組織人としての辛さも出ているし、でも「先生ってこうあって欲しい」っていう(ベタな)期待も受け取ってくれる話だし、設定の奇抜さとは裏腹に誰もが安心して観られる内容ではないでしょうか。

反面、気になった点が2つほど。

一つは特に序盤の、子供たちの演技とセリフ。これがいかにも邦画らしい、すごく作られた臭いものだったのが残念。いくら舞台が古くてももう少しリアリティを持たせたものにして欲しかった。

もう一つは、短めの上映時間にまとめたかったためか、これも主に序盤ですが、展開にやや丁寧さが欠けた点。割とすんなり進んじゃう場面が結構あって、もうちょっと丁寧にフリを利かせた方が後半盛り上がったんじゃないかなぁ、と。

とは言え、総じてなかなか良い映画だと思います。少し辛めに7.0点にしましたが、なんだかんだ言いつつも泣いたし、「ベタだけどいい、って認めるのが悔しい」と思いつつも、まあこういう話はやっぱりいいよね、と再認識した次第です。

このシーンがイイ!

これまたベタに選べば、エンドロール。主題歌の「個人授業」(コレがまたいい)をバックに、楽しそうな撮影風景&NG集。うーん、ベタだ! でもベタだけどいい!

ただねー、映画的には全然だとは思いますが、個人的に最もグッと来たのは、合宿の夜、みんなで「11PM」を観るシーン。これねー。まったく同じ経験をしたことがあるんですよ。

僕の場合は小6の修学旅行の時だったんですが、やっぱり当時「11PM」の名声たるや(男子にのみ)ものすごいものがあって、もう全員が口に出さなくても「見るぞ」って心に決めてて、そのテンションで修学旅行に行っているわけです。

いよいよ夜、我先にと旅館のテレビに100円を放り込み、始まった11PMの企画が「今、都会にネズミが増えている!」ってやつで。たまにやる社会派企画の日に当たっちゃった、っていう。その後の全員のテンションの下がりっぷり、不貞寝っぷりは一生忘れません。

正直、映画でここまで自分の人生とリンクしたのは初めてです。彼らの気持ちが文字通り痛いほどよくわかった。

ココが○

舞台の良さ、ベタながら安心できるストーリーもそうですが、一番良かったのは先生の過去との絡みかなぁと思います。過去の使い方、恩師の存在が(当然これもベタなんですが)良かった。こういう先生と出会いたかったもんですねぇ…。

ココが×

基本的には上に書いた2点のみ。最後についてはちょっと言いたいことがありますが、物語の争点でもあるので触れないでおきます。

MVA

これはもうこの人でしょうね。

綾瀬はるか(寺嶋美香子役)

元々あんまり好きではなかったんですが、こういう若い純粋な教師役ってスゴイ似合ってるし、演技も良かった。

きっとエロくなりすぎないのがいいんだと思うんですよね。これが石原さとみだったらもうエロすぎちゃって集中できなくなりそうで。「スイマセン一回別のDVD挟んでから続き観ます」みたいな。

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