映画レビュー1412 『68キル』

今回は今は亡きウォチパの候補だった1本から。ウォチパ候補はなんだかんだ観ていきたいなと思っているのでサービス終了後数年経ってもまだ同じことを言っている可能性があります。

68キル

68 Kill
監督

トレント・ハーガ

脚本

トレント・ハーガ

原作

『68キル』
ブライアン・スミス

出演

マシュー・グレイ・ギュブラー
アナリン・マッコード
アリーシャ・ボー
シェイラ・バンド
サム・イードソン
ジェームズ・モーゼス・ブラック
アジェイ・メータ
マイケル・ビーズリー

音楽

フランク・イルフマン
ジェームズ・グリフィス

公開

2017年8月4日 アメリカ

上映時間

95分

製作国

アメリカ

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

68キル

みんな狂ってるから先が読めないのが良い。

8.0
大金盗むぞと誘ってきた彼女がマジキチだったので家主を殺しちゃった件
  • 知人の大金を盗んでいい生活しようと彼女に誘われノコノコ強盗しに行く男
  • 家主はいないと聞いていたのにそこにいたもんで殺しちゃう系彼女
  • その後逃走中もいろいろありまして…
  • B級ながらぶっ飛んでて飽きさせない

あらすじ

大変申し訳無いことに鑑賞から1か月以上経ってまして、だいぶ記憶もあやふやな…つまりはぶっちゃけあんまり頭に残らない系の映画なんですが、ただネット上のレビューの微妙な評価の多さにびっくりするぐらいには面白かったのは覚えてます。ぶっ飛んでて。

うだつが上がらない配管工・チップ(マシュー・グレイ・ギュブラー)は彼女のライザ(アナリン・マッコード)と同棲中。ある日、ライザがたまにパパ活しに行く知り合いのおっさんの家に大金があったから盗みに行くぞと誘われ、言われるがままに着いていくチップ。

ライザの話ではその夜おっさんはいないとのことでしたが、いざ侵入すると普通にいた上に“行為”の録画を見てシコシコしてたんもんだからライザが思わず激昂して殺っちゃった☆とまさかの展開。

慌てふためくチップに対し、さして気にも止めず「死んじゃったからしょうがない」ぐらいの感じでさっさと撤収しよう的なライザ、しかしそこにおっさんが囲っていた別のパパ活女子・バイオレット(アリーシャ・ボー)が現れてしまい、余計面倒なことに。

叫ぶ彼女をなだめるチップ、しかしそんなのもお構いなしに気絶させたライザは彼女を担いで車のトランクへ詰め込むのでした。

その後向かった先はライザの兄・ドウェイン(サム・イードソン)の家。ライザは彼にバイオレットを“引き渡す”つもりらしいんですが、その兄は見るからにヤバそうで…あとはご覧くださいませ。

みんな狂っててみんなバカ

末端の人々による大金強奪戦。映画としての毛色はだいぶ違いますが、“もっとひどい”スナッチとかロック、ストック以下略みたいな感じ。金額としても68,000ドルなので、今のレートで換算しても1,000万円ぐらい。もちろん大金には違いないですが、映画に出てくる金額としてはかなり規模感が小さく、それ故に一般人の奪い合い感が強調されて生々しいのが良い。

とにかく出てくる人たちがみんな刹那的な生活をしていて、大体頭がおかしい。特に主人公チップの彼女、ライザがとにかくマジキチで狂ってます。そこがすごく良いんだけど。

無計画に強盗しに行っておっさんいたから迷わず殺しちゃうのもひどければ、その後いろいろあってチップが逃げるんですがそれを追う様がまあとにかく狂ってて最高です。本当に狂人すぎる。映画の登場人物としてはかっこいいし狂いすぎてて面白いんですがマジで近くにはいてほしくないタイプ。よくこんな彼女と暮らせるよな、っていう。

“狂人女子”的には「ガンズ・アキンボ」のサマラ・ウィーヴィングみたいな雰囲気もあって、これはなかなか良いキャラクター。

一方主人公のチップはいかにも下半身脳な、ものすごく悪い意味での“男らしい”人であり、その上気が弱いもんだからすぐ流されるしである意味お似合いカップルではあります。すんごい組み合わせなんだけど。

しかし実はこの物語を観ていくと一番まともなのも残念ながらチップという事実。それだけ他がひどすぎる。(本当に一番まともなのはオープニングに出てくるチップの同僚なんだけど最初にしか出てこないので除外)

とにかく物語が進むごとに新たに登場する人がみんなクセ強で狂ってる人たちばかりなので、それがまた面白いし飽きさせないし先を読ませない。みんな狂ってるから。

あ、今思い出したけどモーテルのオーナーらしき人が一番まともでしたね。脇も脇だけど。あの人ちょっとかわいそうだった。

で、そんな狂人たちが大金を巡ってアレコレするわけですが、テンポも良いしなにせみんなバカなので何をしでかすかわからず、底辺の狂人たちがワチャワチャやっている感覚はおそらく好き嫌い分かれるでしょうが結構いろいろ観ている人であれば「こういうのもアリだよね」と楽しめるのではないかなと思います。

悪が先に来るような面も少なからずあるので、「これはぶっ飛んだ娯楽ですよ」と頭を切り替えて観られないと意外と楽しめない映画なのかもしれません。それ故の評価の低さなのか…わかりませんが。

リアリティとかまったくないんですよね。いやアメリカの底辺ではあり得るのかもしれませんけど。でもやっぱり実際にここまで倫理観をなくした人たちがいたとしても、一つの事件を通して繋がっちゃう、関わりを持っちゃうというのは天文学的な確率なわけで、だからこそ面白いというか…「なんでよりにもよってこんなのと知り合うんだよwww」みたいな面白さが結構味わえるお話でした。あんまり期待しないで観たせいか、意外とよく出来ていて僕は好きですね。

エログロバイオレンス

観てから結構時間が経っちゃってるのもありますが、実際あんまりいろいろ書くような映画でもないのであとは適当に観てチョーダイ系ですよ。

とにかくいちいち言及はしませんがどいつもこいつも頭がおかしいのが最高なので、気楽におバカな人たちを観たいとき(すごい状況)には良いのではないでしょうか。

ただ上にも書いた通り、エログロの類も遠慮なく出てくるし結構バイオレンスだしでそれなりに割り切って観ないとしんどいかもしれません。そこだけはお気をつけを。

このシーンがイイ!

チップが冷静になろうとするシーンが良かったですね。笑いました。

ココが○

早い話がキチ●イしか出てこないのでまったく先が読めず、それ故その辺のよくある映画よりよほど楽しめました。自分の感覚にない行動をする人たちしか出てこない感じ。

ココが×

結構エグい話も出てくるので、生理的嫌悪感を抱く人は多そう。多分普通の話にこういった要素が混ぜ込まれると僕もウエッとなったと思います。

ただこの映画は狂人しか出てこない振り切った話だけに、しっかり創作として笑えるというその辺の匙加減もお上手だったと思いますがどうでしょうか。お風呂にうんこが入ってたらあり得ないと思うけど、ゲロの中にうんこがあっても別に…みたいな。例えが汚くて申し訳。

MVA

これは…やっぱりこの人かなぁ。

アナリン・マッコード(ライザ役)

主人公の彼女。かっこいいけどめちゃくちゃ狂ってる。

やっぱりこういう役は観ていて楽しいですね。本当に近くにはいてほしくないから映画専用の好キャラって感じ。それを見事に演じていたと思います。

あと悩んだのは…やっぱり兄貴。兄貴も強烈でしたが…それはまあ観て頂いてということで…。

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