映画レビュー1303 『アフリカン・カンフー・ナチス』
今回はウォッチパーティですが、過去最低の参加者数でした。
ウォッチパーティもそろそろ潮時ですかねぇ…。
アフリカン・カンフー・ナチス
セバスチャン・スタイン
サミュエル・K・ンカンサ
セバスチャン・スタイン
セバスチャン・スタイン
エリーシャ・オキエレ
秋元義人
マルスエル・ホッペ
ンケチ・チネドゥ
ウォーカー・ベントル・ボアテング
安江史男
2021年6月12日 日本
84分
ガーナ・ドイツ・日本
Amazonプライム・ビデオ ウォッチパーティ(iMac)

とにかくひどい、だがそれが良い。
- カンフー使いの主人公がヒトラー一味に師匠を殺され復讐を誓う
- 世に出していいのか困惑するような設定のザ・Z級映画
- とにかくツッコミどころ満載でみんなで観るのに最適
- 謎の関西弁字幕により関西人にも喧嘩を売る
あらすじ
予想はしていましたが予想以上にひどく、最高に楽しませてもらいました。
この映画に高得点をつけるべきなのかは非常に悩みましたが、まあ楽しんだもの勝ちということで。
第二次世界大戦後、アドルフ・ヒトラー(セバスチャン・スタイン)と東條英機(秋元義人)は生き延びてガーナへ亡命、二人は現地人を洗脳し「ガーナアーリア人」という勢力を築き上げます。
一方「影蛇拳」というカンフーを学ぶアデー(エリーシャ・オキエレ)は彼女ともラブラブで順調な人生を送っていましたが、そのカンフー道場(屋外)にヒトラーたちが乗り込んできて道場破りの狼藉を働き、師匠が死亡。
復讐を誓うアデー。折よくヒトラー主催の武術トーナメントが行われると知り、勝ち残るために謎の男に弟子入りしての修行です。
迫るトーナメント、のんびり修行している暇はないぞ…! と思うんですが割とのんびり修行して、一体トーナメントはいつなんだ…!? そしてアデーは勝てるのか…!?
愛すべきひどさ
嫌でも「必殺!恐竜神父」を思い出させるZ感、あの映画と同じようにひどい笑いを大量に振りまく迷作でした。
のっけから関西弁の字幕に困惑させられる映画なんですが、早々に登場する“あの”ゲーリングがもろ黒人キャストという思い切りの良さに爆笑。
ヒトラーもまったく似せようとしていない潔さがたまりません。ちょび髭というか鼻毛が伸びてるだけじゃない? みたいな。
東條に至っては本当にただの(役者でもない)おっさんで、ひどいわ面白いわでずっと笑わされました。
そもそも「ヒトラーと東條英機が生きていた」というアウトよりのアウトな設定で映画を作る勇気がすごいと思いますが、「ムッソリーニはどしたんや」と思う間もなく「イタリアはポンコツだから切られた」とか言われちゃってていろいろひどいんですよ本当に。
一応話の流れとしてはわかりやすい映画ではあるんですが、いわゆる“雑音”が多すぎてまったく話が入ってこない。会話の内容よりも目の前で何が起きているのかを見るのに精一杯といった感覚です。
いちいちひどいしいちいちくだらなく、いわゆる学芸会レベル的なしょうもない映画と言ってしまえばそれまでなんですが、やっぱりこの手のくだらない映画はどうしても無下に出来ないというか、「映画」という枠の中でバカなことをやっている感じがたまらなく好きなんですよね。
狙い過ぎと言われればそうかもしれないし、「恐竜神父」同様にこの手の作風が好きになれない人も多そうですが、それでもやっぱりちゃんと頑張ってくだらないものを作ろうとする姿勢は好きだなと思います。
あとは観てどうぞ
ツッコミどころには困らない映画ですが、しかし「くだらなすぎる」以外に言うことも特に無く、いつも以上に早めに終了の運びとなります。
まあもうこの手の映画は頭使わずにバラエティ感覚で観るものなので、上映時間も短めだしサクッと観てみたらどうですか、ということで。
つまらなくても苦情は受け付けておりません。監督に言ってください。
このシーンがイイ!
いくつかひどく笑ったシーンがあったんですが、一番困惑しつつ笑ったのはヒトラーがDJとして会場を盛り上げているシーンですね。
謎の女性たちのダンスとDJヒトラーを延々と観させられる、マジでこれなんの時間なんだと言わざるを得ないシュールさにやられました。
ココが○
大会告知を見て修行を始めるも一向に大会が始まらないゆるさ。修行期間長過ぎるんだけど。
それと大会そのものもかなりひどく、一番笑ったのは主催者として大会を見守るヒトラーが座る玉座的な場所が階段の踊り場っていうのがもう爆笑しましたね。他に良い建物なかったのかよ!
あと大会に出てたマスクマン、あれヒトラーと同じ役者さん(つまり監督)じゃない…?
ココが×
コント系映画なので好きじゃない人はまったく響かないでしょう。
それに上手い下手で言えば圧倒的に「恐竜神父」の方が上手かったのも事実です。どっちも好きだけど。
MVA
主演と監督で頑張るヒトラーも捨てがたいですが、この方にします。
秋元義人(東條英機役)
完全にその辺のおっさん。日本人で英語も話しません。演技も観るからに素人で下手。(ただその割には頑張ってる)
ただそのゆるさが絶妙に映画にマッチしていた気がしますね。これでちゃんとした演技をする人にやらせてたらちょっと違うな、と思ったような気がしないでもないという噂です。
なんでも監督の知り合いで「便利屋」をやっていた彼がその便利屋の仕事として受けたんだとか。オファーする方もする方ですが受ける方も受ける方。もうむちゃくちゃ。
ちなみにこの方、僕よりも年下でびっくりしました。頭髪は偉大だな…。


