映画レビュー1168 『セルラー』
今回は…もうかれこれ20年ぐらい「面白い」と噂に聞いていたこちらの映画、ついに鑑賞しました。
そして…なんと今回でネトフリは(一旦)お別れです。JAIHOとアマプラがある以上もはやネトフリに時間を割く余裕もないんでね…。まあそのうち観たいのがたまったら戻ってくると思います。
※なお先週から年末恒例のスクランブル更新始まっております
セルラー
デヴィッド・エリス
キム・ベイシンガー
クリス・エヴァンス
ジェイソン・ステイサム
エリック・クリスチャン・オルセン
ノア・エメリッヒ
ウィリアム・H・メイシー
リック・ホフマン
2004年9月10日 アメリカ
95分
アメリカ
Netflix(PS4・TV)

潔いまでに最初から最後までセルラーオシ!
- 軟禁場所で破壊された電話をアレコレして偶然つながった男にヘルプ
- 渋々巻き込まれた形の男が意外と頑張ってくれるよ!
- 徹頭徹尾電話がキーになるこだわり
- エンディングが今観ると絶妙にダサい
あらすじ
セルラーと言えばツーカーセルラー。もはや通じないものと思われます。
元々は「セル(細胞)」のように多数の地域を基地局でカバーした方式の無線通信についての呼称らしく、要は携帯電話の別名みたいなイメージでしょうか。なんとなく。
そのタイトル通り、最初から最後まで電話が鍵を握るテレフォンサスペンスでした。テレフォンサスペンスって何。
夫一人、息子一人で幸せに暮らす高校教師のジェシカ(キム・ベイシンガー)は、ある日突然押し入ってきた男たちによって誘拐されます。
見知らぬ家に監禁され、設置してあった電話も主犯格のイーサン(ジェイソン・ステイサム)によって破壊されてしまいましたが、ジェシカは犯人たちの目を盗んでその電話を修復。誰でもいいからつながってくれ…と回線をバチバチいじっていたところ、ようやくライアンという名のイケメンマッチョ男性(クリス・エヴァンス)につながります。
ライアンは割と軽薄なタイプっぽいだけに「ああそうなんだ頑張ってねじゃあねー」とあっさり切ろうとしますが、ジェシカの必至の説得によりなんとか回線をつないだまま警察に行って引き継ぎを模索。しかし警察では軽い暴動騒ぎがあったり電話を渡そうにも電波が怪しかったりで上手く行かず、やむなくライアンがジェシカのお相手を続行します。
かくして車に乗りながら彼女の状況を確認しつつ、流れで事件に巻き込まれる形となったライアン。無事ジェシカを救出できるのか、はたまた犯人たちの狙いはなんなのか…!
ある意味、電話が主人公
そんなに本数観ているわけではないので適当な印象ですが、ステイサムが悪役をやるのはなかなか珍しい気がしますね。最近は結構なスターだし。ジェイソン・ワルイサムですよ。
また主人公格でまだ出たての頃のクリエヴァがナンパ野郎として登場するのも今からすると結構見どころかもしれません。当然キャプテン・アメリカを演じるのはまだまだ先の話で、クソ真面目なキャップの印象が強い彼が軽薄な「ただのイケメンマッチョ」を演じております。微妙に走り方がダサいのもポイント。
スリラー的には…まあこの頃のアメリカ映画らしい流れではあるし、それ故に安心して観られるとも言えますが、その分「まあそうなるよね」と全体的に予定調和の中で展開する物語であることは否めません。本当にこの手の展開はよう観るなと思います。
ただそれでもなかなか(特に終盤は)引っ張って引っ張って主導権が二転三転してくれるので、全体的には「どこかで観た流れ」でありつつもそれなりに楽しめるし、今になっても飽きずに最後まで観られるのは結構悪くない映画と言って良いのでは無いでしょうか。
何せきっかけが「壊れた電話からどこにつながるかわからないもののとにかく発信する」電話を偶然キャッチしたライアンが事件を追う(追わざるを得ない)形になるので、もう電話は絶対に切れないわけですよ。かけたジェシカも当然ライアンの番号はわからないわけだし。
なのでひたすら「電話を切らさずに状況の変化に対応していく」、ある種リアルタイムスリラーのような色合いもあって、そこがよく観るこの手の映画とはちょっと違って面白いところかな、と。
もちろんかけた側のジェシカも(壊れた)電話だし、ジェシカ家の電話もちょっと登場するし、その他ラスト近くでも電話…と言うか通信機器がまたちょっと鍵を握ったりと、とにかく全編通して電話、通話を活用してくるこだわりっぷりが良いですね。
エンドロールも携帯を使ったちょっと変わったエンドロールになっているんですが、これがまた今観ると絶妙にダサくて笑えます。やりたい気持ちはわかるんだけど。
クリエヴァ vs ステイサム
とりあえず特に際立ったものもないんですが、とは言え観るのがしんどくなるような問題もないし、お気楽にスリラーが観たいときなんかには結構オススメできる映画かもしれません。
何せ今やクリエヴァもステイサムも大スターなだけに、その2人がまだそんなに売れていない頃に対峙するだけでも観る価値はあるかも。大きな不満のない面白さ、と言う感じでしょうか。
このシーンがイイ!
見た目と存在感が非常に不快な弁護士が出てくるんですが、彼がまさかの2回目登場のシーンは笑っちゃって良かったですね。
ココが○
最終的にはありきたりではあるものの、電話にこだわったサスペンスはなかなか他にない面白さがあると思います。
ココが×
結局最初に「この人は良い人、この人は悪い人」って見た目(と役者のイメージ)でわかっちゃう情報のまま展開するので、観るのが(公開から)遅れれば遅れるほど予想通りになってしまう悲しさ。
せめて刑事の2人の立ち位置が逆であれば…惜しい。
MVA
クリエヴァはまだ出たてということもあってか、全体的にややオーバーで特に序盤はびっくりするぐらい大根感がありました。落ち着いた役で売れて良かった気がする。
ということで順当に。
キム・ベイシンガー(ジェシカ・マーティン役)
誘拐される奥様。
一人熱演が目立っていたと言うか、やっぱり立場的に怯えたり泣いたり忙しい役なのでその分頑張りが伺えたかなと。


