映画レビュー0030 『チェンジリング』

気付けば3000ヒット(※初代「なんかのプロジェクト」)越えてるんですね。ビックリしました。

もちろんただ踏んだだけの人もたくさんいると思いますが、見てくださっている方、ありがとうございます。毎度毎度マイペースの更新で申し訳ないですが…。

チェンジリング

Changeling
監督
脚本
J・マイケル・ストラジンスキー
出演
ジェフリー・ドノヴァン
ジェイソン・バトラー・ハーナー
音楽
クリント・イーストウッド
クリスティン・ヤバラ
公開
2008年5月20日 フランス
上映時間
142分
製作国
アメリカ

チェンジリング

ある日突然いなくなってしまった我が子が、5ヶ月後に発見されるのだが…。

切なすぎる…。

8.0

まず全体的な感じとしては、変に偏った価値観を持たせようとする演出が無いというか、題材として善悪があるのは当たり前なんですが、その中でも割とフラットに描いているというか、観ている人の思考を誘導しようとしない辺りがすごく良かったです。

人によっては、それが「淡々としすぎて物足りない」となるのかもしれませんが、何せ元となる話にインパクトがあるので、これぐらいで十分じゃないかな、と。

少しひねくれた考え方をすれば、ハリウッド映画=プロパガンダと言えるぐらい価値観の提示が鼻につく映画も多いので、そういう匂いがしない辺り、さすがクリント・イーストウッドといったところでしょうか。

内容に関しては、終始救いがないというか…。たまに希望が顔を出すものの、全体的には非常に暗いお話です。

ちなみに個人的な話ですが、うちの母親も映画鑑賞が趣味なので、借りた映画は母も観てから返却するようにしているのですが、今回これを先に観た母が、「子供を持つ親としてこれほど辛い話はない」としんみり語っていたのが非常に印象的でした。

僕はまだ未婚で子供もいませんが、人の親、特に母親ともなると、この映画を観る意味合いがだいぶ変わってくるのかもしれません。

ココが○

淡々としているのに長く感じない映画なんですが、それってこの前観た「ミリオンダラー・ベイビー」と同じような感覚なんですよね。

この辺はクリント・イーストウッドのカラーなのかな、と。

上に書いた通り、偏向的な脚色があるわけでもなく、ストレートな作りなので好感が持てます。

その「自然な演出」としてもう一つ挙げたいのが音楽。場面によっては、多分他の監督ならもっと不安を煽るような、耳に付く音楽を持ってきそうな場面もあったんですが、そういう演出も無く、淡々と。

これって場合によってはマイナスになりかねないんですが、「見せたい大事なもの」が違うからここでは煽らない、という監督の意図が見えるというか、きっちり大事なところを押さえているので、散漫な印象にならない=長く感じない、という作りのような気がします。

そしてその音楽も、「ミリオンダラー・ベイビー」同様クリント・イーストウッドによるもの。いやはや、この人すごいですね。

ココが×

うちの母親の感想からもわかるように、話の内容的に「母親」なら観るのが辛い映画かもしれません。ただ、逆に家族についてより考える機会になるとも思うので、一概に「観ない方がいいです」とは言えません。

一つだけ言えることは、暗い映画が嫌いな人は観ない方がいいでしょう。

MVA

この映画、キャスティングが珍しい気がしましたね。

主演はアンジェリーナ・ジョリーですが、僕のイメージとしては、彼女がやる役柄っぽくないんですよね。

後は彼女の支持者となる牧師さん。

「…これ、マルコヴィッチだよなぁ…」と観ていて半信半疑なぐらい、「マルコヴィッチっぽくない」。ジョン・マルコヴィッチと言えばつるっぱげの悪役か変人ですからね。イメージ的に。こんな役、初めて観ました。

そんな中、一人選ぶなら

ジェイソン・バトラー・ハーナー(ゴードン・ノースコット役)

周りを食ってしまう怪演…とまでは行きませんが、いかにも「頭がおかしい」っぽい人をしっかり演じていて強烈でした。

モデルは実在の人物なんですが、「ああ、ほんとにこういう人だったんだろうな…」と思わせます。そう思わせることができれば、この役としては100点じゃないかな、と。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA