映画レビュー0154 『フローズン・リバー』

ちょい忙しくなってきまして、特に前段で語ることが無くなってまいりました。所詮そんな人生さ。ふ。

フローズン・リバー

Frozen River
監督
脚本
コートニー・ハント
出演
ミスティ・アパーム
チャーリー・マクダーモット
音楽
ピーター・ゴラブ
シャザード・イズマイリー
公開
2008年8月1日 アメリカ
上映時間
97分
製作国
アメリカ

フローズン・リバー

ギャンブル狂の旦那に逃げられ、明日を生きる金にも困っていた女性・レイ。ある日知り合った地元部族の女性から密入国の手助けをしないかと誘われ、お金欲しさに手伝い始めるのだが…。

これはとてつもなく……地味だー!

6.0

そこそこ映画を観るようにはなってきたと思ってますが、ここまで地味な映画は記憶にありません。と言っても、「地味なだけで観るべきところがない」映画は記憶に残らない仕様なので、そういう映画ともまたちょっと味わいが違う。それなりに惹き付けられたんだけど強烈に地味、というなんだか不思議な感じの映画でした。

一応は友情のお話ではありますが、地味なだけに(?)無理のない展開で、脚本はしっかりしてるんじゃないかと思います。音楽は極力控え目に、劇的な展開も無く、納得の出来る展開。つまりは地味。

くどいようですが、地味。さらに言えば暗い。

クリスマスの夜なんて、一つ一つのシーンがホラー映画のように暗い。でも精神的にウワッとなるシーンも無く、地味。「商売臭」という意味ではまったく対極にあるような映画なので、そういう意味では良い映画だな、と思いました。

アメリカ・カナダ国境の、空気が張りつめているような景色も綺麗だったし、その環境の過酷さと登場人物の「生きる」こと自体が大変なんだよ、という人生の過酷さが合わせ鏡のように描写されていて、平和ボケした日本人としては考えさせられる部分が無いわけではありません。

特に「お金」というものに対する意味合いというのは考えさせられました。生きるために必要だけど、必要以上に求めるなら、それなりにリスクをとらなければいけない。リスクを取るということはつまり、凍った川…フローズン・リバーを渡る…という、その行動に投影させているのでしょう。

うーん、ナカナカ深い。

が、地味すぎてそこまで想いを馳せられないもどかしさがあります。良い映画なんだけどなぁ…。きっと(自分の中で)残らないな、これは…。

このシーンがイイ!

特に何かを語ってるシーンでは無いんですが、終盤、車中での保安官の態度がいいなーと。優しくて。日本の警察官じゃあんなに人情的な接し方してくれない気がする…。

もっともこの映画は田舎が舞台なだけに、日本でも田舎の警察官ならああいう人いるかもしれないなぁと思ったりもします。

ココが○

とにかく美男美女の類は一切出てこないので、その分いわゆる「商業臭」の無さがある、というのは魅力の一つでしょう。すぐ「なんたら制作委員会」とか本性隠して電○とかフ○テレビとかで一般市民をバカにした映画作って儲けようぜ、というカス思考ゼロなのがいい。嗚呼、世界の亀山モデル。

ココが×

地味…というのはもうウンザリするほど書いたので除くとして、一つ感じたのはストーリー。

破綻はしていないけど目新しいかと言えばそうでもないので、どうしても“押し”が弱い印象は拭えません。率先して「観た方がいいよ!」と強烈にオススメできるものがない。

というか、多分この映画が好きだ、っていう人も、元気良く「オススメします!」って言ったりしない映画だと思います。突き抜けたもののないしんどさ、みたいなものはどうしても感じざるを得ません。

MVA

なんせ登場人物も地味の極みなので、選ぶのも一苦労ですが、今回は…

ミスティ・アパーム(ライラ役)

ということで。

いわゆる部族の女性ですが、昔僕が一緒に働いてた女性にソックリなんですよね。通称たみちゃん。色気もかわいさもゼロで異性として見ることは一切ありませんでしたが、イイヤツだったんですよねぇ。

その彼女を久々に思い出させてくれたので。そんな理由かよ! っていう。いやでもほんとマジでソックリだったんだよ!

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