映画レビュー1511 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』

これまた幼少期に観た記憶があるんですが猿の脳みそが出てきたこと以外の記憶がおれの脳みそにないので再鑑賞。
アマプラではシリーズの配信が同時に終わる予定だったのでついでに4作目まで観るか、とこのあとも連続して観ることにしました。

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

Indiana Jones and the Temple of Doom
監督
脚本
原案
出演

ハリソン・フォード
ケイト・キャプショー
キー・ホイ・クァン
アムリーシュ・プリー
ロシャン・セス
フィリップ・ストーン
ロイ・チャオ

音楽
公開

1984年5月23日 アメリカ

上映時間

118分

製作国

アメリカ

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

随一のスピード感。

8.0
偶然たどり着いたインドの村で「石取り戻しておくれ」と頼まれるインディ
  • 邪教集団 vs インディアナ・ジョーンズ
  • テーマがテーマだけにシリーズ1(映像が)暗く、オカルト感も強め
  • 「邪教を使った娯楽映画」という意味でなかなかレア
  • ヒロインが古いタイプのヒロイン像で時代を感じる

あらすじ

これまた記憶よりもちゃんと(?)楽しめた印象で、意外とバカにできないなと評価を改める感じでした。

上海のギャングに依頼された遺物の受け渡しでトラブルが発生したインディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)、なんとか逃げ延び飛行機に乗ったは良いもののその飛行機の持ち主は問題のギャングで緊急事態発生、これまたなんとか制圧したものの飛行機は墜落待ったなしのため脱出、着いた先はインドの小さな村でしたよ、と。
インディの他に今作における彼の相棒ショート・ラウンド(キー・ホイ・クァン)と上海のレストランでたまたま居合わせた歌手のウィリー(ケイト・キャプショー)御一行が訪れたその村は井戸が干上がって食事もままらなず、子どもはみな連れ去られた状態でしたとさ。
なんでも村の老人によると「村に祀られていた秘石が邪教集団に奪われたためにこうなった」とのことで、インディを救世主と思った老人たちに「石を取り戻してきてくだせえ」とお願いされる羽目に。
無視できないインディは邪教集団の本拠地だと言われる宮殿へ向かいますが、そこでは意外なことに歓待を受けることになりまして猿の脳みそとかが出てくるんですが…あとはご覧ください。

異色の1本

シリーズ2作目、本作よりタイトルに「インディ・ジョーンズ」の名前が冠される形になりますが、最近はアマプラなんかでも前作は「インディ・ジョーンズ/レイダース」と表記されてたりもするようです。って前回も書いただろばかやろう!(自分へ)
なんだかんだナチスが登場しがちなシリーズですが、今作はナチスのナの字も登場せず、相手は邪教集団。それに伴ってオカルト要素もマシマシなことからもシリーズ中最も異色の1本と言えます。
また特に説明もなく相棒として登場するショート少年の存在も結構謎で、このあと継続して登場するキャラクターの多いシリーズでありながら彼は今回のみの出番ということもあり、これまた異色の作品感が漂います。
今の時代に至ってもなかなか邪教を扱った娯楽大作というのはあまり観た記憶がないだけに、公開当時は今以上に相当妙な…言ってみれば「キワモノ娯楽大作」みたいなものすごい立ち位置の映画だと思われてたりするんじゃないかと思いますがどうなんでしょうか。
その邪教云々に限らず、今の時代からすると(大人が少年ぶっ叩いたりとか)少し問題がありそうな面も散見され、この時代だからこそ作られた映画=良い意味でも悪い意味でも古さを感じさせる映画だと思います。

時代的な意味で言うと一番感じるのはヒロイン・ウィリーの存在。
あのキングコング(1933)以来連綿と続いてきた(と言われる)「ピンチを演出するために叫ぶ金髪女性」的な役回りが如実に示され、同時に「主人公(インディ・ジョーンズ)と(恋愛までは行かないレベルの)ちょっとした男女関係を見せるため」の本当にいなくて良いキャラクターなんですよね。そもそも同行した経緯も結構強引だし。
完全に「娯楽大作にはヒロインがいるべき」みたいなステレオタイプなキャスティングであてがわれたとしか思えないぐらいに、ある意味清々しいまでに物語に関与してこないキャラクターなのでその点も相当に時代を感じます。
ちなみに有名な話ですがこの映画をきっかけに監督のスピルバーグとケイト・キャプショーは結婚に至ったので、スピルバーグにとってはかなり意味のあるキャスティングだったんだろうとは思いますが…。

一方でダークな作風にも関わらず展開のスピード感はピカイチで、この点もこの当時としては相当珍しい映画だったのではないかなと思います。とにかく飽きさせまいと次から次へと展開するので体感としては上映時間が短く感じられるぐらい。
最近の映画であれば珍しくないかもしれませんが、80年代にここまで矢継ぎ早に展開させる映画はあまり記憶になく、その点でも非常に珍しい1本でしょう。
またグロいというか、トンデモテクニック的に素手で心臓を引っこ抜くシーンもあったりするので、良し悪しは置いといてそういったところも他にない味になっているのは間違いなく、本当に(今の時代から考えても)観れば観るほど変わった映画だな、と感じます。
別にカルト映画であれば全然こういうのも珍しくないと思うんですが、なにせスピルバーグが撮るド真ん中の娯楽映画でこれをやる、っていうのはやっぱり興味深いものがありました。

不思議な映画

キャラクター的にもシリーズ中最も他と関係性の薄い作品でもあるので、シリーズを追う上では特に観る必要がないとも言える反面、シリーズを知らなくても単品で観ても楽しめる1本でもあります。本当に考えれば考えるほど変わった立ち位置の映画なんですよね。
総評としては全然面白かったんですが難があるところも多く、そういった意味でも評価が難しい作品ですが、一方でベタな映画が多いハリウッドの本流中の本流にいるスピルバーグが監督している(のに変わった映画)というのも面白いところで、考えれば考えるほど掴みどころのない不思議な映画という印象。
例によって内容はほぼ覚えていませんでしたが、そこも含めて観て良かったです。

このシーンがイイ!

トロッコのスピード感は今観てもなかなか。オープニングのてんやわんや感も娯楽映画だぜ! って感じで味があっていいですね。

ココが○

やっぱり展開の早さでしょうか。本当にスピード感はシリーズでもトップクラスだったと思います。

ココが×

ややグロかったり暴力的だったりするというのと、あとはなんと言っても虫系。苦手な人は本当にきついと思います。

MVA

まー誰でもいいっちゃいいんですが、今作はやっぱりこの人かなと。

キー・ホイ・クァン(ショート・ラウンド役)

インディの相棒的な少年。
急に登場した相棒的存在なので「急だな!」と思うわけですが、それはそれとして今や立派なおっさんとなったキー・ホイ・クァンですがまーかわいいこと。当時姉が彼のファンだったのを思い出しました。
なんでもまだ英語があんまり得意ではなかったらしいんですが、その割には(発音云々はわかりませんが)かなり頑張っていたように見えるし、いかにも子役的な良さが出ていたと思います。

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