映画レビュー1512 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』
引き続きインディ・ジョーンズシリーズ。
これは当時劇場に観に行きました。
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
ジェフリー・ボーム
ハリソン・フォード
ショーン・コネリー
リヴァー・フェニックス
アリソン・ドゥーディ
デンホルム・エリオット
ジョン・リス=デイヴィス
ジュリアン・グローヴァー
マイケル・バーン
マイケル・シェアード
1989年5月24日 アメリカ
127分
アメリカ
Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

間違いなくシリーズ最高傑作。
- 聖杯専門家の父登場、親子で聖杯を探す冒険譚
- 前作とは一変して虫やグロ要素控え目で観やすいファミリームービー
- 若かりし頃のインディが登場したり、シリーズの理解を深めるにも重要な一本
- 何と言ってもインディパパを演じるショーン・コネリーのチャーミングさが見どころ
あらすじ
劇場に行ったからさすがに覚えてたよ…と思いきや相変わらずろくに記憶がなく新鮮に楽しめてラッキー、みたいな。
少年時代のインディの活躍がちょろっと描かれた後──。
授業を終えたインディアナ(ハリソン・フォード)の元に物騒な感じで現れた連中。「同行願いたい」と半ば強引に連れてこられた屋敷にいたのは旧知の大富豪ドノバン(ジュリアン・グローヴァー)で、なんでも「キリストの“聖杯”の在処を捜すのに重要な情報を示している石板を手に入れたものの一部内容が不明なため、その残りを探しに行った調査隊の隊長が行方不明になってしまったので彼のあとを継いで探してもらいたい」とのオファーを打診されます。
最初は渋っていたインディ、「聖杯は親父の専門だから親父に頼め」と言ったところ実はその行方不明の隊長が彼の父親、ヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー)なんだよねと言われ仕方なく承諾。
家へ帰ると部屋が荒らされておりまして、直前に送られてきたヘンリーの聖杯研究を記した手帳が狙われたと直感したインディは、友人で博物館の館長であるマーカス(デンホルム・エリオット)とともにすぐさま父が消息を絶ったヴェネツィアへ飛びます。
現地ではヘンリーの助手だったエルザ(アリソン・ドゥーディ)と合流、聖杯探しを開始しますが…あとはご覧ください。
映画史に残る名キャラクター
引き続き、シリーズ3作目。劇場で観た記憶があります。
僕が初めて観に行った(ドラえもん等の子ども向けを除いた)映画は「BTTF2」…だったはずなんですが、今調べるとこっちの方が先に公開されているんですよね。記憶の改竄がなされているのかもしれません。
いずれにせよ、この頃が僕の洋画デビューの時期だったのでしっかり覚えている…と思いきやほとんど覚えてなかったよ、ということでよろしくどうぞ。
なんなら同じ日に玉置浩二ファンだった母親の希望で観に行った「右曲がりのダンディー」という邦画の方が強烈に覚えてました。エロかったからね。なんちゅうもん一緒に行くんだよと思いましたけど。
本題に入ります。
今作は少年時代のインディの姿を通して「例の帽子の由来」「ヘビ嫌いの理由」等のバックストーリーが語られ、インディ・ジョーンズのキャラクターをより深く見せるとともに彼の父も登場し、より人間味溢れる主人公として描かれましたよ、という感じでしょうか。
なにせ少年時代を演じたのがあのリヴァー・フェニックスというのもこの映画の価値を高めている気がします。
とは言えやっぱりこの映画は何と言ってもインディパパを演じたショーン・コネリーのチャーミングな爺像がかなり大きなウエイトを占めていることは観た方なら同意してくれるのではないでしょうか。
もっと言えばこの映画やシリーズに限らず、「軽妙でかわいくその上知性も兼ね備えた爺キャラ」として映画史に残る爺像ではないかと思います。それぐらいに素晴らしい。
そもそもこれで初めてショーン・コネリーを観た…というかなんならハリソン・フォードもわかっていないぐらいの洋画ドスタート地点にいた僕にとっては「ショーン・コネリーはこういう役者」という印象を植え付けてくれた作品なんですが、その後彼の他の作品を観ていくにつれてこの役は彼としては珍しいタイプのような気がするんですよね。そしてそんな役をショーン・コネリーご本人は演じた役の中で一番好きだったんだとか。
それだけ楽しんで演じていたんでしょう。そんな雰囲気が伝わってくるぐらい、本当にぴったりの素晴らしい役だったと思います。
そしてそんな彼の存在が軽快なテンポを生み出したおかげか、またこれまで以上にコメディテイストが強く感じられたこともあって、老若男女誰もが楽しめる良質な娯楽大作になっていると思います。
またインディ・ジョーンズというキャラクター自体がジェームズ・ボンド≒ショーン・コネリーを元にしている面もあるだけに、歳を取ったショーン・コネリーがもう少し若い頃のショーン・コネリー(を模した息子)を従えて冒険しているように見えなくもないという謎の旨味もあります。
ちなみにハリソン・フォードとショーン・コネリーは12歳しか離れておらず、親子と言うにはちょっと無理がある年齢ではあるんですが、イケオジのハリソン・フォードとフケ渋のショーン・コネリーだとあんまり違和感がないという説もあり、何より変なところでお固い息子と道楽者感漂う父親というキャラクターの対比が素晴らしく、非常にいいコンビなのは今観ても間違いのないところです。
映画の内容に関しても、「聖杯」というわかりやすいアイコンを求めて謎解きをしていく形はこのシリーズの集大成的なものを感じるし、やたら暗く生々しさが漂った前作と違って全体的に明るく一緒に冒険する感じで楽しめる今作はまさにインディ・ジョーンズシリーズの真骨頂といったところでしょう。
実際の遺跡を使った撮影(入口のみ)も話題になっていましたが、そのビジュアルにしてもすごく印象的かつ素晴らしいものなので、過去2作の作り物感を一歩抜け出して少しだけリアルになったアドベンチャーといった感じで楽しませてくれます。
最終的には結局オカルトじゃねーか的なツッコミもできるんですが、今作はどちらかと言うとオカルトというよりファンタジーに近い感じのまとめ方だし、この内容だったら全然許せると言うか娯楽としてはアリじゃないかなと思います。
そう思えるぐらいにそこまでのプロセスで楽しませてくれるというか。
本当にしっかりエンタメしていていい作品だと思いますね。今作は。
時代的な良さもあり
個人的な経験から来る80年代後半の映画に対する甘さみたいなものも込みではありますが、やっぱりこの頃のハリウッド映画は理屈抜きで面白いし良い時代だったなと思います。
シリーズ云々以上に時代背景的にこの手の娯楽映画に最も勢いがあったというのもあると思うし、そこにショーン・コネリーの名演が加わって傑作にならないはずがない、と。
改めて観直してなるほどなぁ、と感心してしまう一本でした。
正直(BTTFシリーズのように)ここで終わっていればよかったのに…と思わなくもないですが、次回は問題の4作目をレビュー予定です。
このシーンがイイ!
囚われ中の火事のシーンがやっぱり面白くて笑っちゃう。
ショーン・コネリーの飄々としたかわいさがよく出ているいいシーンですね。
ココが○
今回改めて過去作も観直して思ったのは、今作は過去作よりもロケシーンが多いような気がしたんですよね。本当に「気がした」レベルなので全然アテにならない話なんですが。
過去作はセット撮影の比率が多かったような…。
なのでなんか「太陽の下で冒険」みたいなイメージが前よりも強くて、その分リアル=身近な感じがしたのが良かったなと。例の遺跡のシーンなんかもそうですが。
やっぱりあそこをセットやら絵(この時代は絵が多い)やらでやるのとは大違いですからね。
ココが×
当たり前の話ですが定番の流れではあるので意外性という意味では期待しないほうがいいでしょう。収まるべきところに収まる映画です。
MVA
上に散々書いた通り、こちらのお方一択です。
ショーン・コネリー(ヘンリー・ジョーンズ・シニア役)
インディ・ジョーンズの父親。
良いところは上に書いた通りなのであとは観ていただければと思いますが、まあ本当にショーン・コネリーの外見からは想像できないぐらいのかわいさを感じさせる演技は見事だなぁと感心しますね。さすがです。

