映画レビュー0524 『あなたに降る夢』
いやー、今年は本当に映画観てませんね。劇場もほとんど行ってないし。
これがいい変化のせいならいいんですが、単純にスプラトゥーン面白すぎとかダラダラしたいとか、非常にまずい変化による結果なので困ったもんです。
あとレビューを書く以上にやっぱり絵を描くのがだるすぎるんですよね。誰に言われてるわけでもなくやってるくせになんなの、って話ですが。ただ一応唯一のオリジナリティなので絵も続けるつもりではあります…。嫌々。
そんなこんなでほそぼそとは続けていきますので…。
しかしほんと、こういう気楽な運営ができるのは過疎地の大きなメリットですね。前はもっと来訪者増やしたいなぁと思っていましたが、今は逆に増えてほしくないです。マジで。
ほぼ完全に自己確認用のブログになっちゃってるというのもあるんですが…。下手に人が増えると炎上しちゃうし。今流行りの。
あなたに降る夢

ベタで優しい、いい意味で懐かしい雰囲気の映画。
だいぶ脚色はされているそうですが、それでも実話を元にしたお話とのことで。どこまでが実話なのかでだいぶ印象も変わる気がしますが、それにしてもなんともいいお話で、じんわり優しい気持ちになれる素敵な映画でした。
主演はもはや世界一の被コラ帝王と呼んでもいいでしょう、ニコラス・ケイジ。この頃はねー。順調にキャリアを重ねるスターの一人だったと思うんですが、今や完全にネタ扱いされてしまっている…ような気がする、ある意味オンリーワンのポジションを確立している俳優さんでしょう。実直で人のいい警官を演じています。なかなかお似合い。
ま~ホントにね、いい人なんですよこの警官が。ステレオタイプな気もしますが、「こういう警官がいてほしい」像そのもので。
そんな善良な市民である彼が宝くじに当選し、たまたま約束してしまった「半分あげる」チップを実行に移したことで、彼とその受け取ったウェイトレスのイボンヌ、さらに彼の妻の人生が動き出すお話です。
ジャンルとしてはロマンティック・コメディと(Wikipedia他で)なっていますが、ヒューマンドラマ的要素もあって、短めの上映時間も相まって誰にでも観やすい映画でしょう。
ちょっとネタバレっぽい言い方になりますが、まあやっぱり観客としてはベタでも“いい人が報われる”話がいいな、と思うわけです。まじめに生きている人が報われる社会であってほしい、と。実話ならなおさらなわけで。
二転三転ありつつも、そういう至極真っ当な気持ちにしっかり応えてくれる、とても素敵なお話でした。いやー、こうじゃないと。やっぱり。
ラストの展開は「嘘だろー」と思いつつもやっぱりすごく素敵だし、こういう心が温まる物語には弱いので、久しぶりにちょい古映画でいい映画を観た気がして嬉しかった。
今の時代に作るのであれば、多分もっとあざとさが目立つ気がするんですよね。すごいテキトーな感覚なんですが。
ただ、なんというか「素直に作りました」というこの時代特有の奇をてらわない感じが、懐かしさも感じるし、この映画の雰囲気にもあってるな、と思います。
そもそも今とは時代が違うので、多分要所要所の展開も変わってくる気がします。特にラストは「今の時代じゃ絶対無いだろうな」と思いました。
別の形で同じようなことが(SNSとかで)起こる可能性はあると思いますが、そうじゃない、アナログな展開がすごく好きでしたね。いやー、いいよな、こういう時代だよな、っていう。展開自体に温もりがある感じというか。
そんなわけで、意外と地味に「この時代だからこそあり得た話」のような気がして、そこがまたしみじみほっこりできたナイスポイントだったんじゃないかな、と。地味でベタかもしれませんが、個人的にはひじょーにおすすめです。
こういう物語はいくらでも観られちゃうなーと思います。優しい気持ちになりたい方はぜひ。
このシーンがイイ!
イボンヌが泣くシーンは演技も相まって一緒に泣きました。たまりまへん。
それと何気ないシーンなんですが、序盤に主人公が近所の子供達と野球をしてるんですよね。で、「夕飯よー」って言ってみんな帰っていくんです。この風景、今は無いよなーと思うとなんだかそれもしみじみとしてきちゃって。ああいう温かいご近所付き合いっていいよな、っていう。しかも唯一の大人が善人警官、って出来過ぎですが、こんな街で育ったらいい大人になれるだろうなぁ、と羨ましくもあり。良いシーンでした。
ココが○
上記以外で言えば、邦題。とてもいいタイトルだと思います。
今だったら「しあわせのチップ」とか「チップの魔法が起こしたキセキ」とか超絶センスゼロの邦題がついたことでしょう。「あなたに降る夢」というタイトルの温かさがもう抜群に映画の雰囲気に合ってます。
ココが×
特にはありませんが、まあベタなのでダメな人はダメかもしれません。でも本来映画ってこういうのでいいんじゃないの? と思いますね。
ストーリーはだいぶ違いますが、時代を進めた「素晴らしき哉、人生!」のような印象。
MVA
ニコラス・ケイジはお似合いでしたがいつも通り。まあ、嫌味もないし自然なのでいい演技なんだと思いますが、でも正直なところ、素直に選ぶなら奥さん役のロージー・ペレスだと思います。もーね、キンキン声で鬱陶しいことこの上なし、「宝くじに当たったら人が変わった」とか言われてますが、もともと金に汚いのでホント嫌な女なんですよ。こんな嫁さんマジいらねーよ、と。この映画の悪役として、これほど見事に演じたのはMVAに十分なわけですが、しかし好みとしてどうしてもこの方にしたいと思います。
ブリジット・フォンダ(イボンヌ・ビアシ役)
お爺ちゃんもお父さんもおばさんも役者という、役者ファミリー出身の方。
ちゃんと観たのは初めてで、やっぱりフォンダ家と言えばお爺さんのヘンリー・フォンダのイメージが強いんですが、それはさておき。
まあかわいい。当時30歳ぐらいなんですが、まあかわいい。(二回目)
大体この頃の映画のヒロインって古さを感じることが多いんですが、登場シーンからとても魅力的で。とは言えそれだけだったら極悪奥さんの方に軍配が上がったわけですが、やっぱり涙を流すシーンがすごく良くて。ヒロイン足りえるカリスマ性みたいなものを感じましたね。
近年はもう映画には出ていないようで残念ですが、ちょっと他の映画も観てみたいなと思います。


