映画レビュー0491 『アメリ』

確か今年のはじめの頃に「アメリ観るよ!」って宣言した記憶がありまして、ようやく年末も年末になって焦って観る、と。

言わずと知れた大ヒットフランス映画ですね。言わずと知れた今さらシリーズでサーセン。

しかし自分で言っちゃいますが、今回の絵は過去一のデキかもしれない。(これでも)

アメリ

Le Fabuleux Destin d’Amélie Poulain
監督
脚本
ジャン=ピエール・ジュネ
出演
マチュー・カソヴィッツ
セルジュ・メルラン
ジャメル・ドゥブーズ
ドミニク・ピノン
音楽
ヤン・ティルセン
公開
2001年4月25日 フランス
上映時間
122分
製作国
フランス

アメリ

学校に行かせてもらえず友達も出来ないまま育ったアメリは、一人妄想にふけるのが楽しみの、人付き合いが苦手な女の子になってしまった。ある日彼女は一人暮らしをしている部屋で小さな箱を見つけ、持ち主に返そうと探偵まがいの行動に出る。

じれったい! けど最高。

9.5

オープニングからすでにややセピアがかった風景といかにもフレンチな劇伴でワクワク感が止まりません。いいですねぇ~。

今で言うコミュ障女子・アメリが、好奇心といたずらで徐々に(自分の周りの)世界との関わりを増していき、やがて自分自身の幸せを掴もうとする…のかどうなのか、というお話。ちょこっとファンタジーっぽい世界観がありつつの、ちょっぴり恋愛&フランスらしいエスプリに満ちた人間ドラマ、と言ったところでしょうか。

いやー、素晴らしい。

観るまでは「かわいい女子が大好きなカワイイ系甘々ライト映画」なのかなと思っていたんですが、もっとなんというか…映画らしい技術とユーモアに富んだ、センス溢れるガッツリヨーロッパ映画でした。

話としてはアメリのちょっと気になる男子とのアレコレを挟みつつ、住んでいるアパートとバイト先の人たちとアメリのお父さんとの狭い世界での日常を綴るだけ…ではあるんですが、(多分)この監督特有の、マンガのようにコミカルでファンタジックな演出と、テンポ良く次から次へと展開する細かなストーリーが楽しくて、独特の“アメリ世界”をじっくり堪能しました。「謎の男」の使い方もすごく好きです。

肝心のアメリの恋の行方は、本当にジリジリとちょっとずつ、引っ張りにつぐ引っ張りでもーじれったい! と焦らされたりもするんですが、それでもエンドロールでは思わず(自室で)拍手しちゃったほど。「いいね! これぞ映画だね!!」と。

で、もうこれ以上書くことが無いわけですが。アレコレ説明できるような映画ではないというか。

監督のセンスから来るこの映画独特の雰囲気は、やっぱりあーだこーだ語るよりも観た方が早いのは間違いないわけで、まずは観たらいいじゃない、と思います。多分、映画が好きな人ほどハマると思います。他との違いがよくわかるから。コミカルな映画でありつつも味わい深いセリフの数々も印象的でしたねぇ。

運は自転車レースと同じ。待ち時間は長いがすぐ過ぎ去る

なんてセリフは思わず「!!」となりました。

そんなフランス映画らしい深いセリフと雰囲気、ぜひごちそうになりましょう。そこの男の人、「どうせ女子向けでしょ」なんて避けてたらもったいないよ!

このシーンがイイ!

なんだかんだでエンディングが一番好きですが、この映画らしくてすごく好きだったのが、夜に絵とか置物が話し出す場面。アニメではよくある表現ですが、実写でやられると結構驚きがあるし、すごくかわいくていいシーンでした。

ココが○

映画の雰囲気、セリフの深さ、劇伴の温かさ、全部いいです。すごく観やすいのにしっかり拾うと考えさせられるような懐の深さもあって、想像以上に素敵な映画でした。

ココが×

特に無し。

MVA

オドレイ・トトゥ、かわいいですねぇ。僕は先に観た「ココ・アヴァン・シャネル」の印象が強いので、(若い頃とは言え)こんなかわいらしい役が出来る人だったのかー、とビックリ。日本でやったら絶対に能年玲奈(のん)だと思う。アメリ、すっごい似合いそう。

で、オドレイ・トトゥでもいいんですが、こちらの方にします。

セルジュ・メルラン(レイモン役)

同じアパートに住む、絵描きの“ガラス男”。

この人とのやりとりが一番味があって好きだったなー。シワだらけの顔がまた渋くて素敵でした。

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