映画レビュー0463 『フィッシャー・キング』

ご存知の通り、ロビン・ウィリアムズが亡くなりました。

フィリップ・シーモア・ホフマンに続き、非常に好きな俳優さんの訃報ということでかなりショックでした。

この場でご冥福をお祈りしつつ、まだ観ていない彼の作品を2本ほど借りてきたので、追悼企画としてご紹介しようと思います。

フィッシャー・キング

The Fisher King
監督
脚本
出演
アマンダ・プラマー
マーセデス・ルール
音楽
公開
1991年9月20日 アメリカ
上映時間
137分
製作国
アメリカ

フィッシャー・キング

人気絶頂にあったDJ、ジャック。だがラジオ中に放った言葉に影響を受けたファンが大量殺人事件を引き起こすと同時に自殺。失意の彼は失踪し、職も失ってヒモとして生きていた。ある日彼は街の外れで浮浪者に間違われて襲われそうになるが、浮浪者のパリーに救われる。聖杯を求めている話や妖精の存在などを語るパリーにジャックはあまり関わらないようにしようとするが、彼が“例の事件”で奥さんを失ったことを知り、徐々に関わりを深めていく。

観やすいギリアム映画。じんわり感動できる良作です。

7.5

テリー・ギリアム監督が初めて「監督のみ」を務めた作品らしいんですが、確かに他のギリアム映画と比べるとだいぶ独自色は薄い印象。序盤は「あれ? これギリアムなの?」って思ったぐらい、非常に“普通”の映画っぽい。そこが普通に観る分には観やすくもあり、「ギリアム期待」で観るにはやや物足りない面もあります。

ただ“赤い騎士”のビジュアルだったり、ダンスシーンだったり、要所要所で「ああ、ギリアムっぽい」と感じる場面も結構あるので、やはりどことなく独特な雰囲気はありますね。ギリアム入門編としていいかもしれません。

タイトル通り、「聖杯伝説の漁夫王」を元に作られた物語だそうですが、元の物語もあまり知らない不勉強さは置いておくとして、当然ながら(公開当時の)現代を舞台にしているだけに、あまりその手の「古い物語を元に作りました」みたいな印象はなく、普通の映画として観やすいのも良い点。

序盤は種まきということもあって結構ダレる面もあり、映画自体の古さも相まってイマイチ入り込めなかったんですが、後半から徐々に物語がスピードを増していくとそこからはあっという間。ジャック、パリー、そして彼らに関わる女性、それぞれの人生がどう展開するのか、すべて綺麗に回収してくれます。

定番の流れではありますが、人情系の「ちょっと良い映画」として過不足のない内容だし、古い割に特にアラも無い良作なので、ちょっとほっこりしたい方はぜひ。

ロビン・ウィリアムズ亡き今、違う意味でも泣けます。

このシーンがイイ!

やっぱりちょっと幻想的な街頭でのダンスシーンでしょうか。「おおっ、ギリアムっぽい」と思ったら、どうやらこのシーンだけギリアム監督のオリジナルだそうです。なるほど納得。

ココが○

非常に真っ当なストーリー展開で、安心して観られる点。誰にでもオススメできる映画だと思います。

ココが×

特に無いかな。

ただ安心して観られる分、予想を上回る良さみたいなものは無かったです。突き抜けるものがなかったのは少し残念。

MVA

ロビン・ウィリアムズはやっぱりイイ。

彼っぽいマシンガントークだったりアドリブ芸みたいなものは無かったように思います(多分裸の公園でのセリフはアドリブっぽい)が、優しい眼差しで少し頭のおかしい浮浪者っていうキャラはさすがバッチリ。本当に彼が亡くなったのは残念ですが、今回はこの方にしようと思います。

マーセデス・ルール(アン役)

ジャックを愛するビデオ屋のオーナー。

姉御って言葉がピッタリで、すごくいい脇役だったと思います。ある意味で一番人情を感じさせる役柄。

あとホームレスのオカマ歌手も良かった。彼ももう亡くなっていると知ってまた残念だな、と…。

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