映画レビュー0091 『ヤギと男と男と壁と』
千原ジュニアが邦題を考えたってことで一部話題になっていた映画です。
ちなみに個人的には千原ジュニア、芸風も声もしゃべり方も外見もすべて嫌いです。はい。まだせいじの方がマシ。
ヤギと男と男と壁と
結局何が言いたいんだよ! でもそんなに嫌いじゃない。
冷戦時代、米ソ双方が超能力部隊や超能力兵器を開発していた…なんて話はゴルゴ13にも出てきたりする割とポピュラーなお話ですが、それを豪華キャストでコメディ仕立てにお送りするという本作。
バカバカしいことこの上ありませんが、よくもまあこれだけのキャストを集めたなぁ、と。
一つ、鑑賞前の人がいたら言っておきたいことがあるんですが、全体的にコメディ調なので軽い気持ちで観ていると、実はあんまりついていけない可能性がある気がします。それなりに深い…というか、意外としっかり観てないといけない内容というか、会話だった気がしますね。
僕も気楽に観てたので、結局つかみきれないところも多々あり…。いや、そんな大した意味はないのかもしれないけど。ところどころで思ったよりも難しい会話をしてたなぁという印象。
ラストまで観て、「で、結局何が言いたかったの?」となってしまい…。オチが良ければもっと評価できた映画ですね。
豪華キャストはさすが豪華キャストだけあって、それぞれの演技はすばらしかったです。ケヴィン・スペイシーの憑依白目やら、ジョージ・クルーニーの「キラキラ目線」やら、なかなか見所はあったりして。
ただ、やっぱり肝心の話自体がイマイチ。
B級にしているわけでもなく、中途半端な印象は否めません。惜しいなー。
まあ、僕はあまりコメディ好きではないので、コメディなんてこんなもの…という気もしないでも無いです。
ココが○
やっぱりこのキャストがコメディをやっている、というのはなかなかの見所だと思います。
ココが×
やっぱり終わり方、ですかねー。なんか最後の最後で急に「普通の映画のエンディング」っぽい展開にしちゃって、内容とのギャップもあったし…。
MVA
そんなわけで役者陣はどの人もそれぞれ見所があってよかったんですが、一人挙げるならこの人。
ユアン・マクレガー(ボブ・ウィルトン役)
この前観たビッグ・フィッシュといい、なんとなくやや軽の笑顔お兄さんキャラが定着しちゃったような感じですが、この立ち位置でしっかり演じられる人は他にあんまりいないかも、という気もします。
それに彼がジェダイジェダイ言ってるのは反則ですよ。そりゃ笑うわ。
ところでケヴィン・スペイシーはハゲちゃったんですかね? それとも役作りで剃ったのかな…。いや、どうでもいいんだけど、最後すごくハゲてたのが気になりました。