映画レビュー1496 『セキュリティ・チェック』

ネトフリ新作でやたら推してくるのでじゃあまあ一応観てみるか的な感じでチョイス。
特に期待はしていませんでしたが…!

セキュリティ・チェック

Carry-On
監督
脚本

T・J・フィックスマン

出演
音楽
公開

2024年12月13日 各国

上映時間

119分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(Fire TV Stick・TV)

セキュリティ・チェック

ところどころ光るものはあるものの、結局いつも通りだな感。

7.0
空港の保安職員が脅され、テロへの協力を指示されながらも抗おうと奮闘
  • 空港の保安職員が弱みを握られテロに協力させられる例のパターン
  • 保安職員が主人公なので空港のちょっとしたバックヤードが観られるのは新鮮
  • しかし展開やその他諸々はいつも通りでやはり食傷気味
  • 「最高!」には行きにくい程々感

あらすじ

まあ結局ね、悪くはないんですが「期待せずに観た」印象そのままの「ああやっぱりまあこんなもんか」って感じの映画でしたよ。

ロサンゼルス国際空港のTSA(アメリカ運輸保安局)職員のイーサン・コーペック(タロン・エガートン)はもともと警察官志望なんですが、警察学校に落第してしまったために現職に落ち着いてイマイチハリのない日常を送っている模様です。
しかし妊娠中の恋人ノラ(ソフィア・カーソン)に発破をかけられ、まずは出世だと上司のフィル(ディーン・ノリス)にいつものポジション(おそらく金属探知機の横)ではなく手荷物検査の管理に回してほしいと掛け合い、承諾をもらって意気揚々とそのポジションへ。
しかし運悪くこの日はテロリストがある荷物の通過のため元々そこにいるはずの職員を脅そうと待ち構えており、人員変更となったものの予定通りにテロすんぞ、ということでイーサンはイヤホンを渡され、セットするとそこからああしろこうしろと指示が届く仕組みですよと。
なんとか抵抗を試みるイーサンですが、やがてノアを脅迫の材料に持ってこられやむなく従う形となります。
しかし当然それで諦めるわけではなく、突破口を見出すべく小さな抵抗を続けるイーサンですが…あとはご覧ください。

結局定番の流れ

「セキュリティ・チェック」とはもうそのまんまですが空港の諸々の検査のことです。
確かに飛行機で何らかのテロを行おうとする場合、最大の障壁となるのがセキュリティ・チェックだと思われるので、その最後の砦を取り上げて対テロアクション映画に仕立てました、的な感じでしょうか。
飛行機内でそういった職務にあたる航空保安官が主人公の映画はいくつか観た記憶があって珍しくもないですが、それが飛行機に乗る前の空港職員が主人公となるとちょっと変わった感じがして良い設定だなと思います。
なおそんな航空保安官が主人公の「フライト・ゲーム」の監督も今作と同じジャウム・コレット=セラということで、この監督はそういうのが好きなんでしょうか。

イヤホン経由で犯人の指示を受け、強制的に動かざるを得ないのはもはや懐かしのドラマとなりました「24」のシーズン1、一番最初のジャックを思い出すわけですが、やっぱり単純とは言え思うように反抗できないもどかしさがなかなか盛り上げてくれます。
しかし実際問題どうなんでしょうね?
これを観てると確かに手荷物検査要員を何らかの形で無効化すればかなり安全に機内にヤバいものを持ち込めるのでは…と考えちゃうんですがさすがにここまでザルではないのではないでしょうか。そうであってほしいけど。
で、まあ「ちょっと頑張るようにするか」と一念発起したその日に偶然テロが重なってしまい、テロリストとしては面倒なやつに当たっちゃったぜ的な展開を観ていくことになりますよと。
主人公の職種もそうですが、ところどころちょっと他とは違う視点も提示されて面白い面もあり、決して悪い映画ではありません。特に問題の荷物を持ち込む人物の設定なんかは面白いなと。
ただねー、悲しいかなこの手の映画はやっぱり飽きるほど観てきているだけに、どうしても「うおおおおおお!」とはならないんですよね。相当変わった作りにしてくれない限りは。
ちょっとネタバレにはなりますが、やっぱりハリウッド映画なのでどうしても最終的に主人公が死んじゃって飛行機爆発しましたービロビロビローンとはならないのはわかりきっているので、どう凌ぐかを観ていくしか無いんですが、そこに目ぼしい新鮮さがあるわけでもなく、なんならちょっと犯人の不可解な行動(結果的に終盤の前フリ)に違和感を感じたりもして、結局数多あるこの手の映画から抜け出せてはいないのが残念。
やっぱり「ところどころ」ではなく、どこか一つ大きなものがドカンと「観たこと無い!」ってことをやってくれないと、なかなか2025年にもなってこの手の映画を手放しで褒めるのは難しいなと再認識しました。
なんならノーランにこういう映画作ってほしい。逆に。この手の定番化されたものをどう見せるのかが知りたい。
結局「フライト・ゲーム」同様、「観たのは覚えてるけど内容ほとんど覚えてない」棚にしまわれることは間違いなく、言い方は酷ですが本当に暇つぶしでしかないなと思います。
僕自身が「ハリウッドの定番」に心底飽き飽きしてきていることも無縁ではないとは思いますが…。

ハリウッドに飽きてないなら良いかも

繰り返しますが決して悪い映画ではありません。それなりに楽しめるし、全然悪くないです。
ただもう「悪くない」程度の映画に時間を割くのももったいないなと思ってしまっているので、やっぱりもう少し映画の選び方は変えたほうがいいのかなという気もしています。
なんかね…こういうのってAVも一緒だよねとふと思ったんですが余談なのでこの辺で。

このシーンがイイ!

運び屋の正体がわかるシーンは良かったですね。リアルで。

ココが○

空港のバックヤードが観られるのはなかなか他にないポイントかなと。

ココが×

ベタな点を除くとすれば、流れとして収まりが良いのもわかるんですが…危機を乗り越えるたびにいちいちいちゃつくのやめてほしい。すごい陳腐に見えるんですよね、ああいうの。

それとやっぱり中盤の“前フリ”になる犯人の解せないムーブ。あれのせいで結構お察し感あるのが…。

MVA

ん〜そんなにピリッと来たわけではないんですが、無難に。

タロン・エガートン(イーサン・コーペック役)

主人公の空港職員。
タロンくんもすっかり主役としてのポジションを確立しているというか、違和感なくしっかり主役らしい佇まいを持つようになったな、と。
まだまだ若手に入る人だと思いますが同年代と比べても結構経験値が多そうな気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です