映画レビュー1224 『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』

ということでウォッチパーティにて続編です。

なにせ前作がアレだったので非常に不安がありつつ…。

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争

Cats & Dogs: The Revenge of Kitty Galore
監督
脚本

ロン・J・フリードマン
スティーヴ・ベンチック
ジョン・レクア
グレン・フィカーラ

出演
音楽
公開

2010年7月30日 アメリカ

上映時間

82分

製作国

アメリカ・オーストラリア

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ ウォッチパーティ(iMac)

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争

かなりのパワーアップ! 普通に楽しめるキッズムービーに

7.0
猫たちの秘密兵器によってまたも世界の危機! 良識派猫と手を組んで世界を救えるか
  • 陰謀猫の計画に犬組織&猫エージェントが手を組んで世界の危機に立ち向かう
  • 設定は前作踏襲ながら大幅スケールアップ、ほぼ別物に
  • いろんな映画のパロディも多く、大人もニンマリ
  • テンポの良さで細かいことはぶっ飛ばして考えさせない巧みさもあり

あらすじ

前作は散々だったんですが、今作は文字通りだいぶ進化していて比較的誰でも普通に楽しめる映画になっていると思います。ウォッチパーティ効果もあったかもしれないけど。

人知れず闘いを繰り広げていた犬と猫の両陣営。

猫のスパイ組織「ニヤオ(人間の優しいお友達の略)」でエリートエージェントとして活躍していたキティは秘密兵器を完成させ、犬どころか猫までも支配下に置いて世界征服しようと企んでおります。

陰謀を察知した犬のスパイ組織「ドッグ秘密基地」では長官のルー(前作主人公)が警察犬失格の烙印を押されたディッグスとコンビを組んで事件解決に当たるようブッチ(前作のベテランエージェント)に司令を出します。

さらにひょんな経緯で行動をともにすることになった鳩のシェイマスとニヤオエージェントのキャサリンもチームに加え、陰謀阻止のため行動を開始。

果たして犬と猫、そして人類は救われるのか…!

フォーカスを絞ってやりたいことをちゃんとやった

前作から9年後に作られた続編ということで、だいぶ間が空いたからか内容的には繋がりも薄く、ほぼ別物の映画になっています。

僕は一応これのために前作を観ましたが、その必要もないぐらい別物なのでこれだけ観る形でも問題はないでしょう。

前作とのつながりは「犬のスパイ組織がある」「前作主人公のルーが長官に出世している」「ブッチ他一部登場人物が続投」辺り。ジェフ・ゴールドブラムはクビとなりました。無念。っていうかルーは教授宅から出て行っちゃったんでしょうか。ちょっと気になる。

話としても世界征服を企む猫がいて、それを阻止するために人間の預かり知らないところで犬たちが奮闘するという1とほぼ変わらないものではあるんですが、その展開や見せ方がだいぶパワーアップしているのであらすじよりも全然別物の映画として観られます。

感じた点としては、まず今作の人間はほぼ添え物で前作よりも犬と猫が中心になっている感が強いのが良い。無駄な子どもの成長物語とか入ってこない。

また前作で腐した「猫が悪役というステレオタイプ」も、メインの悪役こそ猫のままではあるものの主人公チームに猫も加わるので猫好きもニッコリの安心設計。

スパイ映画(?)らしく007やミッション・インポッシブルのパロディがふんだんに登場するのも楽しい。オープニングからして007感満載ですごく良くできてます。

この辺振り返ると、八方美人でウィングを広げすぎて散漫になってしまった前作からきちんと交通整理をしてフォーカスを絞った作りになっているのが功を奏している気がします。ちゃんと犬と猫を主役に、ちゃんとスパイ映画に、と。

監督は「ランペイジ 巨獣大乱闘」他でおなじみのブラッド・ペイトンで、子ども向けに作るというよりは子どもと一緒に見られるスパイコメディを作りましたという印象です。テンポもいいし前作のがっかり感がイイフリになってなかなか楽しめました。

子どもと一緒に

とは言え「なかなか」レベルであることも否めません。

まあどこまで行っても基本はキッズムービーのはずなので、あんまり予想外な展開を期待するのも酷というものでしょう。

ただその枠の中ではかなりいろいろ盛り込んで楽しませようとしてくれてるし、最後までそれなりにハラハラさせてくれる展開ではあるので、それこそ子どもと一緒に観るととても楽しめるのではないかと思います。

例によって僕は子どもはおろか結婚もしていないので的はずれな可能性はありますのでその辺りは情状酌量の余地というものを考慮して頂きたいところですね。ええ。

このシーンがイイ!

埋まりそうになるシーンがバカバカしてくよかったですね。ツッコミどころ満載。

ココが○

テンポが良いために細かいところを考えずに突っ切れるのが良いですね。アラ探しさせない強さ。

ココが×

前作のがっかり感がベースにあるので「意外と良いじゃん」と評価が上がった可能性はあります。あんまり期待しすぎてもダメ。

MVA

基本的に吹き替えメインなので良いも悪いも無いんですが、キャラ的にこの方に。

カット・ウィリアムズ(シェイマス役)

なんだかんだずっといる鳩。

「キャッツ&ドッグス」なのに鳩が優勝です。ありがとうございます。

いわゆるコメディリリーフ的な存在で、やや鬱陶しいのも良い。

この映画を観て鳩を推す人は結構多いんじゃないかと思います。いいキャラでした。

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