映画レビュー1542 『クレイジー・ワールド』
ウガンダ映画3本目。
もうここまで来ると意地みたいなものです。また絶対眠くなるなと思いつつ。
クレイジー・ワールド
ナブワナIGG
アラン・サリ・ホフマニス
アイザック・ニュートン・キジート
キラボ・ベアトリス
ナッテンボ・レイチェル・モニカ
カイバレ・ファウシタ
ルベガ・ジョジョ
キャッセ・フィロ
アレックス
ムイイビ・アレックス
カブイエ・ジョン
ナカビイリ・ティシャ
カシグワ・ダイアナ
ウェフクル・アンソニー
ナバガラ・ピオナ
ダウダ・ビサソ
V.J.エミー
2016年3月4日 ウガンダ
63分
ウガンダ
Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

まともになるにつれ、良さが薄れるジレンマ。
- 復活したタイガー・マフィアは子どもたちに狙いを定め誘拐を繰り返す
- 娘をさらわれた最強コマンドー、一人立ち向かうも取り戻せず
- 半年後、キ●ガイ扱いされる浮浪者に身を落とすもマフィアの監視は続ける
- 一番筋が通っている話に見えるがその分VJエミーも大人しくなってしまい…
あらすじ
徐々に“普通の映画”に近付いていっているような気がするんですが、その分ワカリウッド映画の良さが薄れていっているような気もするという…残酷なバーター。
ワカリガでは悪名高きタイガー・マフィアが復活、子どもたちの誘拐を繰り返しております。
そんな中、新たにさらった子どもは「最強コマンドー」と呼ばれるダウダの娘だったことからダウダは単身タイガー・マフィアに戦いを挑み、派手な銃撃戦を繰り広げるも娘を取り返すことはできずそれから半年…。
ダウダは狂ってしまったのか、ゴミ捨て場で生活するようになってしまい周りからはキ●ガイ扱いされますが、密かにタイガー・マフィアの監視は続けておりまして、またも繰り返される子どもたちの誘拐に目を光らせていましたが…あとはご覧ください。
普通の映画に近付いている
これまた過去2作と同様、VJエミーの解説というか実況というかを聞きながらストーリーを観ていくもはやおなじみのスタイル。
話としては3作中最も筋が通っているように見え、内容も理解しやすかったと思います。ただネットでは3作どれに対しても「一番わかりやすかった」みたいなコメントが散見されるので人によるっぽいです。
で、なんで僕がそう感じたのかと考えると、一番眠くなかったのもありますがそれ以上に「VJエミーが一番大人しかった」映画だからなのではないかな、と。
「誰がキャプテン・アレックスを殺したか」と比べると一目(一耳?)瞭然だと思いますが、あの超うるさく(しっかり本編を追うには)邪魔だったVJエミーがかなり控え目になっていて、大体感覚的にはキャプアレの3割ぐらいには減っていたと思います。当社比。
それだけ本編を追いやすい…のは確かなんですが、それ以上にこの3作の楽しみとも言えるVJエミーの“芸”の物足りなさばかりが感じられてしまい、その分良さも無くなっているという説があります。
ざっくり言ってしまえば「普通の映画に近付いている」感覚。
説明不要で理解しやすいストーリーになればなるほどVJエミーが余計な存在になっていってしまうというジレンマ。
これは盲点ですね。誰の盲点なんだよって話ですが。
結局一番むちゃくちゃで何をしたいのかよくわからない映画が一番面白かった(最初に観たせいもありますが)のは皮肉です。
もっとも今後も映画を作り続けるのであろうナブワナIGG監督の成長過程(偉そうな言い方ですが)と考えれば、これはこれでその中途半端さが貴重な一本になるのかもしれないし、そう言った観点で観ると非常に興味深い足取りにも感じられます。
VJエミーは最初が一番うるさく段々影が薄くなっていったのは明らかなので、それだけ監督の腕が上がっていった(VJエミーの力技に頼る必要がなくなってきた)んでしょう。他の国の映画のように、VJの力を借りずに普通の映画にしていきたい意向もあるのかもしれません。
…としたり顔で書いていますが実際はまったく的外れの可能性もあります。自分がそう感じただけで。
ただVJエミーが大人しくなるに従って面白みも薄まっていくんだなとは思いました。これはなかなか難しい問題ですね…。
それとこれは余談なんですが、今作に限らず過去の2作でもやたらと日本に向けてのメッセージが多いので謎に日本推してんな〜と思いそうなところですがそうではなく、これっておそらく各国バージョンを作っているんですよね。
今作途中で出てくる海賊版パトロールのシーン、よく観てると写ってるPC画面内の国旗が別の国なんですよ。
つまり、過去作含めてVJエミーのアテレコも各国バージョンがあるのは間違いありません。
編集がPCでできるから昔と比べてバージョン違いも作りやすい…のは事実でしょうが、配信する国の数だけ録音したり撮影したりは単純にものすごい労力だし、おまけにボランティア(らしい)ということも考えるとその努力は涙ぐましいものがあります。何か国分作ってるんだろ…。
そういう手間を考えると内容の善し悪しは置いといて愛さざるを得ないものがあり、なんだかんだ言いつつ良いものを観たような気がしてしまうという…やっぱりハリウッドには無い何かがあるような気はしますね。
もうちょっとだけ続くんじゃ
あんまり映画の内容そのものに触れていない気がしますが、3作すべてがごっちゃになっていて書けないという説もあります。
やっぱりなんだかんだ最初のインパクトが一番強かったのは間違いないので、冷静に言ってしまえば頑張って3作観るほどではないかな、と。
ただそれでも3作観て本当に監督は映画が好きなんだろうなと思ったし、今後の活躍にも期待したいところです。
ということでウガンダ映画はこれで終わり…と思いきや…?
このシーンがイイ!
途中で別の映画のご紹介が突如始まるんですが、その別の映画は「ドキュメンタリー」と言いつつ敵のような存在が巨大化しててそっちが超観たかったです。
ココが○
キッズムービーとまでは言えませんが、子どもたちが活躍するのはその後の彼らの未来にも影響しそうなのですごく良いなと思います。ワカリガは環境が環境なので…。
ココが×
やっぱりもうちょっとVJエミーが弾けるのが観たいですね。
MVA
えー大変申し訳ないんですが、いくら調べても当ブログ初の「役名と演者がわからない」事態となりまして、今回はVJエミーも大人しかったことから該当者なしとさせて頂きます。
おれだって辛いんだ…!


