映画レビュー1462 『デューン 砂の惑星 PART2』
今回もネトフリから。
起動したらすぐ出てきた、いわゆる“今一番ホットだぜ”的なポジションの映画ってことで、まあ1も観たのでじゃあ…と観ました。
デューン 砂の惑星 PART2
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
ジョン・スペイツ
『デューン』
フランク・ハーバート
ティモシー・シャラメ
ゼンデイヤ
レベッカ・ファーガソン
ジョシュ・ブローリン
オースティン・バトラー
フローレンス・ピュー
デイヴ・バウティスタ
クリストファー・ウォーケン
レア・セドゥ
スエイラ・ヤクーブ
アニャ・テイラー=ジョイ
ステラン・スカルスガルド
シャーロット・ランプリング
ハビエル・バルデム
2024年3月1日 アメリカ
166分
アメリカ
Netflix(Fire TV Stick・TV)
前作同様、力作なのは理解しつつあまり合わない。
- フレメンのメンバーとして受け入れられ、徐々に頭角を現していくポール
- 一方母親のジェシカはフレメンの教母となることを求められる
- その他ハルコンネン男爵や皇帝も動き始め…
- 一番の脅威が自家用車化して草
あらすじ
前作同様に重厚で大変な力作なんですが、いわゆるnot for meでしたね…。
なお例によって2作目のため前作のネタバレに触れざるを得ないのはご容赦ください。
フレメンに助けられ、その一員として力を蓄えていくポール(ティモシー・シャラメ)と、その母ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)。
ポールはフレメンが待望する救世主として、一方のジェシカは代替わりが迫る教母の後任として選ばれ、次第にその中で求心力を増していきます。
一方アトレイデス公爵家に攻撃を仕掛けたハルコンネン家も男爵の後継と目されるフェイド=ラウサ・ハルコンネン(オースティン・バトラー)への権力移行準備も進められ、バッチバチでございます。
皇帝(クリストファー・ウォーケン)も動き出す中、ポールはどのような立ち回りを演じるのでしょうか。
良いのはわかるんだけど…
おっ、皇帝ウォーケンじゃん! とテンションが上がったのは最初だけ、申し訳ないけど結構眠たい鑑賞となりました。長いしね…。
前作同様にビジュアルはめちゃくちゃ力が入ってるし、じっくり魅せる大作SFとして申し分ない作りだとは思うんですが…いかんせん話が微妙。
前作前提の映画で、かつそんなに公開時期が離れていないこともあって前作までの説明に時間を割かないところは逆に(?)好感が持てるんですが、その割に長く感じてしまうぐらいに進みが遅い。
その割に急に進んでたり(夜出ていくポールの修行、いつ終わったの?)するしで注意力が削がれていきました。
何より地味に葛藤するシーンが多いので、大人向けと言えば良いように聞こえますが娯楽としてはあんまりスッキリしない。
原作シリーズが相当好きか、もしくはティモシャラが出てるだけで良いみたいな人は楽しいと思うんですが、僕にはどう転がってものめり込む感覚が捉えられず、最後まで微妙な感じで終わりました。
終盤の展開にしても物語的には盛り上がって面白いのもよくわかるんですが、ところどころで登場人物の行動に違和感もあり、なんだか結末ありきで駒(登場人物)が動かされてる感が強くて納得できなかったのも大きかったですね。
くどいようですが前作と変わらず圧倒的なビジュアルと豪華キャストで「魅せる」意味では素晴らしい映画なのもわかるんですが、どうしても物語の部分で入り込めず。
ただ世の中は絶賛なようなのでこれまた僕が節穴だったということなんでしょう。悲しみ。
自家用サンドワーム
あとはまあ細かいようですが前作で一番の脅威としてワクワクさせてくれたサンドワーム、見事に飼いならされて自家用車代わりにさせられてるのがもう笑っちゃいましたね。
原作準拠なんでしょうが、さすがにあれだけ恐怖の対象だった相手が便利グッズになっちゃうのはどうなの、っていう。
まあこの辺はハマらなかったせいで重箱の隅をつつきたくなってるだけの可能性もあるとは思いますが…。
おそらくまだ続くと思われますが、正直僕はもうここでドロップアウトしてもいいかなという感じ。
ヴィルヌーヴ作品という意味では結局観たいし観そうな気もするんですが、間違っても劇場に行ってまで観ようってほどの意欲はないですね。残念。
このシーンがイイ!
映像的にはどれも見事でしたが、ここと言ってビシッと来たシーンは特に無く。
ココが○
くどいようですが映像面。本当によくできています。もちろんお金もかかってそう。
ココが×
なーんかこう…「うおおおおやれ!」みたいな盛り上がりがないんですよね。結局感情移入の問題なのかなぁ。
あとはネタバレ項に書いたシーンで完全に醒めました。絶対おかしいでしょあそこ。
MVA
まあ今回も誰でもいいっちゃいいんですが…この人かな。
ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック役)
アトレイデス家の腹心。武術指南役。
1であっけなく退場しちゃったので絶対生きてるでしょと思ったんですが案の定で、さすがジョシュブだけあって存在感もあり、好きでした。
粗野な感じだけどしっかり立場はわきまえてる感じがね。いいよねっと。