映画レビュー1461 『フォーカス』
ネトフリです。
ネトフリ久々すぎて配信終了を調べる方法すら覚えていないので、適当に観たいものを探して選びました。
フォーカス
予想に反してラブコメだった。けど…?
- 詐欺師が騙そうとした男は格上の詐欺師だった…! 的にお知り合い→お付き合い
- 順調に成長する彼女&順調に大金を稼ぐ男、順風満帆に見えた2人も突然お別れ
- 数年後、「デカい山」を前に再会する2人
- 半分詐欺映画、半分ラブコメ
あらすじ
オーシャンズ的な犯罪映画を期待して観たらモロラブコメで「騙された!」と思ったら最後にしっかり詐欺的に「騙された!」ので結果オーライ。結構面白かったです。
ちょっといいところでシーメーでも…とホテルで高そうな食事をしていたニッキー(ウィル・スミス)の元へ、酔っぱらいに言い寄られていたイイナオン的なジェス(マーゴット・ロビー)がやってきて「今だけ彼氏のフリして!」ってことで楽しく飲んで意気投合、早速ムフフとしけこんだら男が踏み込んできて「誰の女抱いてんだ!」と脅されるも臆すること無く対応するニッキーに見事美人局失敗、「このまま安い美人局でやっていきたくない」とジェスはニッキーに教えを請いたいと懇願します。
後日ニッキーと合流するとあらビックリ、彼はスリや詐欺をビジネスとして大金を稼いでいる一大詐欺グループのリーダーでしたとさ…!
そんな彼のグループに入って腕を磨いたジェスはやがてニッキーといい感じになってお付き合い、順風満帆な人生と思いきや、ある仕事を終えると急に別れを告げられ、2人は別々の道を歩むことに…。
カメ止め逆バージョン
上記あらすじは上映時間にして半分ぐらいまでのところまで書いているので、実はそこそこ先まで書いちゃってはいるんですが逆に言うとそこまでは「ニッキーのお仕事紹介」的な時間が長く、詐欺のエピソード自体は面白いものの全体の物語そのものにはあまり関係がない、という若干珍しい映画です。自己紹介が面白いから長めに見せてるけど本番はこれからだよ、っていう時点が半分終わってから、っていう。
まあインド映画なんて全体の上映時間が長いからあんまりそう思わない(?)だけでほぼそんな感じだけど…。
前半は登場人物紹介に加え、いい感じになるニッキーとジェスの姿を経てプチ「オーシャンズ」的なお仕事紹介を見せ、なるほど面白い話ね〜と思って以降が本番になるわけですが、その本番が早い話ラブコメなので「うーん」となってしまうという。
いやご存知の通りラブコメも好きなのでそういう意味では全然構わないんですが、やっぱり最初にそのつもりで観ていたわけではないので「そっち行っちゃうのか〜ちょっと違うんだよな〜」となって感情的に中だるみが発生しちゃったんですよね。後半の主演がおヒューに代わってたら全然違ったんですが。(やりすぎだろ)
で、そんな感じであまり乗れずに「まあここまで観ちゃったからしょうがない」とお付き合いしてたら急に目が覚めるような展開になってウオー! みたいな。ネタバレできないのでウオーで誤魔化してますけども。
そんな感じの映画なので、「騙す」という意味では非常にお上手だったと思います。
「そういうの観たいんじゃないんだよな〜」からの〜? みたいな。ある意味「カメラを止めるな!」の逆バージョンって感じですね。前半面白く、後半違和感で最後はしてやられた、みたいな。
なので結果的には「結構面白かったな」と思ったんですが、とは言え例によってこの手の映画にありがちな、後で振り返ってみると「だとしたらアレなんだったんだよ」みたいな部分もそこそこあるので、不満もまたそれなりにありました。
この手の騙しの映画はやりすぎるとなんでもアリになっちゃうし、かと言って丁寧に作りすぎると騙せなくなっちゃうしでなかなかさじ加減が難しいのもわかるんですが、そこが結局センスなのかなと。
この映画はどちらかと言うと前者に近く、それ故にしてやられた感もあって楽しめはしたものの、振り返るとアラも目立つので評価が難しいよね、というところでしょうか。
のめり込むほどではないのが残念
ということであとはご覧ください系です。
多分あんまり映画を観ていない頃であれば相当評価が高い映画になったような気がするんですが、残念ながらそれなりにいろいろ観て映画うるさ型となってしまったので細かい部分に文句を言いたくなるという嫌な客です。
まあでもいろいろ観てうるさくなったというよりは、やっぱり「細かい部分がどうでもよくなるぐらいぶちかましてくれる」ほどの映画ではなかった、というのが正しいところでしょう。
本当にめちゃくちゃ面白い映画は同じくツッコミどころがあっても「うるせえそんなのどうでもいいんだよ!」ってなっちゃいますからね。鼻息荒く。
結局この映画はそこまでのめり込むほどではなかった、ということなのかなと。
ただ「いろいろ観る」ことでそこの閾値が変わってる可能性はあります。
めんどくさいですね。こういう客。
このシーンがイイ!
チームでスリをするシーンはスピード感やテクニカルな動きがお見事でどれも良い見せ場でしたね。海外行くのこえーな、みたいな。
ココが○
最後までタイトル通り、「フォーカス」が重要な映画だな〜と感心しました。良いタイトルだし良い作り。
ココが×
やっぱり後半かなりラブコメに寄っちゃうところでしょうか。それも狙いなんだと思いますが、それでもやっぱりちょっと毛色が変わりすぎて集中力を削ぎがち。
MVA
主演どっちがいいか悩ましいところですが…こっちにします。
マーゴット・ロビー(ジェス役)
ニッキーに惚れるヒロイン。男が観ている以上悩んだら女性になるのが決まりです。
まーやっぱりかわいい。感情高ぶる演技もお上手で文句なし。
劇中でも触れられますが、変な話、やっぱりあんまりおっぱい大きくないのが良いんですよね。そっちで勝負してない感じが。
ファンタビのキャサリン・ウォーターストンとかもそうですが、あからさまなセックスアピール以外のところで勝負している感じの女優さん、好きなんですよね。
もっともダイナマイトボディはそれはそれで好きなので結局全部好きなんじゃん、っていうね。はい。GNMD。(ぐうの音も出ない)