映画レビュー0499 『エスケイプ・フロム・トゥモロー』
開設当初に目標としていた500本がいよいよカウントダウンということで、ひっそりと自分だけ盛り上がって「500本記念レンタル」してきました。その一本目。
この映画、「excite.ism」というサイトで「今週末観るべき映画」というコーナーがありまして、大作もマニアックな作品も取り上げる、雑食な感じが好きで参考にしているんですが、そこで以前紹介されていた“問題作”です。
観たかったんですが公開劇場も少なかったので、レンタルして来ました。
エスケイプ・フロム・トゥモロー

B級映画のD級。
あのディズニーランドで無許可の隠し撮りを敢行した問題作! ってな話がそのままウリとなって広まっていた感のある作品ですが、正直その辺どうでもよくてですね。まあつまらなかったです。つまらなかった。(念押し)
ちなみに全編モノクロ映画。いかにもB級です、という作りでありつつ、内容はB級にも満たないD級だったな、と。
「5本指の血まみれミッキーハンド」がジャケットなだけあって、僕としては勝手にディズニーの闇とか裏みたいなものがそこはかとなく匂ってくるようなものを期待していたんですが、そういうものは殆ど無くてですね。ただおっさんのエロ妄想が現実との境を曖昧にしていくだけの映像が続き、最終的にも「はぁ、そうですか…」という感じで終了。
意味もかなりわかりにくいし、かと言ってそこを理解したくなるほどの魅力がある作品でもなく、ただただ「ディズニー無許可撮影」とか「全編モノクロ」とかの物珍しさを気味の悪い得体の知れない“何か”に当てはめていっただけの映画と言った印象。
舞台がディズニーランドということで、それなりに観てしまう変な魅力はあったとは思います。内容は紛れも無く酷評したくなるものでしたが、その割に集中して観られたのは事実で、絵作りに関しては悪くないのかな、と思います。
フツーに家族がディズニーランドで休日を過ごしているだけなんですが、やっぱり先に何があるのかは気になるし、伏線っぽいものもちらほら出てくるので、期待しているうちはきっちり観られる映画ではあると思いますが、いかんせん、内容が…。
ただ、基本世の中的には酷評が多いですが、中には激賞しているレビューもちらほらあり、好きな人にはたまらないタイプの映画なのかもしれません。僕は嫌いですが。
というか、こういういかにもハッタリがメインに感じられる映画って一番嫌い。伏線のように見せて結局謎のまま、みたいな要素だらけだし。本当は深~い意味があるのかもしれませんが、そこまでの頭も持ち得ていないので、この評価。
基本は主人公の中年男性・ジムの目線で展開するので、「これが現実なのか幻覚なのか」みたいなシーンで観客を翻弄しつつ、なおかつこれでもかと性的欲求を表現してくれるので、結構うんざりしてくることウケアイです。
いや、「そう見ちゃうよね」って感じで同性として理解できるんですが、こりゃー女性が観たらホントうんざりすると思うんですよね。もういいよ、わかったよと。
低予算故、もあるんでしょうが、ところどころチープだったりするのも気になるし、「ディズニーランド」という文字通り“美味しい”素材を活かしきれていない気がしました。
90分という短さながら、後半は本当に「もういいよ」の連続で、それでも結末でグッと惹きつけてくれるのか…! という淡い期待も見事に裏切られ、せっかくの僕の“休暇”、無駄に過ごした90分だけが寂しく残った次第です。
夢やったんや。
あの90分も、夢やったんや…。
このシーンがイイ!
もーね、唯一すごく笑いましたよ。「隠れミッキーを突いて!」のシーン。セリフがもうバカすぎる。
ココが○
ジャンルとしてはブラックファンタジーらしいんですが、もっとホラーばりに怖かったりグロかったりするのかなという心配も杞憂に終わり、観やすかったのは○。(一応カテゴリーは世の中にならってホラーにしています)
むしろ気付けばちょうど20年、ディズニーランドに行っていないという自分の境遇の方がよっぽどホラーでした。
ココが×
×だらけなんですが。
モノクロにしたのって後付な気がするんですよねー。これ、カラーで作ってたら本当にまったく惹きつけられなかったと思うんですよ。モノクロだったからなんか意味深に見えてなんとなく見ちゃう感じがあった気がするし。そんな真っ向勝負できなさそうな雰囲気が感じ取れる時点でどうなのかな、と。
MVA
正直誰でもいいんですが、まあ主人公としてがんばってらっしゃったので。
ロイ・エイブラムソン(ジム役)
トム・クルーズにスティーブン・セガールを足して2で割った感じのおっさんでした。

