映画レビュー0165 『グッドナイト&グッドラック』

昨日は娯楽の極みだったので、今日は社会派を。

というバランスを考慮して観たわけではなく、単なる(録画の)順番です。

グッドナイト&グッドラック

Good Night, and Good Luck.
監督
脚本
ジョージ・クルーニー
出演
ジョージ・クルーニー
レイ・ワイズ
音楽
ジム・パポーリス
公開
2005年10月7日 アメリカ
上映時間
93分
製作国
アメリカ

グッドナイト&グッドラック

冷戦下のアメリカ。強権的な手法で自分に対立する人間はすべて「共産主義者」と見なし、攻撃するマッカーシー上院議員の手法に疑問を抱いたCBSのエドワード・R・マローとそのスタッフたちが、真実の報道のために戦うノンフィクション。

静かに燃える男たちのドラマ。熱い!

8.5

2000年代の映画ではありますが、当時の映像を織り交ぜていくこともあって全編モノクロで制作されています。

音楽と言えば、途中に挿入されるジャズボーカルもの(これがまたシャレオツー!)ぐらいで、演出としての音楽はゼロ。(確認したわけではないですが、多分)

そんなわけでひじょーに地味なので、テーマに興味のない人にとっては退屈以外の何物でもない映画でしょうね。

ただ、僕は常々書いてますが、いわゆる「社会派」の映画は大好きだし、何よりメディアに対する思いは人一倍強く持っているので、ものすごく惹き付けられる内容の映画でした。

僕は自分自身で極端だなと自覚するぐらい、こういった「ジャーナリズム精神を持って権力に立ち向かう人たち」的なドラマにはきょーれつに惹かれるものがあります。そんなわけで、上に書いたとおりえらく地味な映画ではあるんですが、「そこで働いてる人たち」の姿をすごく自然に描いているし、演じている人たちも芸達者な人たちばっかりなので、まさにドキュメンタリーのような作りに引き込まれましたね~。

みんな日常として仕事をしているというイメージがありつつ、使命感を持って、ジャーナリズムとはなんぞやという思いを胸に秘めた熱さが伝わってくる演技と演出…。この手の話に滅法弱い自分としては、観賞後に思わず「いやー、これは良い映画だなぁ」とニンマリしちゃうような映画でした。

誰にでも見せられる内容でありつつも、面白いかどうかはかなり人を選ぶ映画だとは思いますが、社会派好きならぜひ観てみて欲しい一作です。

さすがジョージ・クルーニー、社会派への思いは相当ですね。この路線なら現代のシドニー・ルメットになれるんじゃないか…と言ったら言いすぎでしょうか。これからも期待したいですねー。

このシーンがイイ!

これはもう、タイトルでもある「Good Night, and Good Luck.」のシーン。ちょー渋い! かっこいい!

“ため”がいいんですよねぇ。

ココが○

特に劇的に何かがあって終了、という映画ではないんですが、90分程度にコンパクトにまとめられて観やすいのはいいですね。

その割には「ちゃんと観た感」みたいなのがあるので、満足できました。

ココが×

まあやっぱり繰り返しになりますが、モノクロで音楽もほとんどなし、とにかく地味な映画ではあるので、興味がない人にはサッパリだと思います。もっともよほどのジョージ・クルーニーファンとかでない限り、テーマに興味がない限りは観ないだろうとは思うんですが…。

あとはジャケットが完全にジョージ・クルーニー押しという点。

一応監督だけに間違っちゃいないんでしょうが、この映画はデヴィッド・ストラザーンの映画だと思うんだよな…。ジョージ・クルーニー本人もそれはわかってて脇に徹してる感じがあって、そこがまたよかったりもしたんですが。

MVA

今回はもう迷うことなくこの人でした。

デヴィッド・ストラザーン(エドワード・R・マロー役)

比較的脇役街道中心の人だと思いますが、実際のマローに雰囲気が似ていたためか、今作ではジョージ・クルーニー、ロバート・ダウニー・Jr(再ブレイク前だからか比較的地味でしたが)という名だたる名優を脇に従えての主演。

顔を見た瞬間、「あ、L.A.のピアースだ」と思ったのはさておいて、まーとにかく渋い。かっこいい。オッサン好きにはたまらない渋さがありましたねぇ。

特に上にも書いた通り、「Good Night, and Good Luck.」の言い方たるや!

ちょい古い言い方ではありますが、この人の「ダンディズム」みたいな部分がかなり映画の雰囲気を固めている感じがして、まさに適役。この人も負けず劣らずの名優だなぁとしみじみ感じました。いやぁ、すごくよかった。

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