映画レビュー0990 『ライフ』

例のごとくネトフリ終了間際シリーズです。

もう僕の時間的なキャパからするとネトフリだけでいっぱいいっぱいですね。ほんと。良いのか悪いのかわかりませんが。

タイトル

Life
監督

ダニエル・エスピノーサ

脚本
出演
音楽

ヨン・エクストランド

公開

2017年3月24日 アメリカ

上映時間

104分

製作国

アメリカ・イギリス

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ライフ

ありそうなリアルシチュエーションで恐怖も倍増。

7.5
火星で採取された地球外生命体、それは驚異のスピードで成長する知的生命体だった
  • 地球外生命体発見に沸くクルーたちの喜びも束の間、ISSでの戦いを余儀なくされる6人
  • 成長速度の速さに加えて知性も高く、割と絶望的な状況に
  • ほぼワンシチュエーションながら飽きさせない緊張感が◎
  • 真田広之も割といい役で出てるよ

あらすじ

割と「宇宙で未知の恐怖と戦う」的な映画と言われるだけで観たくなる病です。よろしくどうぞ。

今回はちょっとグロかったりするんじゃないの!? と嫌な予感もしたのでツイッターでお伺いを立てたところ「大丈夫」とのことで安心して観ました。ちょっと嫌なシーンもあったけど、確かにグロ的には安心できる内容でしたね。

ということでね。舞台は国際宇宙ステーション(ISS)です。時代については云々されていないんですがおそらく現代でしょう。

詳細は不明ですが各国からピックアップした6名のクルーたちがISSで研究・探査をしているようで、物語冒頭で火星探査機の回収に成功、早速サンプルを分析したところ、どうやら生命体らしきものを発見します。

クルーの中の一人、宇宙生物学者として仲間からも「天才」と呼ばれ尊敬を集めるヒューが隔離されたラボで生命体の研究を開始。僕は最初「地球に持って帰ってちゃんとした施設でやらないの?」と思ったんですが、後に語られるように「驚異だった場合に地球に連れて来たらまずい」ので宇宙でそのまま研究するようです。大変だ。

最初は仮死状態だった生命体も、ヒューの尽力によって活動を開始。いよいよ「地球外生命体が存在した」と報告を受けた地上含め大騒ぎのお祭り状態。

その生命体は「カルビン」と名付けられ、愛らしい動きを見せていたんですが…ある時を境に攻撃的な姿勢を現し始め、やむなくクルーたちは「排除」を決定しますがコトは上手く運ばず、また地上との通信も途絶えてしまい、孤立無援の状態でこの生命体との戦いを迫られる…というお話です。

序盤のゆるさを除けばなかなか

6人のクルーのうち1人は日本代表、我らが真田広之さんが熱演しております。今回は「エンドゲーム」のようなちょい役ではなく、“普通に”主演メンバーとして登場するのが嬉しい。また国際宇宙ステーションという設定上、「英語ができる日本人」が出てくること自体に無理がないのも良いですね。

最近だとどうしてもこの座席(アジア枠)はもっと勢いのある(そして興行的にメリットが見込める)中国か韓国に譲られがちなだけに、逆説的ですが「興行的な意図の無いキャスティング」として好感が持てます。それは別に中韓がダメという話ではなく、純粋にキャスティングした結果、真田広之が充てられて(ご本人の努力が実って)よかったねという感じ。

なおアンジェラ・ベイビーだったらもちろん彼女を応援してましたよ。全然。全然真田広之より応援してましたよ。めっちゃかわいいからね。アンジェラベイビー。

さて、この映画は…ジャンル的にはSFパニックスリラー、って感じでしょうか。もうちょっとホラーみがあるのかなと思っていたんですが、良い意味でホラー感よりパニック感の方が強かったかなと。

正直いろいろと「手遅れにするための展開」が目につく部分はあるので、結論ありきな映画ではあると思います。さすがにそんなにゆるくないだろとか、いやそこでそれはおかしいだろみたいな場面が(特に序盤で)結構あるのは気になりました。

実際はさすがにここまで不用心じゃないと思うんですよ。さすがに。「地球外生命体が珍しくない存在になった時代」だったり、「同じサンプルを何度か調べて危険性がないと判断された」後の話だったりすればまだわかるんですが、さすがに人類初の地球外生命体に対する研究方法としてはずさん極まりないものだったのは間違いなく、その辺りの設定や見せ方で損をしている映画だなとは思います。「都合よく」地上との交信が絶たれちゃうのも既視感が強い。

ただその辺のスタートのゆるさを除けば、いかにも「こうなりそう」な恐怖をしっかり描いてくれて、単純でわかりやすく恐怖に怯える鑑賞が楽しめるなかなかいい映画でしょう。この手の映画にしては珍しく(?)上映時間が短めなのも嬉しいポイント。

ワンシチュエーションスリラー的に楽しめる

オチも読めるものではあるんですが、ただ良い終わらせ方だったと思います。こういう映画はこういう終わり方じゃないと的な。

役者陣もなかなかいいメンバーが揃っていて見どころも多いし、序盤を除けば「ピンチを見せるための無理やりな展開」もあまりなく、比較的自然に受け入れられる展開だったので結構楽しめました。

SFではありますがある意味ではワンシチュエーションスリラーでもあるし、その辺のジャンルが好きであれば観てみてもいいのではないかと。若干モヤる部分はありますが、(グロ的な)見た目の激しさを求めずにカルビンの成長度と存在感で怖さを演出するシンプルさはなかなかだと思います。

ネタバレフ

強引なタイトルですよろしくどうぞ。

劇中でヒューが「僕のせいでこうなった」って贖罪のコメントを吐くじゃないですか。で、ミランダ(レベッカ・ファーガソン)が「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」と。わからないことだし意味がないよと。それは確かにそうです。もう後の祭りですからね。

ただ思ったんですが、最初の頃はカルビンもゆるい動きで、親を求めているかのようだったのが復活後急変したのを見るに、やっぱりヒューの電気ショックが原因でカルビンは攻撃的な性格になっちゃったんじゃないのかなと思うんですよ。

元々は温和な生物だったのが、(仮死状態から蘇らせるためとは言え)刺激を与えられてしまったことで高い知能を持つカルビンはヒュー(他人間)を敵とみなし、攻撃的に成長していくことになった、と。

もちろん幼少期(?)はまだ生まれたてだから動きがゆるかった可能性もありますが、でもやっぱりあの攻撃性は「攻撃(とみなした電気ショック)の対価」だったんじゃないかなぁと思ったのでそこがまた結構いたたまれないなと。

仮にそれが正しかったとして、言い訳もきかない一発勝負で性格が決まっちゃうのもなかなか過酷。つらい。

しかしライアン・レイノルズ(ローリー)が最初の退場者とは意外でしたね。ジャケットにいるのに。絶対真田広之だと思ってましたよ。彼は思いの外生き残ってくれて良かったんですが、フラグ感満載のセリフを吐いていたのには笑いましたね。

ただローリーの退場フェーズは問題が一番多かったのも事実で、いくら親友とは言え無謀に救いに走るのも考えものだし(そもそも腕を締め付けられただけで気を失うヒューもどうなの)、ローリーが捉えられた時点で即座に封鎖に動かない他クルーのボンクラっぷりも気になりました。

仲間として救いたい気持ちは当然ですが、まずああなったらもう封鎖することを第一に考えると思うんだけどな…特に「それが仕事」のミランダはそう動かないとおかしい。

まあ「それやっちゃうと話が膨らまないからそれを言っちゃーおしめーよ」なのは間違いないんですが、だったらもうちょっとうまくカルビン脱出を描いてくれないとねぇ…。間一髪の連続で最後間に合いませんでした、はちょっとチープだなぁと。

しかしこのラストは好きですね。どうせそうなるだろうと思ってたけど好き。

最後あえて地上に飛び出てこないのも良い。あれどうなるんだろ…あの動きの速さと適応能力からしてもう人類絶滅しかないんじゃないのと思いますが…続編作ってくれないかなぁ。あの成長スピードからして巨大化映画の仲間入りも果たせそう。

このシーンがイイ!

ラストシーン好きですね。余韻を残す感じで。

ココが○

要素も少なめでわかりやすく、上映時間も短いので気楽に観られる良い娯楽になる点。ただスッキリ楽しめるよって話ではないのでそこは注意。

ココが×

やっぱり詰まるところ「物語を広げるために入口がガバガバ」なところになるんでしょうね。

「広げるため」の作りをもう少し細心の注意を払って「そりゃしょうがない」って思わせてくれるかどうかでクオリティが決まる面ってあると思います。総じて悪くないだけにそこがとても残念。

MVA

真田広之もとても良かったんですが…無難にこちらの方に。

レベッカ・ファーガソン(ミランダ・ノース役)

ご贔屓なので仕方ない。相変わらずお綺麗で演技もお上手です。最後の方もすごく良かった。

主役のジェイクも当然とても良い。彼の善人役は意外な気がしてそれだけで点数上がっちゃうような気がしないでもないです。

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