映画レビュー1009『恋とニュースのつくり方』

毎度のようにネトフリ終了間際シリーズに戻ります。

今回のこの映画は実は以前も配信終了が迫ってきたことがあり、他に優先した映画があったので泣く泣くスルーしたんですが気付いたらまた復活していてまた終わるぞ、と。

何度か書いてますが、ネトフリは意外と配信終了→復活を繰り返す映画も結構あるのでこまめにチェックすると良いと思います。これを読む人の中にどれだけネトフリユーザーがいるのか謎ですが。

恋とニュースのつくり方

Morning Glory

話の意外性はゼロなのでそれ以外に興味が持てれば。

7.0
“お荷物番組”テコ入れのために雇われた新任プロデューサー奮闘の巻
  • 窮地の低視聴率番組を受け持つことになったワーカーホリック女子の奮闘劇
  • 例によって恋愛も混ぜ込まれつつのコメディ
  • 危機も含めて至って予定通りに進むため新鮮味は薄い
  • レイチェル・マクアダムスが好きなら

あらすじ

この安っぽい邦題はなんなんでしょうか。もはやお家芸レベルの安っぽさですが…。

タイトルからラブコメだろうと思ってて「最近ラブコメばっか観てんな」と思ってたんですが、内容的にはラブもありつつコメディドラマ寄りの内容だと思います。恋愛要素はあくまでスパイス程度かな、という感じ。

レイチェル・マクアダムス演じる主人公のベッキーは、とあるローカル局で朝の番組(いわゆる日本で言うワイドショー)のアシスタントプロデューサー的な業務を担当、忙しくも楽しげに働く女子で周りからの信頼も厚く、チーフプロデューサーの昇格話に名前が出たらしい…と噂を聞いた直後に上から呼ばれ、ウキウキで向かったところ「クビやで」と。無情すぎる展開でいきなりどん底でございます。

落ち込んでてもしょうがない、ってことであらゆる局に前のめりな売り込みをかけ、その中の一社から連絡が。曰く「低迷中の番組のチーフプロデューサーとして新しい人物を探している」と。

失敗した…かに思われた面接でしたが、無事採用が決定しこれまた前のめり気味に働き始めるベッキー。しかし問題の朝ワイド「デイブレイク」は長きに渡る低迷によりスタッフもキャスターもやる気がないか迷走してるかの二択、おまけに予算がなさすぎてドアノブが頻繁に取れるというテレビ局としてあるまじき最下層っぷり。

初日に“ガン”は男性キャスターのポールだと見切ったベッキーは彼を即座にクビにし、新たに憧れの…しかし業界内評判がすこぶる悪い“伝説の”報道キャスター・マイク(ハリソン・フォード)を迎えようと奔走しますが…あとはご覧くださいませ。

ド安定のお仕事コメディ

彼女は28歳という設定で、採用された番組にはもっとベテランの格上プロデューサーがいてですね、ベッキーも「あなたがチーフプロデューサーをやるべきでは?」って言うんですよ。ところが彼は「1度やったんだけど過酷すぎて戻してもらった」と。

そんな感じで外から新しいチーフプロデューサーを連れてきてはすぐに辞め、余り物のような座席に滑り込んできたのがベッキーというお話です。

「優秀な人は早々に去っていく」という話も出てくるんですが、僕が前にいた会社がまさにこれでものすごくわかりみが深かったですね。残ってる連中はクソばっかなんですよ。で、クソの中でより純度の高いクソが出世していくという。クソだから残るのか、はたまた残ったからクソになるのか…ニワトリタマゴの世界ですが、その結果クソ錬成機のような会社が出来上がる、という。こういう会社、結構多いんじゃないかなー。

んでそんなクソな番組に放り込まれたベッキーですが、これがまあなかなかへこたれない鉄のメンタルを持ったパワフル女子で、とにかくガンガン働いてガンガン捌いてなんとか番組を良い方に持っていこうと日々奮闘する様を描いた映画です。

観た感じ(若干近くにいたら面倒くさいだろうなと思いつつ)意欲のみではなく職務遂行能力的にもなかなか優秀な様子で、徐々に現場も変わって行くんですが…まあ話としては本当によくあるパターンで、改めてこの映画ならではの何かがあるのかと言われればそれはもう無いよねとしか言えません。

うまくいきかけたところで難題が持ち上がり、それをクリアしようと奮闘して大団円…的な展開はまーすべてが予想通りなのでネタバレを気にする必要もないんじゃないの、と思うぐらいですよ。そこに恋愛が絡んで、これまた衝突しつつも…みたいなのも含め。

ただ誤解してほしくないんですが、「すべて予想通りの予定調和映画」ではありつつ、そのこと自体の良し悪しはまた別です。定番だから良い、観やすいというのも事実だし、予定調和故に予想以上の良さがない反面、安心して気楽に観られるコメディドラマだよねとも言えるわけで。

ジャケット的に「もしやレイチェル・マクアダムスとハリソン・フォードがくっつくのか!?」とよくある年上男に惹かれる若い女子的な“男ファンタジー”な映画は勘弁だなと思っていたんですが、恋愛部分はちゃんと真っ当(?)な相手があてがわれていたので一安心。

その辺も含めて幅広い人たちを不快にさせず、安定して楽しめるお仕事コメディってところでしょうか。

ちなみに「チーフプロデューサー」の割にADのような仕事もしてるし、職務的にかなりプロデューサー感が薄かったんですが…アメリカはあれが普通なんでしょうか。

出演者に興味があれば

全体的に「この先の展開に困りそうな場面」は描かずに先に進めて(なんとなく凌ぎました的に)ウヤムヤにしつつ、コメディじゃないと成り立たないあり得ない準備の良さその他で良かったね、ってなお話なので、リアリティという面でもかなり難があって「いやそんなうまく行かないでしょ」と思うような展開ばかりなんですが、まあそれはコメディ仕立て故に許してあげましょうということで大目に見つつ、ただそこがしっかりしていない以上は大きく評価もできない映画ではあるでしょう。

それなりに映画を観てきているともう本当に「観ないでもわかる」レベルの内容だし、観たところであっさり忘れちゃいそうなぐらいに残るものがないお話なので、あとは出演者に興味があれば観てもいいんじゃないかな、というところ。決して悪い映画ではないですが、これを観て人生観が変わるようなものでもないし、まあ暇なときに気楽に観たいものがあれば、といういつもの感じで終了ですよ。

「暇なときに気楽に観たい」映画ばっかりストックされていって困りますね、ホント。

このシーンがイイ!

どうでもいいシーンなんですが、気象予報士のおハゲさんが“風見鶏”の話をいよいよ…! 的なところが一番バカバカしくて好きでした。コメディらしいシーン。

ココが○

嫌味がなく誰でもそこそこ楽しめる映画だと思います。恋愛色が強すぎないのが良い。

ココが×

くどいようですがもう最初から最後まで予想通りなので、最後ぐらいちょっと意外性を出してくれたらな〜と期待していましたが無駄でした。まあ落とし所としてそうなるのは仕方ないと思うんですけどね。ただ本当に裏切りのない映画だなと思います。

MVA

エネルギッシュなレイチェル・マクアダムスもなかなかレアで良かったし、若い頃より俄然かっこいいジェフ・ゴールドブラムのイケオジっぷりも良かったんですが、今回はこちらの方にしましょう。

ジョン・パンコウ(レニー・バーグマン役)

サブ(?)プロデューサー。

ベッキーにとっても彼の存在は大きかったんじゃないかなーと思える癒やし感。こういう人がいると助かるよねぇ、っていう。

ちなみに調べたら「摩天楼はバラ色に」でマイケル・J・フォックスの先輩役で出てました。ああ…当然だけど歳取ったなぁ。でも味のある風貌含めて良い役者さんになりましたね。

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