映画レビュー0009 『スケアクロウ』

このレビューでは初となる、「古い映画」ですね。1973年の映画なので、自分が生まれる前の映画です。

スケアクロウ

Scarecrow
監督
ジェリー・シャッツバーグ
脚本
ギャリー・マイケル・ホワイト
出演
ペネロープ・アレン
音楽
公開
1973年4月11日 アメリカ
上映時間
113分
製作国
アメリカ

スケアクロウ

陽気で人なつっこい男と神経質で短気な男のヒッチハイク・ロードムービー。

「おおらかな時代」を偲ぶ切なさ。

7.5

いかにも昔の映画っぽいというか、非常に淡々と、静かに物語が進みます。大きな山場もあまりなく、ラストシーンも「あれ? これで終わり」と思いました。

でも「すごく面白かった」とは言いませんが、しんみりと心に触れる何かがある映画だとは思います。

特に何かを考えさせられるわけでもなく、深く感動するわけでもなく、至って普通にありそうな話だからこそ、すごくリアルで切ないお話。

観た人それぞれが、115分の映画の中で得られる情報だけに留まらず、「その後どうなったのか」や「この時の彼の気持ちは」といった「肉付け」をしていくことで、この映画の内容がより深くなるんじゃないかな、と。

僕も今日寝る前に思いを馳せてみようと思います。

ココが○

これはもう、役者陣の演技に尽きます。

アル・パチーノもジーン・ハックマンもどちらも好きな役者さんですが、やっぱり各々がすばらしい演技。アル・パチーノの奥さん役の人も少ししか出てきませんが良かった。

あと、全体的に緩やかな、当時の時代がみえてくる世界というか、穏やかで大らかな昔の良さがすごく伝わってきたのが良かったです。

これはアメリカに限らず、日本もそういう時代があったと思いますが、もうきっとこういう「おおらかな時代」って来ないんだろうな、と思うと結構切なくもなりましたね…。

ココが×

こればっかりはしょうがないんですが、ちょっと淡々としすぎかなぁ、と。特に前半は有り体に言えばかなり退屈です。

僕の好きな映画で、同じようなタイプの映画として「ペーパー・ムーン」という映画があるんですが、あちらの方が道中もラストもエッジが立ってたというか、より深みがあったかな、と。

MVA

これはもう主演の二人としか言えないんですが、あえてどっちかを選べと言われれば、

アル・パチーノ(フランシス・ライオネル・“ライオン”・デルブッキ役)

です。こんな若いアル・パチーノは初めて観たんですが、すごいイケメンだったんですねー。かっこいいです。また役どころも、今のアル・パチーノのイメージとは違う、陽気で気が弱そうな青年だったのが印象的。

これはアル・パチーノに限らずジーン・ハックマンもそうでしたが、どちらもすごく丁寧な、心の動きがよくわかる演技でした。

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