映画レビュー0175 『レッスン!』

カウボーイ & エイリアン」、楽しみですねー。いかにもB級臭漂うタイトルではありますが、あのジョン・ファヴローが監督するっつーことで非常に楽しみ。

アイアンマン3」は彼が監督から外れるらしいので、むしろこっちが心配です。

レッスン!

Take the Lead
監督
リズ・フリードランダー
脚本
ダイアン・ヒューストン
出演
ヤヤ・ダコスタ
音楽
スウィズ・ビーツ
公開
2006年4月7日 アメリカ
上映時間
117分
製作国
アメリカ

レッスン!

落ちこぼれの「居残りクラス」を預かることになった社交ダンスの先生・ピエールは、ヤンキー揃いの高校生たちに社交ダンスを教え、大会での優勝を目指す。

後半は怒濤のダンスシーンに釘付け!

7.0

いわゆる「更生モノ」とでも言うんでしょうか。ひょんなことから落ちこぼれの生徒たちを受け持つことになった男が、社交ダンスを通して彼らを更生させていく物語。主人公が純粋な職業教師でない点を除けば、話の筋としてはありきたりです。

そもそもそんなに素直に全員が社交ダンスに取りかかるのか? という疑問もあったりして、話自体は「すげーぜ!」と褒めたくなるようなものではありませんでした。ただ、この「ダンス」というテーマがすごくよかった。演じる本人たちも相当練習したんでしょう、かなり「魅せる」ダンスが上手い。演出やらカット割のうまさとかもあるんでしょうね。

前半はダラダラダラダラ、やるのかやらないのかどうなんだお前たち的な、いかにもな青春ドラマの風情でしたが、本番であるダンス大会での“演技”は本当にキレキレ! でカッコイイ。見入っちゃう勢いがありました。

それもいきなり感があったわけではなくて、ある程度前半で主人公がちゃんと教えてる前フリがあるし、本人たちも(そんなに素直なのか、的なリアリティは置いといて)教室外で練習してたりする場面が描かれているので、「おー、うまくなったねぇ」と見守る側で楽しめます。

そもそも社交ダンスは基本的に男女ペアのものなので、その「男女ペアでやるもの」という前提が結構更生というテーマには向いてるのかもしれないですね。この映画でもほんのり恋愛模様が混ざってくるんですが、やっぱり異性と一緒に何かをやる、っていう“ルール”は、相手を慮る必要があるので、その時点で更生への第一歩を踏み出しているような。

その辺も相まって青春感があって、羨ましいやらなんやらも感じつつ。僕もこんな機会があったら今頃はまた違った人生を歩んでいたような気がしないでもないですが、映画が終わったのに号泣しそうなのでその話はまたの機会に譲りましょう。

最後の幕の引き方については、大会での音楽チェンジとか、その流れでのエンドロールだとか、ちょーっと勢いに任せすぎかな、という雑な感じもあったのは否めません。エンドロールの見せ方自体は面白かったんですが、そういう部分もあってやや詰めの甘い印象。

ただ「お涙頂戴」な展開にするよりは、勢い任せで終わらせちゃった方がエンタメっぽい感じでこの映画らしくて良かったのかも、とも思います。

そんなわけで、深さは無いですがサラッと観るには良い映画かな?

このシーンがイイ!

序盤、社交ダンスの良さを教えるために、先生がイイ女連れてきて模範演技をやるんですが、これがなかなかエロスで良かった。情熱的で。

ココが○

上に書いた通り、詰めの甘さは置いといて、終盤のダンス大会のシーンは良かったですねぇ。一気にグッと映画に引き込まれるような魅力がありました。

ココが×

そのエンディングへの流れといい、生徒の社交ダンスへの向き合い方といい、やっぱりちょっと「甘い」のが惜しいかな…。まあ、あくまでエンタメとして、深く考えないで観てね的な映画にしたかったんでしょう。であれば、その狙いは外してないと思うので、これはこれでいいのかもしれません。

MVA

一番のワルである黒人少年が、すごく芯のあるいい顔をしてたのでこの先ちょっと楽しみです。が、今作はやっぱりこの人かなぁ。

アントニオ・バンデラス(ピエール・デュレイン役)

ちゃんと観たのは初めてなんですが、もっと濃い感じなのかと思いきや、ソフトで紳士的な、でも情熱を秘めたイメージの役にピッタリでした。なかなかいい配役でしたね。ドンピシャだと思います。ただかなりの部分、金城武とオーバーラップしたのはナイショです。

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