映画レビュー0180 『シンシナティ・キッド』
「セコセコローラー大作戦」を計画しておきながら結局先週観たのは2本だけという体たらくです。どうもこんばんは。
一応今回でマックイーン特集は終了の予定。
シンシナティ・キッド

ポーカーらしさがよく出てる。
序盤はかなり乗れなかったというか、「悪い男たちと悪い女たちの薄っぺらい話」だと思って観てたんですが、後半ほとんどを費やす勝負シーンにはさすがに見入っちゃいましたね。
「007 カジノ・ロワイヤル」なんかでもそうでしたが、まず「(賭け方とか心理戦含めて)ポーカーとはなんぞや」というところから始めなければいけない面は少しハードルが高い気はしますが、逆にポーカーを知ってると、心理戦の駆け引きというのがよくわかるので、その分ほっといても面白い…というと語弊がありますが、やっぱりポーカー自体の面白さっていうのは改めて感じられるものがあります。
んでもってこの映画の勝負の特徴としては、まずギャラリーが多い。「観客がいる」勝負、ってやっぱり緊張感が出るんですよねぇ。ただ二人でポーカーやってるだけだったらこんなに盛り上がらないでしょう。さらにそこから勝負に介入してこようとする人たちもいて、人間模様も絡んでくるのがイイ。
あとはゲンナマ勝負という点も生々しくて、より雰囲気が出たというか。徹夜でやってます的なダレた感じとかもリアルだったし、「心理描写に重きを置いた演出」というのは存分に感じられました。
話の筋としてはそんなにすごくも目新しくも無いんですが、ポーカーというギャンブルの面白さをストレートに見せようとしている点がイイですね。
僕は自分でギャンブルに向いてないのはよくよくわかっているのでこういうキワドイ勝負とは無縁なんですが、「ギャンブルの心理戦」というもの自体はすごく面白いものだと思っているので、例えばマンガの「カイジ」なんかに近い観賞感があって、そこがまた面白かったですね。
もちろん、「カイジ」ほど心理描写が多かったりざわざわしてたりもしない分、ライトに楽しめる良さもあるので、ポーカーを知ってるなら、もしくは知りたいなら、観てみて損は無いんじゃないかと思います。
ちなみに途中でマックイーンが彼女の両親に手品を見せるシーンがあるんですが、それを観て「俺も手品練習して女性との会話に役立てよう!」的なことを思ったわけです。と、同時に脳内で同僚の「結構重症ですね」という声が聞こえてきたりもしたわけです。
今ならキャバクラで得意げに手品をするおじさんたちの気持ちがわかる気がします。
結構重症ですね。
このシーンがイイ!
最後の勝負のシーン、かなぁ。
結末が気になるのもありますが、二人だけじゃなくてギャラリーの心理描写も伺える顔のアップの連続とか、今観るとチープではあるんですが、緊張感があってよかったです。
ココが○
基本的には「勝負の心理描写」に集中した映画だと思うので、恋愛も絡んできたりはするんですが、あくまでサブ的なところに抑えてるのが良いですね。
「主眼は勝負です」というのをきっちりわきまえた作りというか。
ココが×
そんなわけで、ポーカーがわからない人にはサッパリです。やっぱりそこが難点ではあります。
もっとも、ゲームのルールとしては決して難しい部類のものでもないので、書いておきながらなんですが、そんな「わからないからつまらないよ! ばか!」なんて言う人がいるのかどうかも不明です。
MVA
まず彼女役のチューズデイ・ウェルドが今の時代に観てもかわいくてですねー。よかった。
メルバ役のアン=マーグレットも魅力的かつ悪女の雰囲気がよく出てて、この時代には珍しい「女優陣が印象的」という映画だったんですが、んー、やっぱりこの人。
スティーブ・マックィーン(シンシナティ・キッド役)
当時35歳ということで、今の僕とほぼ一緒。でも(当たり前ですが)似ても似つかないほど、カッコイイ。
あのジャケットの着こなし…というか、似合いっぷりがすごく羨ましいし、憧れますね。今日スーツ買ってきただけに余計。イオンで1万円の。。
今まで観た中で一番かっこいいマックイーンだったかもなぁ。眼力あるから、アップも引き込まれるし…。全体通して冷静で、落ち着いた雰囲気だったのもまたかっこよかったです。

