映画レビュー0179 『オーロラの彼方へ』

お友達の「たまがわ」ベタ褒め作品と言うことで気になってまして、久々にレンタルして来ました。結構ハードルが上がった状態で観ましたが、果たして…。

オーロラの彼方へ

Frequency
監督
脚本
トビー・エメリッヒ
出演
ジェームズ・カヴィーゼル
エリザベス・ミッチェル
アンドレ・ブラウワー
ダニエル・ヘンソン
音楽
主題歌
『When You Come Back To Me, Again』
ガース・ブルックス
公開
2000年4月28日 アメリカ
上映時間
117分
製作国
アメリカ

オーロラの彼方へ

父の遺品の無線機から話しかけてきた男は、30年前の父だった…。突如として昔の父と話せるようになったジョンは、なんとかして父の殉職を止めるべく、まだ生きていた頃の父と会話をする。

良い映画! だけどもう一歩!

7.0

「たまがわ」にもありましたが、いわば家族愛版「バタフライ・エフェクト」と言った感じ。

無線機を通して昔の父と話せるようになり、その過去を変えようと時代を超えて協力する親子によって、現在の歴史が変わり…というストーリー。

変わるのは基本的に主人公の家族の生死のみで、周りの人柄まで極端に変わった「バタフライ・エフェクト」と比べるとかなりわかりやすい作りになっているのではないでしょうか。

あまりこの手の話は内容を語ると興醒めしちゃうと思うので、またも抽象的なレビューになっちゃうのが申し訳ないところですが、まず基本的には好きな話です。エンディングも結構「おおっ、そう来ましたか」と思わされたし、素直に良い映画だなぁと思います。が、イマイチ乗り切れないところがありました。なんでだろう…。

一つ思ったのは、「わかりやすい作り」なだけに、やっぱりどうしても読みやすい部分があるんですよね。「読まないように観ないと」と思いつつ観ていましたが、やっぱりある程度は流れが読めちゃって、なんというか…やっぱり「常識的な大枠からはみ出さない作り」にまとまっている印象。

「バタフライ・エフェクト」は恋愛要素が強かったんですが、それでもかなり枠からはみ出そうとしてた面が色濃く出ていて、そのおかげで映画にのめり込んで行けた部分がありました。それは良い感情も悪い感情も、両方の面で。

対してこっちは、一定の安心感の元にある話というか、命綱がついた状態での綱渡りを観ている気分だったのがすこーし残念だったかな、と。もっと振れ幅が大きかったら印象も変わってた気がします。

あともう一点、「バタフライ・エフェクト」との違いで言えば、エンディングの感情の動かされ方がまるで違いました。好みもあるんでしょうが、「バタフライ・エフェクト」の意外さ、その決断の切なさたるや、相当胸を締め付けられた印象が強烈に残っているので、それと比べるとやっぱりだいぶソフト路線に向かっている感じがします。

テーマが家族愛で、文字通り家族で観られる映画だと思うので、毒っ気が無いのはある意味当然だし、ターゲットの違いからしょうがないのもわかるんですけどね。好みとして、あっちの方が深く刺さったな、という感じ。

ただ、こういう家族愛を全面に押し出しつつ、ファンタジーとサスペンスを織り交ぜた内容でありながらわかりやすい、というのはなかなか他に思い浮かばないタイプの映画だと思うので、それこそ小さい頃のジョンぐらいの、小学校入ったぐらいの子供と一緒に観たりするにはすごく良い映画だと思います。理解しきれないかもしれないけど、でも「ああ、あんな映画観たなぁ」っていう記憶が後々良い影響を与えてくれそうな気もして、「家族で観る映画に困ってます!」みたいな人には超オススメ。僕もその温かい輪に入りたいです。

今、僕がデニス・クエイドと同じように無線機を使っても、未来である向こう側には誰もいないのかと思うと「バタフライ・エフェクト」を見終わった時以上に涙が溢れてきましたが、いい加減この手のオチはどうなんだ、と自分でも思ったりするわけです。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…

このシーンがイイ!

序盤ですが、父との会話に涙する定岡正二…じゃなくてジェームズ・カヴィーゼルの表情にはグッと来ましたねぇ…。良いシーンでした。

ココが○

本当に全編、最初から最後まで「家族愛」がテーマなので、ここまで芯を通してくれるとすごくわかりやすいです。他の人にオススメもしやすいし。

僕の中では「万人向け」と言うとちょっと悪いイメージが強いんですが、こういう「万人向け」はまた必要なんじゃないかな、と思います。

ココが×

一番の肝かと思ってた部分が割と序盤で終わるので、後半の展開を観てるとちょっと詰め込んじゃったかな、という気はします。

序盤の山で一本作っちゃった方が波は大きくなったかもなぁ…と思いつつ、でもこのラストの展開も悪くないので、もうちょっとはしょって濃密にするとより良い映画になったんじゃないか…と言う気はしますね。ちょっと惜しい印象。

あとはお決まりのように邦題がよくない。こういうオリジナル邦題、ってことごとくダメですね。

あの頃ペニー・レインと」なんかはすごく良い邦題だと思うけど。まあ、でもすごい難しいのもよくわかるんですけどねー。

MVA

この頃のデニス・クエイドは「良いお父さん」感がハンパじゃないですね。「デイ・アフター・トゥモロー」を思い出しました。あれはものすごく尻すぼみ映画だった記憶がありますが。

そんなデニス・クエイドも定岡…じゃなくてジェームズ・カヴィーゼルも良かったんですが、今回はこのお方。

エリザベス・ミッチェル(ジュリア・サリバン役)

お母さん。

知的でかわいい雰囲気がすごくよかったです。歳取りメイクでもその印象は残ってたし、あんまりメジャーな女優さんではないですが、結構華があったと思いますねぇ。

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