映画レビュー0376『史上最大の作戦』

社長に借りたDVDシリーズ。かなりメジャーな映画ですが、はてさて。

史上最大の作戦

The Longest Day
監督
ケン・アナキン(イギリス関連部分)
ベルンハルト・ヴィッキ(ドイツ関連部分)
アンドリュー・マートン(アメリカ関連部分)
脚本
コーネリアス・ライアン
ジェームズ・ジョーンズ
ロマン・ギャリー
デヴィッド・パーセル
ジャック・セドン
原作
『The Longest Day』
コーネリアス・ライアン
出演
ロバート・ミッチャム
エディ・アルバート
リチャード・バートン
クルト・ユルゲンス
音楽
公開
1962年10月4日 アメリカ
上映時間
178分
製作国
アメリカ

史上最大の作戦

第二次世界大戦での連合国軍の「ノルマンディー上陸作戦」の日をテーマにした、ドイツ軍・連合国軍双方のあれこれ。

いろいろと現代人には厳しい気が…。

5.0

歴史に名高い「ノルマンディー上陸作戦」を、(おそらく)かなり忠実に再現しつつ、娯楽映画としての完成度にも注力した力作で、当時の名だたる大スターたちが国境を越えて総出演、さらに制作費の面でも桁外れで、まさにこの当時としては映画としても「史上最大の作戦」だったようです。

僕はこの当時のスターに関してはほとんど知識がありませんが、それでもこの「各国からこの映画のために集まったオールスター感」は演出的にも見て取れる部分もあって、さぞかし当時の映画ファンたちの興奮ぶりはすごかっただろうと想像出来ます。

密かに同年の「007 ドクター・ノオ」への出演から大スターへの道を駆け上がる、若き日のショーン・コネリーも出ていたりして、キャスト一覧を見るだけでも相当な力作ぶりが伺え、俳優の資料的な価値すらありそうな歴史に残る大作と言っていいのではないでしょうか。

が。

正直に言えば、僕はあまりこの大作を堪能出来ませんでした。単純に眠くなって途中で昼寝しようと中断したらウッカリ2時間寝ちゃってまた夜かよ! 的なこともあったとは言え、全体的に集中力を欠いてしまい。

そんな大してしっかり観てない野郎が云々語るのはおこがましいと思いつつ、感じたことを書いていこうと思います。

まず、この映画はモノクロなんですが、僕のように当時のスターたちの知識がほとんどない人間にとっては、「モノクロで迷彩服を着ている人たちが大量に出てくる」というのはかなり判別が困難で、最初から眠かったせいもあって「あれ、これどの国の人だっけ?」的な、誰が誰やら誰がどの国やらがほとんどわからず、おかげでほぼ全編、漫然と眺めるハメに。

大体会話の状況で、ドイツ側なのか連合国軍側なのかはわかるんですが、オールスター映画特有の流れとして「こいつの部隊の見せ場だぜ」「次はこいつの部隊だぜ」とちょくちょく映し出される部隊が変わっていくだけに、一回置いて行かれるとその後もう一度集中し直すのがかなり難しいんですよね。

誰と誰が関係を持っていて、どういう友情関係があるのかとか、相関関係がまったく見えていない状態でモノクロの戦争映画を3時間観続けるのはなかなかしんどいな、と。

そう、次の問題は3時間という長丁場の上映時間。

これも完全に僕が悪いんですが、もうDVDのケースをパッカリ開けた時点で「3時間か…長いな…」と尻込みしていたのは否めず、それがまた最初から大して集中せずに漫然と観てしまった鑑賞姿勢につながったように思います。

オープニングは意気揚々と、各国のスターたちのご紹介的に始まるので、彼らに馴染みがある人にとっては「おお、この人がこの役か」みたいな興奮があったんでしょうが、なんせ僕はこの当時のスターとして観たことがあるのはヘンリー・フォンダぐらい、おまけに彼は中盤になってようやく出てくるような状況だったので、まあとにかく登場人物が頭に入ってこないこと。

可能であればもう一度観直した方がいいと思うんですが、そうしたくても3時間はさすがにきつい。

今さらですが、3時間映画って相当惹きつける何かがないときついですよね。面白かったゴッドファーザーシリーズでさえ、長さで再鑑賞をためらうぐらいなのに、大して興味を持てなかったこの映画をもう一度観るというのはかなり難しい相談だな、と。上映時間は本当に大事だなぁと思います。

その長さを構成する内容面についても、「スターたちそれぞれに見せ場を」みたいな感覚で各々の部隊を細かく追う分長くなり、さらに作戦決行以降はほぼ全編ひたすら戦闘シーンが続くだけなので、これもまた集中力を維持するには厳しいものがありました。

きっちり測ってはいませんが、おそらく戦闘シーンだけで半分はあった感じがしたので、1時間半はひたすら戦闘なんですよ。これはちょっと…やっぱりきつい。

セリフもほとんどなく、ただ銃声が鳴り響くシーンが延々と続くので、さすがにほぼ「流してる」だけのような感じになってしまい、かなりいい加減な鑑賞であったことは否めません。

それ故にあまりこの映画を悪く言うのは申し訳ない気持ちもあるんですが、ただやっぱり前提として「そうさせないための作り」が欲しいなと思ってしまう面もあり、おそらくは当時としては(スターの引力含め)十分に観客を惹きつけるものだったんでしょうが、やはりそのスターたちを知らない世代としてはこれを食い入るように観ろ、というのは難しいんじゃないかなぁと思います。

演出的にも、これは良い意味でですが、実直で華やかさに欠けるものだったので、戦争映画としては非常に良くできていると思うんですが、この作戦自体か、もしくは俳優陣に興味が無いと、なかなかその良さを理解するのが難しいように思います。

今回は本当に、久しぶりにかなりいい加減な鑑賞になったので、このレビューを載せていいものか申し訳ない気持ちになりつつも、でもやっぱりある程度仕方のない面というか、“こうなっちゃう人”って多いんじゃないかなと思うので、この映画が好きな方には申し訳ありませんがこういう評価にさせて頂きます。

戦争映画というジャンルに対する思いが強ければもっと違う結果になったんでしょうが、僕のように「とりあえず借りたから観てみる」みたいな人間にとっては、なかなか3時間お付き合いするのは大変な映画だな、と。そんな気がしました。

このシーンがイイ!

戦闘シーンは今観てもなかなかの迫力で、特に文字通り人海戦術の、大量の人員を投入したシーンの迫力は大したものだと思います。

やっぱり「プライベート・ライアン」でもフィーチャーされていた、いわゆる「ブラッディ・オハマ」と呼ばれるオマハビーチでの戦いは、プライベート・ライアンとの比較という意味でも興味深いものがありました。

ココが○

さすがに各国からスターを集めて作り上げただけあって、それぞれに国を背負ったプライドみたいなものが透けて見える気はしたんですよね。誇らしげな、自信のある演技というか。そういうものが兵士としての威厳みたいなものにもつながっていて、内面から見せるリアリティに力強さがあったと思います。これはこの映画ならではなのではないかな、と。

ココが×

やっぱり上に書いた諸々もそうなんですが、一番は長さでしょうか。特に戦闘シーンの比率がかなり高いと思います。これはもっと、せめて30分は削ってコンパクトにしたほうが、現代的には観やすいのかな、と思います。

あとは、これも上に書きましたが「モノクロ映画である」という点。個人的にはモノクロ映画は良い面もたくさんあると思いますが、戦争映画としてみんな迷彩服になるとワケワカランという難点があることを知りました。

軍人オタクならわかるだろうし、そうでなくてもきっちり観ていればどっかしらに判別方法があったのかもしれませんが、そこまでの情熱を持てない人が観てしまうと本当にもうよくわからないんですよね。

ドイツか連合国か、はわかるんですが、連合国のどこか…までは理解しようとしなかったせいもあるんでしょうが、わかりづらさのほうが先に来てしまってちょっと辛かったですね。

MVA

各人に見せ場が割り振られていることもあって、特に際立って「この人が主役」みたいなものもないし、おかげでビシっと「この人しかいない!」っていうのもなかったんですが、一番印象に残った人をチョイスしようかな、ということでこの方。

ジョン・ウェイン(ベンジャミン・バンダーボルト中佐役)

さすがに「ジョン・ウェイン」という名前は知っていたんですが、予想よりもかなり渋い、無骨な人という感じでそこが良かったなと。

女性ウケするというよりも男ウケするタイプの俳優さんかなーと思いました。薄い感想で申し訳ないんですが。

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