映画レビュー0292 『マイティ・ハート/愛と絆』
突然ですがワタクシ、知る人ぞ知る烏龍茶マニアなんですが、長年グイグイ飲み続けた結果、ようやく解答を出しました。「台湾茶が一番」であると!!!
台湾茶(凍頂烏龍茶とか文山包種茶とか)はウマすぎるぜ、と飲み過ぎて、飲んだものがそのまま鼻血とか尿で出ていきそうな勢いです。(汚)
なので最近は台湾行ってみたい欲が強くて。お茶だけ大量に買って帰ってくる、というどうしようもない旅行ですが。
あと屋台も行きたい。結局食欲オンリー。
マイティ・ハート/愛と絆
シリアスな社会派ながら、集中できず…。
タイトルから、夫婦が幾多の困難を乗り越えて深く結ばれる…的な家族愛主体の映画なのかと思っていたんですが、異国の地で誘拐事件に巻き込まれるジャーナリスト夫婦を描いた社会派映画でした。
どうやらこれも実話を元にした話らしく、例の9・11テロ直後の緊張感が高まっている時期に、パキスタンで取材を進めていたジャーナリスト夫婦の夫が誘拐され、その救出に奔走する妻他支援者たちのお話です。
主演アンジェリーナ・ジョリーということから、もっとアンジー色強めの、彼女を前面に押し出した映画なのかと思いましたが、現地捜査の時間が長めになっているせいか、アンジー不在の時間も長く、それが逆に「娯楽映画じゃないぞ」と言う雰囲気を漂わせることにつながっていたのが良かったかな、と。ただ、(個人的な印象の問題かもしれませんが)やはり中東が舞台だからか、全体的に地味で、映像的にも暗めのシーンが多く、またあまり馴染みのない中東的な固有名詞が数多く飛び交う内容にどうもイマイチ集中しきれず、気付けば寝ちゃってて巻き戻してまた寝て、の繰り返し。
うーむ。申し訳ない。真面目に作っているいい映画なんですが。
実話が原作なだけに、非常にリアルな話だとは思います。メールだけのやり取りでコアな取材を目論んだものの、実際はそれが罠で、宗教的・人種的な観点のターゲットにされてしまう夫。妊娠中ながら、彼の生還を信じて努力する妻と、その周りの人々。いつの間にか情報操作されている怖さ。
嘘臭い展開もなく、夫婦がジャーナリストだけに、全体的にもジャーナリスティックな映画になっているんですが、少し抑揚がなさすぎるような気がして、そこで入り込めずに最後まで観ちゃったような感覚。
おそらくそれは、「お、こりゃちょっとしっかり観ないと」っていうフックになるようなシーンが無いせいかな、と思います。非常に真面目であるが故に、元から「こういう映画だからしっかり観たいぞ」っていうモチベーションがないとしっかり入り込めないような。ある意味で「よし、観るぞ」っていう覚悟がいる映画かもしれません。昼間にダラダラ眠くなりながら観る映画ではないな、と。失礼しました。作った方々。
紹介になってない紹介で申し訳ないですが、実話ベースのシリアスな社会派映画を観たいぞ、ってときはかなりいいんじゃないかと思います。その際は体調管理に気をつけましょう。
このシーンがイイ!
特にコレと言って思い浮かばないんですよねーこれが。申し訳ない。
ココが○
きちんと作っていると思うので、ジャーナリズム的映画を観たい、という時には応えてくれる映画じゃないかと思います。
ココが×
これはもしかすると良い点なのかもしれませんが、やっぱり「ここで引き付けるぞ」っていうシーンが無いので、どうしても家でダラダラ観てる感じだと集中できず、僕のようになる人が多そうだな、と。
いや、まあ僕の問題なんですが。
MVA
アンジーは泣くシーンと出産するシーンの演技がまったく一緒だったのがもう全然ダメでしたね。やっぱこういう役はこの人じゃないんじゃないの…と思いますが…。
「チェンジリング」はそんな悪くなかったから、演出の問題なのかもしれませんが。で、一人選ぶならコチラの方に。
アーチー・パンジャビ(アスラ・ノマニ役)
夫婦の親友でインド人の女性ジャーナリスト。知的な雰囲気が素敵でした。それだけ。