映画レビュー0569 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

ご存知ヒーロー対決モノその1・DCコミックスバージョン。

次はキャプテン・アメリカ他 vs アイアンマン他のマーベルコミックスバージョンが控えています。こっちも観に行く予定ですが、しかしなんでまたこんな時期も内容もかぶるんですかね、この二大アメコミは。

探して探して、2Dのそこそこ大きいスクリーンで観てきました。やったね。

余談ですが、うっかりアップし忘れとかでちょっとレビューが貯まってきたこともあり、これから少し平日更新も増やす予定です。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

Batman v Superman: Dawn of Justice
監督
脚本
音楽
公開
2016年3月25日 アメリカ
上映時間
152分(劇場公開版)
183分(アルティメット・エディション)
製作国
アメリカ

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

スーパーマンの戦いにより、罪のない人々が死んでいったことに疑問を抱いたブルース・ウェインは、彼が人類の敵になる可能性があると判断、バットマンになり倒そうと考えはじめる。

前半がクソすぎ。

5.0

正直、あらすじを書こうにも書けないぐらい煩雑でまとまりのないストーリーだったので、適当にお茶を濁したあらすじにしました。それぐらい、とにかく前半が散漫でつまらなくてクソ。そして長い。さっき、このレビューのために上映時間を調べて「え? 152分? もっと長いでしょ??」と疑ったぐらい。体感的には3時間あった気がしたんですが。とにかくまとめ方がヘタで、改めて「ダークナイト ライジング」のノーランの凄さがわかりましたね。

ご存知バットマンの前日譚、両親が殺されるところから物語はスタート。ベン・アフレック演じる新生バットマンということで、リブート的な意味合いも込めてのオープニングでしょうか。

時は流れ、現代。大都市にやってきた謎の何かに戦いを挑むスーパーマン。(前作マン・オブ・スティールの戦い)

その戦いでビルは崩壊、罪なき人々が被害に遭います。その場に居合わせたブルース・ウェイン=バットマンは、スーパーマンを怒りの目で見つめ…というところまでがオープニング。

物語はこのヒーロー二人、バットマンとスーパーマン双方を軸に展開しますが、そこに謎の怪しい男レックス・ルーサーに、スーパーマンの恋人ロイス・レイン、クラーク・ケント(スーパーマン)の働くデイリー・プラネット社の人々、そして謎の美女という面々が、それぞれの思惑で動き、正義を求める的なお話です。

こうして書くと主要人物も大して多くなかったような気もするんですが、しかし展開のまとめ方がとにかく散漫で何を言いたいのかわからないような場面が延々と続くので、もう前半部分でかなりうんざりしました。謎が謎を呼ぶ…という感じでもなく、というか特に謎めいているわけでもなく。

一応、前作「マン・オブ・スティール」の続編という立ち位置と、「バットマンの基礎知識ぐらいあるでしょ」的なお任せスタイルによりだいぶ説明を省いている印象なんですが、そのくせ短くもないし、省いた分効率的にテンポよく展開するわけでもなく、ダラダラとわかりにくい事情をこねくり回して引っ張りに引っ張る映画、という感じ。

やっぱりこのタイトルと予告編からもわかる通り、見どころは「バットマンとスーパーマンの対決」なわけですよ。この二人のバトルが観たいわけです。

バトルそのものに関しては前作のほうが良かったものの、それなりに迫力もあったし、バトルに至るまでの動機の部分も良いとは言いませんが割と受け入れられるものではありました。なので、その肝の部分に関してはそこまで不満は無いです。

ただ、そこに至るまでがとにかくひどい。

あと1時間削っても全然成立する、むしろ良くなりそうなぐらいに冗長。しっかり感情を高めてもらいましょう、という感じもわかるんですが、それにしてもひどく魅力の無い物語が長く続くので、正直ここまでの大作でここまでひどいものを見せられるとは思いませんでした。

気になった点は結構あったんですが、中でもひどかったのは夢オチの多用。特にスーパーマンが下僕らしき人間を従えて、捕まったバットマンのマスクをはぎ取る予告編の映像、あれも夢オチだったとは…。劇場で絶句しました。

と言うかそのシーンの前に既に夢オチ的なシーンが出てきていたので、問題のシーンの途中で「うわ、もしかしてこれも夢かよ最悪じゃねーか」と思って観てたらやっぱり、という…。

あのシーンって予告編としてすごく象徴的で、「悪に染まったスーパーマン」みたいな印象を強めていただけに、それが夢オチだった、っていうのはひどくヘイトを集めるものだと思うんですけどね…。ちなみにワタクシ、夢オチと無駄に甘い料理に日本一厳しいと言われています

それと、これは本編とは無関係なんですが、今回劇場に入った時にクリアファイルをもらったんですね。ノベルティで。んで、このクリアファイルも当然見るじゃないですか。そしたら、本編で謎の美女として最後まで正体を引っ張る重要な人物が見事にネタバレしてるんですよ。見事に。このネタバレがまたひどい。

ある程度DCヒーローの知識があれば予想できるものでもあるんですが、それでもかなり早い段階で「ああ、この人○○○○○○○○なのか」とわかっちゃうつまらなさったらない。もう何してくれてんの? まじで。

そんなわけで、大欠陥娯楽大作でした。おそらく今まで自分が観た中で最も長いエンドロールで、ものすごい数の人たちが関わっている、お金もとんでもなくかかった大作中の大作だと思いますが、見事にやってくれましたね。悪い意味で。

それなりに不満はあれど、ヒーロー映画ならシンプルに楽しめるものと思っていただけに、ここまで筋の悪い作りの大作が出てきちゃったのがとても残念。ノーランは製作総指揮で何をしていたんでしょうか。ただぼんやりしていたんでしょうか。あんたの作った「ダークナイト ライジング」と比べてみろよ、と。ザック・スナイダーの限界が見えた気がします。

興味があっても劇場に行くほどではないと断言しておきましょう。

このシーンがイイ!

もう狙いに狙いすぎて鼻につきましたが、謎の美女の正体判明のシーンが一番良かったですかね、やっぱり。音楽がねー。わかりやすいかっこよさがあってね。

ココが○

ヒーロー同士のバトル。これはやっぱり盛り上がりますね。強いて言えばこれだけ。

ココが×

上に書いたのがほぼ全部。はっきり言って、オープニングの後に「スーパーマン危険じゃね」って世論を挟んで公聴会、って流れで1時間短縮していいです。その間ほぼいらない。あとバトルの最中にチュッチュすんのやめろや!! アメリカ人!!

それと…これは言ってしまうのも酷なんですが、バットマンのミスターサタン感ね。これはもういかんともしがたいな、と。

MVA

ベン・アフレックですよ。やっぱり。ブルース・ウェインとしては思ったより違和感が無かったものの、決定的にアクションが重い。なんか鈍重なんですよね。比べちゃいけないと思いつつも、クリスチャン・ベールのバットマンとはだいぶ違うし、やっぱりベン・アフレックは凡庸な役が一番似合う人だと思うので、ヒーローには適してないかなぁと思います。ただ「ダークヒーロー」っぽさはクリスチャン・ベールよりあった気もしますね。悪そうな感じが。その辺も考えると“思ったより悪くない”感じではありました。

他には、やや若返ったアルフレッドを演じるジェレミー・アイアンズはなかなか良かった。で、選ぶなら…この人かなぁ。しぶしぶ。

ジェシー・アイゼンバーグ(レックス・ルーサー役)

相変わらず嫌な役をやらせたらお上手。他の人食ってましたね。

ちょっと鼻につくしやり過ぎな気もしたんですが、でも役柄的に仕方がないかな、と。なんせこの役は偉大な先人が二人いる、言ってみれば映画界としてはジョーカーに近い因縁のある重い役なだけに、思い切ってやらないとダメな部分もあるんでしょう。そういう意味ではジェシー版レックス・ルーサーを作り上げていたと思います。ただいかんせん、映画自体が良くなかった。

あと気になったのが…ちょっとエイミー・アダムスが急に老けちゃった気が…。ヒロインとして結構きつくなっちゃった気がする…。気のせいならいいんですが。

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