映画レビュー0397 『コールド マウンテン』

レネー・ゼルウィガーが観たい! ということで借りてみました。その他はまったく気にして無かったんですが、これが結構な豪華キャストで…。

コールド マウンテン

Cold Mountain
監督
アンソニー・ミンゲラ
脚本
アンソニー・ミンゲラ
音楽
公開
2003年12月25日 アメリカ
上映時間
154分
製作国
アメリカ

コールド マウンテン

“コールドマウンテン”に父とともにやってきたお嬢様・エイダと、そこで働く青年・インマン。お互いが惹かれ始めた頃に南北戦争が勃発。二人は再会を誓い、インマンは戦地へと向かう。やがて戦場で負傷したインマンは、募る想いから軍を脱走し、コールドマウンテンへ向かう旅に出る。

豪華キャストの逸話が印象的。

7.5

戦争で離れ離れになった二人の男女が、お互いを想いながら日々を過ごし、果たして無事男は故郷に戻れるのか…というメロドラマ的なストーリーですが、さすがに2000年代に作られたからか話の展開の仕方がうまく、個人的にこの手の「戦時下の恋愛モノ」は退屈しがちなタイプなんですが、2時間半超の長丁場も割合飽きずに楽しめました。

基本的な流れは、「待つ側」エイダのコールドマウンテンでの日常と、「帰る側」インマンの逃走しつつのアレコレが交互に展開する物語。やっぱりこの映画の「他のこういう話との違い」は、「待つ側」の物語の充実っぷり、早い話がレネー・ゼルウィガー扮するルビーの存在でしょう。

エイダは「役に立つことはするな」と教えられながら育ってきた超の付くお嬢様で、一人になってからはどうやって生きていけばいいのかわからない、でも人に頼る弱みを見せられないというタイプ。

そこに突如やってきた“一人で生きる強さ”を持つ女性、ルビーとともに暮らし始めることで、エイダも徐々に「ひたすら待つお嬢様」から「自立した強い女性」に変わっていく過程が描かれ、さらに友情やら家族やらの要素が絡みあいながらなかなか印象的な話が膨らんでいきます。

対する「帰る側」インマンの逃走物語もなかなかで、使用人の黒人を孕ませたクセのある神父と一緒に逃走したり、魅力的な若い女性と出会ってのアレコレだったりと、ちょっとしたロードムービー風の物語になっています。

どの逸話もなかなか印象深かったんですが、やっぱり大きいのはキャスティングの部分で、インマン演じるジュード・ロウは「スターリングラード」を思い起こさせる真面目な軍人役。

エイダお嬢様を演じるのはニコール・キッドマン。自立していく強さを感じさせる眼力がグッド。グッドマンです。ジョン・グッドマンいやジョン・グッドマンは出てないです

ルビー役は今回のお目当てレネー・ゼルウィガーで、ところどころブリジット・ジョーンズ的表情が見えましたが、いやはやさすがの芸達者っぷり。

この3人がメインなわけですが、脇役陣が出演時間の短さも相まって非常に豪華で。

インマンが逃走途中に出会う怪しい神父はフィリップ・シーモア・ホフマン、子供と暮らす若い女性はナタリー・ポートマン、そのナタリー・ポートマン登場のエピソードで出てくる北軍兵士にキリアン・マーフィー、エイダのお父さんはドナルド・サザーランド、気にかけてくれるご近所さんはキャシー・ベイカー、ルビーのお父さんはブレンダン・グリーソン…とまあ本当に豪華なメンバー。

早めに離脱するメンバーもいるし、なんて贅沢な使い方なんだ、と。この豪華役者陣を観るだけでも映画ファンは楽しめるんじゃないかと思います。

舞台背景は南北戦争ですが、特にその辺の知識も必要なく、戦争映画でありながらキツイ描写もほとんどないし、恋愛映画でありながらどっぷり恋愛でもないし、観ようによってはヒューマンドラマだし、同じくロードムービーでもあるし。

なかなかその辺りいいバランスで作られているので、「南北戦争をテーマにした純愛映画」みたいな宣伝文句で避けてるような人でも観やすいと思います。

ちょっとだけ長いですが、良い映画だと思いますよ。

このシーンがイイ!

印象的なエピソードはどれも良かったんですが、一つ挙げるなら、ナタリー・ポートマンのエピソードかなー。

物語に登場して数分で彼女の置かれている状況と悲しさが伝わってくるし、それに対するインマンの気持ちもよくわかるしで、趣深いエピソードでした。

ココが○

割とこの手の映画は緩慢になりがちな気がしますが、待つ側と帰る側のエピソードが交互に展開する上にそれぞれエピソードに事欠かないので、それなりにテンションを保ったまま進む作りは○。当たり前ですが脱走兵という立場に緊張感があるのもいいですね。

ココが×

特にコレと言ってはない、総じてしっかり作られた映画だと思いますが、やっぱりでも2時間半超は少し長いかな、と。ただ無駄なシーンがあったとも思わないだけに難しいんですが。

あとは…もう少し大きく感情を揺さぶられるシーンがあればなぁ、と。それは下手に煽らない良さでもあったんですが、今ひとつ、グッと来る何かが無かったとも思います。

MVA

さて豪華キャストで悩ましいところですが…。どの人も実際良かったしなぁ。でもこの人かなぁ。

レネー・ゼルウィガー(ルビー役)

結局お目当てのこの人ですが。

今作ではかなりオバちゃんっぽい雰囲気があったんですよね。これまた不思議だなぁ、と。

僕が観た映画ではどれも印象が違うので、そこにやっぱり女優感を感じざるを得ません。ほんとに面白い女優さんですねぇ…。

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