映画レビュー0942 『ラブ・アゲイン』

今回もネトフリ配信終了が来た系でございます。

余談ですが、この記事を書いている頃、はてなブログで「ネタバレ記載禁止」の通達が出たとかで、レビューブログを書いている人たちの間でちょっとした騒ぎになってます。運営サービス側から「ネタバレ書くな!」ってあるんですね…ちょっと気の毒。

ちなみにうちはサーバーを借りてるので好きなこと書き放題なので安心です。おっぱいおっぱい。

ラブ・アゲイン

Crazy, Stupid, Love.

コントのような展開が最高。

8.0
“中年の危機”にヤリチン師匠から教えを請う
  • ヤリチン師匠による「男としての魅力」を失った中年男の改造計画
  • 各登場人物間の人間関係が入り乱れコントのような面白さ
  • ロマコメとして定番ながら質の高い良作
  • 卒業祝いが羨ましすぎて草

あらすじ

この手のロマコメは観やすい反面どうしてもベタになりがちな面もあり、観ようかどうしようか結構悩んだんですが、同系統の映画としては妙に評判も良いので観てみたところ、ああ確かにこれは面白いねという素直な感想。ただ解説能力の問題で、同系統の作品と比べてどこが優れてるかとかはうまくお伝えできません。

主人公はおなじみスティーヴ・カレル演じるキャル。ジュリアン・ムーア演じる奥さんのエミリーと夫婦水入らずで夕食中、突如として彼女から「離婚して!」と迫られ、ショックのあまり帰宅途中の車内から飛び出す始末。

かなり堪えたのか何一つ受け答えをしないキャルに対し、同僚のデイヴィッド・リンハーゲン(この後しょっちゅう出てくるフルネーム)と浮気をしたと詳細を語るエミリーにメンタルフルボッコされてしまい、その後しばらく魂が抜けたように呆然と過ごすキャル。つらいぜ。

やがて夫婦は別居という道を選び、キャルはちょっとシャレたバーに入り浸り、「デイヴィッド・リンハーゲンのやつがー!」「ああそうだデイヴィッド・リンハーゲンに寝取られたんだ俺はー!」とひたすら一人愚痴を吐き続ける危ない人に。

一方、そのバーに同じく毎日のように入り浸ってはナンパを繰り返し、恐ろしい成功率で女子をお持ち帰りし続ける男が一人。彼こそがヤリチン師匠(勝手に命名)ことライアン・ゴズリング演じるジェイコブです。

彼は連日一人愚痴を吐き続けるキャルを見かねて、「俺が“男”を取り戻させてやる」とその日から行動を共にし、服や靴といった外見から女子とのトークまであらゆるテクニックをレクチャー。

ただの家庭的中年サラリーマンだった自分がいわゆる“ちょい悪オヤジ(古いな)”的になってきたこと自体に日々の楽しさを感じはじめたのか、イキイキとし始めたキャル。

ある日バーにやってきた良いお歳の女性(おなじみマリサ・トメイ)をめでたくお持ち帰りしたんですが、それでもまだ奥さんのエミリーが忘れられない彼。果たして夫婦はどのような決着を迎えるのでしょうか。

登場人物のつながりが面白い

上記の他にもですね、いろんな登場人物がおりまして。

  • ウィーバー家(キャル&エミリー)の息子・ロビー
  • ロビーが恋をするウィーバー家のベビーシッター・ジェシカ
  • ジェシカのお父さんでキャルの親友・バーニー
  • 弁護士を目指して勉強中の法学生・ハンナ

といった面々が「そこそういう関係なの!?」的にいろいろつながっていて人物相関図が欲しいぜ的なお話になっております。

特にエマ・ストーン演じるハンナはですね、一度ヤリチン師匠のお誘いを断るシーンで登場してはいるものの、全体的にあんまり関係なさそうで彼女だけやや群像劇っぽい様相を呈していて、「いやエマ・ストーンだしもうちょっと重要な役回りなんだろうけどなぁ」とボヘーっと観ていたらなかなか面白い展開を見せてくれるので乞うご期待、と。

ちょっとつながりの面白さ的には「ロック、ストック(以下略)」を思い出させるような気もしないでもない感じで、話の筋としては完全にマンガっぽいリアリティを感じられない展開ではあるものの、それはそれで振り切っちゃってるし人の使い方がうまいから面白いよねと思った次第。

まあアレですね。とりあえず言えることとしては、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンだったら断然こっちの映画だねと思いますね。某ランドよりね。

人生ごった煮的な豪華さ

その辺の人間関係が明るみに出る、言わば答え合わせ的なシーンが終盤登場するんですが、そこがもうマンガというよりコントのような場面でもう笑った笑った。

「世界狭すぎでしょ」と思わずにはいられないんですが、中途半端にやるよりもこれだけあからさまにご都合主義にしてくれた方が面白いのも確か。この辺はロマコメならではの良さでしょうねー。

そんな人間関係のつながりと伏線の回収っぷりの気持ちよさもありつつ、それぞれにとっての恋愛であり、家族再生であり、成長であり、また友情でもあるという「人生ごった煮」的な豪華さも見逃せません。物語も豪華、キャスティングも豪華でこりゃあ確かに評価が高いのも頷けるなと。

気軽に楽しめる良作というありきたりのまとめ

まあもうあとは特に書くこともなくですね、観てくださいよとしか言えません。

僕は作り手の思惑に乗って割と新鮮に観られたので、あんまり情報を入れずに観るのが一番だと思います。

最終的にはお決まりのパターンかもしれませんが、そこに至るまでがなかなか他にない振り切りっぷりだし、ロマコメの割に多めの中心人物をうまく活用しているのが良いところでしょうか。

この手の映画は本当にいくらでも観られますね。気楽に楽しめて良き良き。

このシーンがイイ!

やっぱり一堂が介するあのシーンかなぁ。笑ったもんなー。ひどすぎて。

あとラストのロビーの卒業祝いだけは触れておきたいですね。あれ男子の夢すぎますよ。死ぬほど羨ましい。同じぐらいの年代に同じような出来事があったら多分死ぬほどアレしてたと思う。ちぎれるほど。アレ。

ココが○

約2時間なのでぶっちゃけロマコメとしては長いぐらいなんですが、その分中心人物多めかつみんな上手に利用して濃厚な物語にしているのがとても良いですね。それに見合ったキャスティングなのも◎。

ココが×

ぶっ飛んだエンディングだったらもっと良かった…かもしれないですね。仕方がないんですが最終的には冒険が足りないので、やっぱり観る前の期待を大きく上回って年間ベストだぜみたいな感じにはなりにくい気はします。

MVA

ってことで豪華キャスト皆さん当然良かったです。

やっぱりエマ・ストーンのロマコメ適正の高さは毎度のことながらタマランわけですが、結局この人かなー。

スティーヴ・カレル(キャル・ウィーバー役)

主人公の冴えない中年男性。

相変わらず「冴えないポジション」からの魅せっぷりはさすが。この手の役はこの人の独壇場のような気もする。

ほんとつまらなそうなその辺の“お父さん”なんだけど、絶妙に(良すぎないレベルで)イイ男だし、笑わせどころの力の入り方もさすがだし。

僕が言うまでもないですが、地味ながらトップクラスの俳優の一人でしょう。

あとマリサ・トメイもさすがですね。そんなに登場シーンは多くないものの、印象的でこれまた笑わせてくれました。この人のコメディエンヌっぷりもやっぱりスゴイ。

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