映画レビュー1023 『ダーティ・グランパ』

これまたネトフリ終了シリーズですよ。インド映画が無かったもんでね。

これは以前配信終了が来つつ他を選んでスルーした映画の一本なんですが、また早々に復活した後にまた配信落ちが来ますよということで今度こそ、と観ました。この調子だとまたすぐ戻ってきそうですね。

ダーティ・グランパ

Dirty Grandpa
監督
脚本

ジョン・M・フィリップス

出演
音楽
公開

2016年1月22日 アメリカ

上映時間

102分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ダーティ・グランパ

「よくあるコメディ」の少し上を行くひどさがイイ。

8.0
「若い女とセックスする」と意気揚々の爺に振り回される孫
  • 長年連れ添った妻に先立たれ、意気消沈かと思いきやタガが外れた爺さん
  • 結婚直前の大事な時期に爺さんとの二人旅を強制される孫
  • 爺さんはちょっとした“ワケアリ”でタダモノではないのもイイ
  • とにかく品がない

あらすじ

この手のコメディドラマ系としておなじみの「最終的にはしんみり良い話になるんでしょ」みたいな予想をしていたんですが、そっち方面もありつつも同時に最後まで品がなく、なかなか徹底したくだらなさが思いの外面白かったです。「テッド」もこうなら良かったのに、ってね。

結婚を間近に控えた弁護士・ジェイソン(ザック・エフロン)は、亡くなった祖母の葬儀のため祖父のディック(ロバート・デ・ニーロ)と再会。彼から(情を駆使されつつ)半ば強制的に二人旅に連れ出されることに。

幼少期はよく遊んでもらったものの今となってはそこまで親しくもなく、なぜ今さら…と困惑気味のジェイソンですが、そんな彼の戸惑いもお構いなしに「俺は若い女とセックスするんだ!」と行く先々でパワフルに動き回る爺。とにかく頭の中はセックス、セックス、セックス。中学生に戻ったかのようなはしゃぎっぷりに「お婆ちゃんの死はなんだったんだよ!」とご立腹のジェイソンに対し「婆さんには私が死んだら好きに生きろって言われたんだよ…」と今度は泣き落とし。やるな爺!

直近に控えた結婚式の準備のため、頻繁に彼女から連絡が来るものの周りは下ネタワールド故になかなか対応もできないもどかしさでジェイソンのストレスもマックス。しかしお構いなしにセックスセックスうるさい爺。果たしてこの旅、どうなる…!

ここに来て新境地を感じさせるすごさ

ディックが企画したこの旅、一応(セックス以外にも)目的があり、終盤それが明かされる…もののそんなことは割とどうでもよく、とにかくエネルギッシュで周りへの迷惑も顧みずに下半身の意志によってのみ行動していくロバート・デ・ニーロの新境地がスゴイ。

この歳になってまた新たな顔を見せるデ・ニーロ、パネェと衝撃を受けました。というか一昔前のデ・ニーロなら考えられない品の無さで、彼も丸くなったのか、はたまたやりたかった役がようやくできる歳になったのか…真相は定かではありません。ただ楽しんでそうではありました。(そう言う役だから当たり前なんですが)

何せ旅のために家に来た孫をお出迎えするシーンからして衝撃で、女性デ・ニーロファンからしたら卒倒しちゃうんじゃないか…というぐらいにとにかくタブー無しの下品爺を熱演しております。これはもう必見と言って良いでしょう。「アイリッシュマン」との落差ね。さすが名優ですよ。

その上彼(ディック)はちょっと“家族にも秘密”の過去があり、その過去がまた結構良いスパイスになっているのもポイント。この辺ちょっとデ・ニーロっぽいよねという気もするし。とにかく彼が困惑する孫を引っ張り回す2時間弱の映画です。

振り切ったコメディっぷりが最高

また冒頭に書いたように、この手のコメディ(浮かぶものとしては「テッド」とか「俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-」とか)にありがちな、「最初はちゃんとコメディなんだけど終わりが近付くにつれてちょっといい話にまとめたがる」傾向も一応あるにはあるものの、そんなのどうでもいいなと思わせるぐらいにくだらなすぎるエンディングで終わってくれるのでコメディ的に大満足。

マジで「コメディだけど良い話にしました」みたいなのいらねーと思っている勢なので、この振り切った品の無さは想像以上に良かったですね。「まあまあ期待通りのコメディでしょう」と思っていた部分をほんの少し上回ってくれるバカバカしさ&デ・ニーロの(下ネタ的な意味での)怪演という美味しさで、この手のコメディの中では頭一つ抜けているかなという印象です。

全体的に非常にテンポもよく、同時に「テンポよく見せる必要を感じないぐらいにどうでもいいくだらなさ」が感じられる開き直りっぷりも最高です。一言で言えばドイヒー。ドイヒー映画ですよ。そこがいい。

ザックファン女子は注意

まあとは言え当然ながら何か人生に役立つ教訓が得られる話でもないので、あくまで「コメディとしての役割を全うしたという意味で素晴らしい」だけであって、映画的にものすごく良いぜとかはないのでそこの辺りはご注意頂きたいところ。ただ期待以上のものは確実にありました。

ですが読めばわかる通りにかなりの下ネタ映画なので、特に女性は観るかどうか気を付けた方が良いかもしれません。ザック・エフロン好きだけど下ネタ嫌い、なんて女性は死にかねない破壊力があります。

ま、そこが面白いんだけどね!

このシーンがイイ!

エンディングのシュールさがね…マジでバカだな、って最高でしたね。

それと頭のおかしい従兄弟が伝言ゲームやるところは笑ったなぁ。あれもバカバカしさの極み。

余談ですが、1シーンデカいモザイクとザックの顔のみのシーンがあって、理屈はわかるんだけどどうせ自主規制なんだし出しちゃっても良いんじゃないのと興ざめしたことは書いておきたいと思います。アレ間違いなくデ・ニーロのちんこ登場だったんだと思うんですが。

AVならまだしも、向こうのコメディぐらいそのまま出してもええやんか…。融通が利かないよなーと。

ココが○

とにかく終始品がなく、「良いように見せよう」としている面がサラサラない点。やっぱりどうせコメディやるならこれぐらいじゃないとね。

ココが×

これも同様に終始品がない点でしょうか。男が観たら面白いけど、女性が観たら…というのは気になるところ。もちろん好きな女性もいるでしょうけどね。

MVA

まあ皆さんそれぞれ良かったんですが、とは言えやっぱりこの人でしょう。

ロバート・デ・ニーロ(ディック・ケリー役)

セックスしか頭にない爺さん。っていうかこの歳でこの性欲は(役とは言え)羨ましさを感じるぐらいスゴイ。

まあ本当に「あの名優」がこんなくだらない役をよくやったよね、という「存在自体がコメディ」な感じが最高でしたね。そんなの面白くならないはずがない。ある意味でズルいしデ・ニーロありきの映画のような気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA