映画レビュー0241 『誰が為に鐘は鳴る』

ちょっとヒット数が増えてきたこともあり、久しぶりに「なぜジャケットが絵なのか(しかもヘタ)」の説明をしようかと思ったんですが、やっぱり減ってきて通常営業臭くなってきたのでやめます。いらないアナウンスでした。

誰が為に鐘は鳴る

For Whom the Bell Tolls
監督
サム・ウッド
脚本
ダドリー・ニコルズ
原作
『誰がために鐘は鳴る』
アーネスト・ヘミングウェイ
出演
ゲイリー・クーパー
エイキム・タミロフ
音楽
ヴィクター・ヤング
公開
1943年7月14日 アメリカ
上映時間
170分(オリジナル)
134分(米国再公開時)
130分(米国外)
製作国
アメリカ

誰が為に鐘は鳴る

スペイン内戦に介入しているアメリカ人のロバートは、戦略上重要となる橋の爆破工作を命じられる。現地のゲリラ隊とも協力しながら工作を進めていく彼だが、やがてそのゲリラ隊にいた娘と恋に落ち…。

いかにもな古典。

5.0

パクリだったりその他の作品に使用されてたりで、タイトルだけはご存じの方も多いのではないでしょうか。僕もそうでした。「なんか話はよく知らないけど名作なんじゃないの」と。その程度の事前知識の元、鑑賞。

一応ストーリー上はスペイン内戦だなんだと言ってますが、戦争映画ではなくて恋愛映画なだけに、当然あんまり国同士がどうこうという話もなく、話はほぼゲリラ隊キャンプでのアレコレ。

現地で協力してもらうことになったゲリラ隊の中にイイオンナがいて、そのナオンと良い感じになる色男と、鼻つまみ者の元リーダーが作戦遂行させるまでにあーだこーだといざこざを起こしつつ、さて当日は…というお話。

元リーダーが「俺の女に手を出すんじゃねーぜ」と三角関係的になるのかと思いきやそういう要素はほぼ皆無で、恋愛は恋愛、作戦は作戦、という感じで進むんですが、まあ早い話がやっぱり「恋愛映画」なので、ぶっちゃけ特に何か面白いところなんてねーよ、と。

なんというか、これだけ古い時代にカラーでこういう映画を作ってたアメリカってやっぱ映画先進国なのねーという思いは(最近観る他の古い映画でもそうですが)感じますが、それ以外に何かを思うところは特に無く。

これはこの映画が悪いわけではなくて、いつものように「今の時代の価値観で観ている」自分が悪いんですが、メロドラマ風の恋愛模様も、大仰で自己主張が過ぎる音楽にしても、ハードボイルド的な展開にしても、さり気なく混ぜてくるプロパガンダにしても、もうすべてが「いかにも」な作りでしか無いんですよね。

「はいはい、そこでこうね、そうそう。はい次」と観てて全然興味を惹かれません。こりゃきっと、こういう人間でありながらこの作品に手を出した僕が良くない。

「誰が為に鐘は鳴る」なんて思わせぶりなタイトルも気になってはいたものの、おそらく原作をきっちり踏襲した形なんでしょうが、なんか取ってつけたように最初と最後にゴーンゴーン。別にいらねーじゃん!! とまさかのガビーン的リアクションを取ってしまいました。べーしっ君で言えばスパポーンみたいな。(古)

たまに観る、「劇中で古い映画を流す」シーンなんかで使われてそうな、いかにもな絵作りにいかにもなロマンスは、一歩引いて観れば映画らしい雰囲気に溢れていて、そこがいいぜ、というのもわからないでもないですが、そもそも恋愛モノが嫌いな天の邪鬼としてはこの映画を激ボメする要素は皆無に等しく、おまけに妙に長い映画なのでさして集中もせず、「よし、一本観た」という消費活動以上のものにはなり得ませんでした。

無念ナリ。

このシーンがイイ!

ことラストシーンだけは、この頃よくあった「終わりかよ!」的ないきなりエンディングって感じではなく、「ここで終わるんだろうな」と予想しつつも、それなりに綺麗な終わり方だったので満足。

当時はなかなか画期的なエンディングだったんじゃないでしょうか。全然知らんけど。

ココが○

背景は背景として戦争がありつつ、舞台はあくまで小さい世界で回してるので、理解しやすい良さはあるでしょう。

ココが×

なにぶん目新しさはゼロな上に、時代的に仕方がないにせよほぼセットでの撮影なので、どうしても(今観ると)安っぽさを感じちゃうのが残念。

さらに「それでもいい!」と思わせるようなトキメキのある映画ではないので、どうしてもダラダラ観ちゃう感じになっちゃうんですよねぇ…。

役者陣に個人的な思い入れがない限りは、残念ながら今あえて観る必要は無いと思います。

MVA

主演二人が(いろんな意味で)もうベッタベタなので、それ以外となるとこの人かな、と。

カティーナ・パクシヌー(ピラー役)

現地ゲリラの女リーダーで、そこそこ人情味もあり、強さのある感じがなかなかかな、と。調べたら「若者のすべて」のお母さん役の人とのことで、あーなるほどあの役も良かったよね、と一人納得。

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