映画レビュー0295 『居酒屋』

もはやなぜリストに入れたのかすら覚えていない作品なんですが、TSUTAYA DISCASでは廃盤扱いで枚数が少ないため、「どうせ送られてこないんでしょ」と適当に第一希望に入れておいたらきた、っていう。(説明)

ちなみに監督はあの「太陽がいっぱい」の人です。

居酒屋

Gervaise
監督
脚本
ジャン・オーランシュ
ピエール・ボスト
原作
『居酒屋』
エミール・ゾラ
出演
フランソワ・ペリエ
アルマン・メストラル
ジャック・アルダン
音楽
ジョルジュ・オーリック
公開
1956年9月5日 フランス
上映時間
112分
製作国
フランス

居酒屋

内縁の夫に逃げられた女・ジェルヴェーズは、やがて一人の優しい屋根職人の男と結婚し、順調な生活を送っていたが、ある日夫が屋根から転落し、骨折。彼は次第に酒浸りになり、ジェルヴェーズが洗濯屋の仕事で家計を切り盛りするのだが…。

古典的メロドラマ。

5.0

ある程度予想はしていたんですが、いかにもな古典的メロドラマと言った感じで、まあ正直なところ、今あえて観るほどのものではないかな、と…。

僕は知らなかったんですが、結構有名な小説が原作になっているらしく、それを読んだことがある人だったらまた印象はちょっと違うのかもしれません。

子供2人(だったと思うあやふやな記憶)を内縁の夫と共に育てる主人公が、その男に逃げられ、やがて違う男と一緒になるも、その男も堕ちていき、さらに逃げていった男がまたやってきて…というお話なんですが、まず僕が思い出したのは「若者のすべて」。

同じフランス映画、同じモノクロで、そして同じく堕ちていく人々のお話です。

当然ながら時代的にも結構古い話になっているので、改めてこういう「時代を感じる人間ドラマ」みたいなものは、よほど(監督・配役・原作等諸々に)興味がないと、まあ当たりようがないというか…集中力を持続するのがなかなか難しいな、と。

良くも悪くもハリウッド的な、ある程度「面白がらせる技術」みたいなものが確立されていればまた違うのかもしれませんが、この映画はフランス映画なだけに、これまた良くも悪くも真面目に作っているので、その分「物語に対する興味」がそのままストレートに評価に反映されるような気がします。

こういう時代は確かにあっただろうし、こういう男、こういう女、みんないたと思うんですが、でも当然ながら、今同じように「堕ちる」のであればもっと表現が変わってくるし、問題が複雑化している時代なので、こういうわかりやすい人間関係っていうのはどうしてもリアリティに欠けてきてしまうように思います。

となると、答えとしてはもう「時期を逃した作品」でしかないのかな、と。

今観ても色褪せない古い映画はたくさんありますが、映画自体の良し悪し以前に、そういう「色褪せない」タイプのテーマを描いた映画じゃないのかな、というか。

描かれる結末は嫌いじゃないんですが…。

このシーンがイイ!

誕生日パーティのシーンは、いろいろ思惑錯綜する感じが良かったですね。

ココが○

上にも書きましたが真面目な映画なので、不愉快になるような部分は無いんじゃないかと…。

ココが×

「今あえて観る」意味が無いかな、というのが最大の欠点でしょうか。きっと個人的な記憶としても、後々残らない気もするし…。

MVA

どうも主人公の人妻の雰囲気と、立たされるポジションから、「シマロンっぽいな…」と思って観てたんですが、調べると実際「シマロン」の主演女優と同じ人だった、というおなじみの節穴トーク。

でもあっちの方が、たくましくてがんばって生きました感があって映画としては好きです。ということで。

マリア・シェル(ジェルヴェーズ役)

基本頭の弱い女性(役)なんだと思いますが、演技としてはしっかりよくできていたと思います。「昔っぽい」感じはありましたが。

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