映画レビュー0986 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

この週は特に配信終了のものもなく、かと言って録画してあるものも特に気が乗らず、ということでネトフリから適当にチョイス。

というか最近これと前作の両方をネトフリで配信しているのを知ったので「せっかくだし1作目から観るかな」とこの前観たわけですよ。だもんで記憶もホットなうちに続きを観ようかなと。続きって言ってもかなり間は空いてるんですけどね。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

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監督

ジェイク・カスダン

脚本
原作

ジュマンジ
クリス・ヴァン・オールズバーグ

出演

ドウェイン・ジョンソン
ジャック・ブラック
ケヴィン・ハート
カレン・ギラン
ニック・ジョナス
ボビー・カナヴェイル
アレックス・ウルフ
マディソン・アイズマン
サーダリウス・ブラウン
モーガン・ターナー

音楽
公開

2017年12月20日 アメリカ

上映時間

119分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

ゲームらしさは薄れたものの、前作から引き継いだ終わり方にほっこり。

7.5
“進化したジュマンジ”に放り込まれた高校生、果たして無事ゲームの世界から脱出できるか
  • 前作はリアルに影響を及ぼすボドゲ、今作はゲームの中に入り込むデジゲ
  • 先に入った(元)少年と、それを知らずに後から入る4人という構成
  • 前作から受け継いだものもあるとは言えかなり別物でゲーム感は薄い
  • 終わり方は“らしさ”があって良い

あらすじ

前作から22年後に公開された続編です。劇中も大体同じぐらい時間が経っているという設定。

いかにも「テクノロジーの進化に合わせましたよ」と言わんばかりのアナログゲームからデジタルゲームに移行した“ジュマンジ”の世界…なんですが、その分ゲーム感は薄く、「残りライフを与えられたリアルアドベンチャー」的な内容。それが良さでもあるとは思うんですが、少々寂しくもありますね。

物語冒頭で、前作の主人公(ロビン・ウィリアムズ演じるアラン・パリッシュ)たちが川に捨てた例のボドゲ「ジュマンジ」が海に流れ着き、それを拾った男から受け取ったアレックスくん、「今どきボードゲームなんて誰もやらねぇよ」と腐したところジュマンジはカートリッジに進化。(余談ですが僕はそこそこ長いボドゲ好き野郎なので若干イラっとしました)

それじゃーやるよねとばかりにプレイを開始したアレックスくん、あっさりジャングルへ送還されてしまいそれから20年。

それぞれがそれぞれの理由によって「居残り掃除」を命じられた高校生4人のうちの1人が放置されていたゲーム機を発見し、サボって遊ぼうぜってことでテレビに繋いでゲームを開始。そう、「ジュマンジ」をね…!

各々がキャラ選択をした結果、実際のタイプとはまるで違うキャラクターとなってジュマンジの世界へ送還され、例のごとく「クリアして最後にジュマンジって叫べば帰れるよ」ってことで過酷なジャングルの旅、はじまりはじまり~。

老若男女楽しめる娯楽映画

ということでデジタルに進化したジュマンジ、リアルにゾウやら猿やらを召喚したボドゲとは変わって「プレイヤーがジュマンジの世界に放り込まれる」形になっています。

その上プレイヤー選択があるために現実の本人とはまったく違う人物として冒険をさせられるわけです。例えばもやしっ子のいじめられっ子風少年はドウェイン・ジョンソンに、自撮り大好きモテモテガールはジャック・ブラックになるわけですよ。

そうして「いつもの自分とは違う人物」になった彼らが、改めて自分を見つめ直し、成長しつつの冒険活劇キッズムービー的な。ファミリーでも安心、老若男女楽しめる作りは前作同様、よくできた娯楽映画に仕上がっております。

今作はデジタルゲームになったからか、各人ライフが3つ与えられた状態でスタートし、何らかの死亡イベントによってライフが減っていく形式。そのおかげで回避不能なイベントも盛り込めるので見栄えもするし、残機のおかげでちょっとした駆け引きだったりメンタルに影響を与える話が盛り込めるのはお上手です。

ただ「ゲームらしい」点はその程度で、あとはほとんどリアルアドベンチャー的な内容だったのが少し残念な気はしました。「次のステージが〜〜」とか言ってる割にステージの始まり・終わりについての表現も無いし、普通にジャングルを旅してるだけなんですよね。

かと言ってVR・ARみたいな世界というわけでもないし、ある意味では「ゲーム描写」について手抜きしていると言えます。この辺はゲーム好き勢のうるさいところです。

前作は「ゲームが現実に影響を及ぼす」点が面白く、また深刻だったのがポイントだと思うんですが、今作はそういう「ゲームと現実の相互に及ぼす影響」が主人公たちの頭の中以外に存在しないので、リアルとゲームが分離されちゃっているのも少し物足りない気はしました。

ただそれも「前作を観ているから」思うだけであって、これ単体で観たらおそらくまったく気にならない話だろうとは思うんですよ。

前作とのつながりについても、悪役の名前とアランがここでキャンプしていたよって話が出てくるぐらいしかないので、むしろ前作を観ずにここから観始めた方が楽しめるかもしれません。

僕としては(初見の印象もあって)エンディングでグッと来た前作の方が好みですが、今作は今作で現代らしい娯楽映画に仕上がっているし、コメディ適性が高いキャスト陣のおかげでより気楽に観やすい映画になっているとは思います。

次も期待

ご存知の通りここからさらに続編も作られているので、僕もネトフリに来たら早々に観たいなと思ってますがそもそも来るかどうかもわからないので借りてこようか迷うぜ…ぐらいの感じで楽しめました。(わかりにくみ)

終わり方は初代の良さを引き継いでいる雰囲気もあるし、「本編は普通の娯楽映画レベルだけどそこにプラスアルファでいい感じにほっこりできる」のがこの映画の良さのような気がします。

果たして次作はどうなんでしょね…楽しみではあります。

このシーンがイイ!

やっぱりこの映画のキモはジャック・ブラックだと思うので、彼がカレン・ギランに「女子力レクチャー」するシーン辺りが見どころじゃないかと。バカバカしくて。

誘惑が相当に下手なカレン・ギランも良かったし。

ココが○

何も考えずに誰もが普通に楽しめる、人を選ばない内容なのが○。やや若い子向けだとは思いますが、でもおっさんが観ても「対象年齢が違いすぎる」と感じることもないし、かなり広い範囲に受け入れられる内容でしょう。

一番受け入れてくれないのは香川県じゃねーの、みたいな。(時事ネタ)

ココが×

突き抜けていい部分は特に無く、ライフの使い方も一部疑問があったりはしました。

あとはもうそのライフ制自体が「残ってるからどっかで使うんでしょ」みたいに見えてきちゃうもどかしさもありましたね。読みやすくなっちゃう。

MVA

ドウェイン・ジョンソンは元プロレスラーとは思えないぐらいにこの手のコメディマッチョ主人公がお上手ですね。さすが。

ただ今回はこの人でしょう。

ジャック・ブラック(シェルドン・“シェリー”・オベロン教授)

自画撮り大好きモテモテ女子が選択したキャラクター。なのでちょいちょい女子っぽい動きや話し方が出てくるのがウマイ。さすがジャック・ブラック的な芸達者ぶり。

あとはカレン・ギランですよね。わかっちゃいましたが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のネビュラではまったく感じなかったかわいさ&セクシー感。素晴らしい。彼女がいるだけで点数上がりましたよマジで。

最初に出てきた役がアレ(丸坊主で真っ青)だとその後普通に出てきただけで印象が爆上げされるお得感。いやビックリ。

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