映画レビュー0596 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

MCU抜け補完その1。近々もう1つの「アントマン」も観ます。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

Guardians of the Galaxy
監督
脚本
ジェームズ・ガン
ニコール・パールマン
音楽
公開
2014年8月1日 アメリカ
上映時間
122分
製作国
アメリカ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

宇宙海賊の一員ピーター・クイルは、ある依頼を受けて「オーブ」を盗みだすが、そのオーブを売りに行ったノバ帝国の惑星・ザンダーで同じくオーブを狙う暗殺者・ガモーラに襲われ戦いになる。その近くにいた賞金稼ぎのロケットとグルートは、ピーターにかけられていた懸賞金を狙って彼の捕獲を試みてバトルに参戦。しかし4人は騒ぎを聞きつけたノバ軍警察に全員捕まってしまい、刑務所に放り込まれてしまう。

MCU版スターウォーズ?

6.5

ご存知一連のマーベル映画シリーズ「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」のうちの一作。順番としては「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」と「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の間に位置する映画ですが、誤解を恐れずに言えばこの2作と比べると非常に地味な感が拭えません。

まずキャストが地味。

この中では一番“旬”と言っていいブラッドリー・クーパーと、「ワイルド・スピード」シリーズという超当たり役を持つヴィン・ディーゼルの両者はなんと声のみの出演という贅沢さで、他は正直かなり地味な面々が集まりました。なんというか…野球で言う「ローテーションの谷間」感がすごい。

序盤で体格だけを見て「あの…なんだ。アメリカ映画には“プロレスラー枠”が必要なのか?」と思ったりしたんですが、実際元プロレスラーだったいうデビッド・バウティスタはじめ、「こっからヒーローとして一山当ててやるぜ!」的なこれからの役者さんが主体という印象。

そしてそんな役者さんたちが演じるヒーローたちも他のMCUのヒーローと比べるとまあ地味で、主人公格であるピーター・クイルはなんか謎のマスクのおかげでちょっと強そうな気もしますが実際の実力はよくわからず、失礼ながら「劣化アイアンマン」といった感じ。一番目を引くアライグマのロケットは武器頼みであまりヒーロー感もなく、強化人間であるガモーラもそんなに強くなさそう。一番ヒーローっぽい能力がありそうなのは同じセリフしか言えない木人(グルート)で、これまた見た目がとても地味。そして何よりも、上に挙げた“プロレスラー枠”、ドラックスがひどい。ただの「力自慢の囚人」なので、とても今後アベンジャーズの面々に加わって戦える感じがしない。言うなれば超劣化ハルク

このキャラたち、大丈夫か…?

そんな地味な面々をご紹介がてら、おなじみの「強烈なパワーを持つアレを悪いやつから守って宇宙の危機を救う」お話。

元は縁のないメンバーが、囚人として放り込まれた刑務所から一緒に脱走したことでチームとなり、結果的に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」になる…というチーム結成前日譚的な映画で、そういう側面を持っているから当然なのかもしれませんが、まだ個々人の実力は未知数だし、それ故にかあまりかっこよさも感じられず、全体的に小粒な印象でした。スーパーヒーロー映画というよりはSFアドベンチャー映画という感じ。

急に仲間感が出てくる辺りもやや違和感があり、ちょっとマーベルくん調子乗っちゃったかな、という気がしないでもない。ま、顔見せの意味合いも含めれば仕方のない面もあるんでしょう。

とは言えさすがにMCUだけあってお金もかかっているし、CGのレベルはさすが。特に宇宙空間での乗り物を駆使したドンパチはさながら「MCU版スターウォーズ」と言った感じで、スピード感と良いなかなかのものでした。脱走シーンとか昔のスターツアーズっぽい感じで。この辺は見どころと言っていいでしょう。

一応はMCUの一つとして作られているだけに、そのうちアベンジャーズの面々と絡むこともあるんだと思いますが、ただそんなわけで個々人の能力的に絡めづらい気もするし、このシリーズだけは「スピンオフ的に観てね!」的な立ち位置になりそうな気もしないでもないです。※個人の感想です

じゃあ飛ばしてもいいんじゃないの、と思わなくもないし確かに飛ばしても現状は問題ない映画ではありますが、ただ主人公たちとは別に、とても重要(と思われる)キャラが初めてしっかり出てくる映画でもあるので、MCUを追う人であればやっぱり観ておいた方が良いのかもしれない、という気がしないわけでもないわけです。

一人は「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のスタッフロール後に出てきたコレクター。もう一人は、(多分)マーベル最凶のヴィランの一人、「アベンジャーズ」のスタッフロール後に出てきたサノス。この二人は確実に今後アベンジャーズの面々と絡んでくると思われるので、それだけでも観ておいていいのかな、と。

おまけに地味な主人公連中を差し置いて、コレクターを演じるのがベニチオ・デル・トロ、サノスを演じるのがジョシュ・ブローリンということで、映画ファン的にはこっちのほうが贅沢じゃねーか、という。最もジョシュはブラッドリー・クーパーと同じく声のみの出演…なんですが、サノスがなんとなくジョシュに似てるように見えるのは気のせいでしょうか。

そんなわけで、MCUを追うなら観ておいて損はないかな、と。単品としてもそこまで盛り上がりはしませんが、まあさすが腐ってもMCU、それなりに楽しめはするので、気楽に娯楽映画を観たいぜ的なメンタルにはお応えするであろう内容です。

言うまでもないことですが、今後MCUの映画を観ていく上で「うわーこいつ知らねーよ誰だよチクショー」となりたくない方は観ておきましょう。

このシーンがイイ!

2シーンほどあった空中戦はどちらもスピード感たっぷりでグッド。(まだ)スーパーヒーローじゃない分、生身で空飛んでウオーみたいなことがないので、逆に普通に戦闘機乗って戦ってる感じが良かったですね。ロケットなんてスターフォックスじゃねーの、みたいな。

ココが○

MCUらしい安定感、安心感は相変わらず。安心して観られる感じが良いです。

ココが×

やっぱり地味。特にドラックスが(略)

あとはご紹介映画の割に序盤が特に散漫でわかりづらいので、眠い時に観ると危険な可能性があります。

MVA

今回は突き抜けて「この人だな!」っていう人もおらず、かなり悩ましいところ。ということでこの人にしました。

マイケル・ルーカー(ヨンドゥ・ウドンタ役)

クイルを拾った宇宙海賊のボス。

頭も弱くてすげー弱そう…と思いきや意外とお強いようで、今後の再登場が気になります。演技的にも良かったかな、と。

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