映画レビュー0560 『ワイルド・スピード』
スプラトゥーンでフェスをやろうとしたらサーバーが落ちてしまい、しょうがないから復旧までの間映画でも観るか、と何も考えないで済みそうなこちらをチョイス。
結構最近の映画かと思ってましたが、もう15年も前になるんですね。
ワイルド・スピード
いやー、つまんなかった。
まあ内心合わないだろうな、っていう予感はしてたんですが。想像以上に合わなくて、コリャ参ったねと寝言で言うぐらいの眠さに襲われつつ一応最後まで観ましたが、正直開始10分で「あ、これダメなやつだ」と思いましたね。
ストリートでいわゆる“ゼロヨン”レースに勤しむチンピラたちと、そこに新たに加わったイケメンの狙い云々というお話。(適当)
一応ネタバレ回避のために詳細は避けますが、話としては2軸で展開します。が、あまりそれも関係なく全体的にうっすい内容。もっと軽いタッチでイエーイヒャホーイ! みたいなのを期待していたんですが、意外とシリアスで、やれ友情だの家族だの、やれ犯罪だのナワバリだの、と全体的に“かっこつけ”てるのがどうにも合わず、映画とは裏腹にこちらは大変テンション低く観終えました。
展開自体も普通に観ていれば予想がつく展開そのものなので意外性もまったくなく、もう個人としての感想は「全然面白くなかった」の一言で終わっちゃうんですが、ただ一つだけ一応書いておきますが、それは映画自体がダメダメで舐め腐っているというわけではなく、ただ単に僕がこの手の映画が好きじゃない、というだけだと思います。
なんせ良し悪しは別として(現時点で)7作も作られているシリーズの1作目なので、好きな人にはたまらない、熱狂的に支持したくなる世界があるのも事実なんでしょう。
僕もそれなりに車は好きですが、さすがにこの手のレース仕様のカスタマイズ云々はまったく興味が無いので、その辺りに惹かれなかったのも辛いところです。きっとこの映画は、劇中に出てくるレース好きな兄ちゃんたちと同じような人たちや、カスタマイズカーに強くそそられるような人たち向けなんでしょう。
もうほんっと登場人物の素行が頭悪すぎてうんざりして観ていたんですが、中高生ぐらいの若い少年なんかはああいうのがカッコイイと思えたりするだろうし、ちょっとこの映画を観るには僕自身が歳を取り過ぎた気もします。
ちなみにカーチェイス的なシーンはあんまりないんですが、物語のピークであろう終盤のシーンはそれなりに迫力もあったし、まあこの時期のアクションとしては悪くないかもしれません。
ただ、深さや予想外な展開を期待できる映画ではないし、興味が無い人にはまったく面白さを感じられない映画でしょう。気になったらどうぞ、と思いますが、オススメはしません。
ちなみに2も一応録画してあったんですが、観ないことが決定しました。
〈余談〉
この映画を観た1週間後ぐらいでしょうか、たまたま「スター・ウォーズ、中国ではサッパリ。1位はまさかのこの映画」という記事を読んだんですが、なんとその1位が最新作のワイルド・スピード(7作目)でした。もちろん最新作は観ていないのでなんともですが、中国ではこういうのがウケるのか、とちょっと考えさせられた次第。
好きな人がいるのは一向に構わないんですが、ただこの手の映画が増えるのはちょっと勘弁して欲しいところ…。
このシーンがイイ!
んー、特に思い当たるところは…。
ココが○
クソつまんなかったですが、映画としてはきちんと作っていると思います。映画を舐めた映画ではないのは○。
ココが×
ヤンキー文化の人たちがワーワーやってるだけなので、第一印象で「これ面白そう」と思えない人は間違いなく外すでしょう。僕とはどうにも価値観が全然違うので、何一つかっこよさも見い出せないのは辛かった。
MVA
ご存知の通り、ブライアン役のポール・ウォーカーは事故で亡くなってしまいました。なんでもこの映画のように高速運転している車の助手席で事故に遭ったそうですが、実際かなりのクルマ好きらしく、この映画の主演は本人も嬉しかったことでしょう。
とは言え、選ぶのはこちらの方。
ヴァン・ディーゼル(ドミニク・トレット役)
兄貴分。存在感抜群。
でも別に好きでもなかったです。ただ演技は一番…だったかなぁ。多分。