映画レビュー0131 『JUNO/ジュノ』

本日2本目です。

この後隠しステージで「月に囚われた男」観ます。なんとなくそんな気分。

JUNO/ジュノ

Juno
監督
脚本
出演
マイケル・セラ
オリヴィア・サールビー
音楽
マテオ・メシナ
公開
2007年12月25日 アメリカ
上映時間
96分
製作国
アメリカ・カナダ

JUNO/ジュノ

16歳で妊娠してしまったジュノ。中絶も考えるが、養子が欲しい人に育ててもらおうと産むことにする。

テンポ◎。サクッと観られる良作。

7.5

高校生の妊娠というと、古くは金八先生的な話であったり、いろいろ展開の仕方で方向性を変えられるテーマだと思いますが、この映画はとにかく主人公・ジュノの性格のおかげかすごく明るく、半分はコメディのような仕上がり。

まず序盤のテンポの良さで観客を引き込んでいく作りは文句ナシで、軽快な音楽とともに「なんかいろいろあるけど青春ってやっぱいいよね」みたいな世界の描き方が非常にお上手でした。

後半は(物語として当然ですが)それなりにちょっとした問題も起きてくるわけですが、ありきたりな展開である分、話に入り込めないとそこで集中力が切れがちな部分も出てくる…ところを、序盤の引き込み方とジュノのキャラクターでうまく軌道に乗せてくれてたおかげで、最後までスンナリ飽きずに楽しめました。

時間的にも短めだし、ライトで観やすい映画として、あんまり映画を観ない人にもオススメできる良作だと思います。

後はやっぱり、エレン・ペイジ。

この子の「普通っぽさ」はこの映画でも相当な武器というか、「ああ、この役はこの子だよね」というマッチ感たるやハンパじゃないです。

見方によっては大してかわいくもないんだけど、でもなんかかわいい。美人すぎたり色気がありすぎたりすると全然話が変わって来ちゃうだけに、彼女のキャラクターこその映画の印象だと思いますね。そして当然ながら、演技も抜群にうまい。

それにしても文化の違いなのか、産む前から「子供が欲しい人にあげよう」と考えて産む、というのはなかなか僕の頭にない選択肢だったので、その辺りで結構カルチャーショック…まではいかないものの、ビックリしましたね。

このシーンがイイ!

序盤ですが、「こういう男はこういうタイプの女が好き」と紹介するシーン。

あのテンポの良さ、センスで「こういう映画ですよ」と観客に理解させてくれて、その辺がすごくうまくて期待させてくれるシーンでした。

ココが○

結構な数、挿入歌が流れるんですが、これが「青春映画っぽい」雰囲気をうまく出していて良かったですねー。サントラも売れたみたいですが、僕も欲しくなりました。「あの頃ペニー・レインと」と同じ感じで。

それともう一つ外せないのが、翻訳のうまさ。

言ってる単語は普通っぽかった(あんまりわからないけど)んですが、字幕はかなり若者言葉っぽい翻訳になっていて、その辺がキャラクター作りにかなり貢献してたと思います。それが悪い方に影響してたら問題だけど、きっとこの映画の雰囲気にはすごく合ってる翻訳だったんじゃないかと。

あと、オープニングのイラストに変わる演出がステキ。オープニングってやっぱりその映画のテイストが出るところだし、そこで「面白そう!」とか「ダメっぽいな」とか一つの先入観を構築する時間になるので、オープニングにセンスがある映画っていうのはやっぱり観てて嬉しくなりますね。

ココが×

またもややカタイこと言っちゃいますが、「妊娠なんて明るく軽くぶっ飛ばせ!」的な話なので、年頃の同年代ぐらいの子たちが観ると、ちょっと妊娠を軽く考えちゃいそうな気がするというか…そんな心配をしちゃいましたね。

MVA

はっきり言ってエレン・ペイジで文句ナシなんですが、「ローラーガールズ・ダイアリー」と似た役どころでもあったので、今回は違う人にするかなーっとこちらの人に。

J・K・シモンズ(マック役)

ジュノのお父さん。

いいんだ。これが。ハゲてるけどいいんだ。味があって。渋いオッサン好きとしては外せません。

温かいけど厳しさも持ってる、いかにも「いいお父さん」な感じがナイスでした。

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