映画レビュー0456 『オンリー・ゴッド』

例の超注目連続ドラマ「ハウス・オブ・カード」の1枚目を借りたついでに映画も3本ほど借りてまいりましたその1枚目。

ちなみに「ハウス・オブ・カード」、まだ1枚目では序章と言った感じですが、さすがに面白くなりそうな雰囲気たっぷり。こりゃーブルーレイボックス買っちゃおうかな。

オンリー・ゴッド

Only God Forgives
監督
脚本
ニコラス・ウィンディング・レフン
音楽
公開
2013年5月23日 デンマーク
上映時間
90分
製作国
フランス・デンマーク

オンリー・ゴッド

バンコクに住むジュリアンの兄が、ある日少女を買春した後に殺害してしまい、その報復に彼女の父親に殺されてしまう。マフィアのボスであるジュリアンの母より敵討を命じられたジュリアンだが、行く手には残忍で凶悪な警察官・チャンが立ちはだかる。

始めから終わりまで、1分足りとも面白くなかった。

2.5

ドライヴ」の監督&主演コンビがお送りするハードボイルド・バイオレンス・アクション! 的な触れ込みのこの映画、「ドライヴ」はなかなかの良作だったので、同じようなものを期待して借りたところ見事なまでに引っかからず、むしろ清々しいほどにつまらなかったです。ああ、これが「震えるほどつまらない」ってやつか、と。

ぶっちゃけこのレベルの評価の場合、1.0点だろうが2.0点だろうが3.0点だろうがなんでもいいんですが、さすがにあの忌まわしき「ディナーラッシュ」ほどひどいわけではなかったのと、僕ははっきりと大嫌いな映画ですが好きな人には響くだろうという感じもあったので、それなりに譲歩しての2.5点かな、と言うところ。

一言で言えば「兄貴を殺されたマフィアの親子の復讐劇」で、洋画にしては珍しくバンコク内だけで全編完結する、ある種独特の雰囲気を持った映画ではあります。

映像の作り方、バイオレンスの表現にはかなりのこだわりが感じられ、好きな人はたまらないだろうなというのもわかります。正直なところ、すごくセンスはあるんだと思うんですよ。そっち方面としては。ただ、個人的にはまっっっっっったく合わなかったので「クソつまらなかった」と胸を張って言うぜ、という感じで。

確かにグロいものが嫌い(そこまでひどくグロいわけでもないですが)という個人的な問題もあるからこそ、「わかってねーなこいつ」と思われても仕方がないとも思うんですが、どうもそういうグロだのなんだの、っていう以前の部分で気に入らなくて。

まず第一に、ストーリーが薄っぺらい点。

わかってます。好きな人にはそんなのかんけーねー、っていうのもわかってるんです。が、合わない以上は気になるんだからしょうがない。

ぜんっぜん深さのない復讐劇を、ライティングや色使いにこだわったセットで重々しく見せるわけですが、いかにも「どうだ」と言わんばかりのスローな展開で、見れば見るほどしらけました。

見れば見るほど、しらけました。

大事なことなので二回書きます。

見れば見るほど、しらけました。(三回目)

違和感を出すために存在するかのような“店の客”が歌を聞いているシーンだったり、手の平をゆーーーーっくり裏返すシーンだったり、ひたすら“間”を重々しく見せることで監督のドヤ顔が透けて見える、という作り、もう本当にいちいち全部が気に入らなかったですね。

鼻につくことこの上ない“映像美”の数々。いわゆる芸術系の映画と同じような意味で気に入らず、ひたすら監督の自慰行為に付き合わされてる感じ。

次に、おそらくこの映画のストロングポイントなんでしょう、バイオレンスシーン。

これはもうしょっちゅう書いているような気がしますが、僕は「普段あまり見られないハードなものをエグいほど見せる」という手法が大嫌いなので、まさにそのパターンであるこの映画はそのまま大嫌いでした。

ただ、これは誤解を招かないように念のため書いておきますが、「グロい表現が嫌いだからそういう手法が嫌い」というわけではありません。「どうだ、エグいだろう、すごいだろう」という自慢気な“狙い”が見えるから嫌い、なんです。

もうさんざん挙げていますが、「ブラック・スワン」の時に書いたように、見せることで「怖いでしょ」っていうのは二流だと思うんですよね。見えない部分で想像させる、そっちの方が上だと思うので、(特にエログロについて)直接的に「どうだ!」っていう描き方をする映画は根本的に嫌いです。

本当にピンポイントで使う分にはいいと思うんですが、この映画みたいに終始それに頼りっきりっていう映画は嫌いです。全裸より服をはだけてた方がエロいのと一緒です。すぐ「全裸全裸」って童貞かよ、っていう。

ということでまったく合わなかったこの映画ですが、最初に書いた通り好きな人は好きだと思うので、こういう映画が好きだっていう人はぜひ観てみるといいのではないでしょうか。

僕自身、この手の映画は好きじゃないとわかっているので、普通なら借りなかったところなんですが、「ドライヴ」が良かっただけに、二匹目のドジョウを期待した結果、自分でも驚くほどつまらない90分を過ごすことになってしまいました。まだ90分でよかったな、と。これが120分だったらもう耐えられなかったかもしれない。というか「レビューを書く」という自分に課したものがなかったら、確実に途中で観るのを辞めていただろうと思います。それぐらい合わなかった。

でも、「何が面白いのかサッパリわからない」怒りで震えた「ディナーラッシュ」と比べれば、まだ「好きな人がいるのもわかる」ものなので、幾分マシではありました。

このシーンがイイ!

それっぽく見せる良いシーンはあったと思いますが、どれも鼻につく感じがしたので嫌いです。よって該当シーン無し。

ココが○

映像の綺麗さと、アジアらしい雑多でダークなイメージの絵作り。そこのみ。

ココが×

ほぼ全部。ストーリーもまったくダメ。

MVA

狙ってなんでしょうが、敵役である現地警察の人が「なんでこの人?」状態。かっこ良くはないわ刀の使い方も特にうまくもないわで。演技も全然だし。アジアっぽい雰囲気を出すためにわざとこういう人なんでしょうけどね。何から何まで嫌いでした。

で、消去法。

クリスティン・スコット・トーマス(クリスタル役)

ゴッドファーザーならぬゴッドマザー。

この人はえらい評判が良かったみたいですが、結局この人以外に特に光る人がいなかっただけなんじゃないの、という気がします。ライアン・ゴズリングはもはや伝統芸能的キャラな上にろくに喋んないし。

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