映画レビュー0304 『RED/レッド』

ワタクシ天邪鬼ゆえ、スマートフォンなんて使いたくないんですの。

今や電車に乗るとどいつもこいつもスマホいじりやがって! …といきり立ってはいたものの、今使っているガラケーは2年半ぐらい経つんですが、まーもう電池がまったく言うことを聞いてくれなくなりました。ちょっとネットでもつなごうものならすぐ「充電してください」。

そんなわけで機種変する気は満々なものの、もはやほぼスマホ一択の状態。こりゃあ…iPhone5も出るし、これに変えるしかないですかねぇ。

それはそれで仕方がないかなとは思ってるんですが、ひとつ気になっているのは、かつて故スティーブ・ジョブズが、「エロりたいヤツはアンドロイド買えよバーロー」みたいなことを言っていたと聞いたので、じゃあアンドロイドにしないといけないのかしら、という悩み

RED/レッド

RED
監督
脚本
ジョン・ホーバー
エリック・ホーバー
音楽
公開
2010年10月15日 アメリカ
上映時間
111分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(ブルーレイ・TV)

RED/レッド

元CIA敏腕エージェントのフランクは、引退してひっそりと暮らしていたところ、ある日自宅を襲われ、命を狙われていることを知る。手がかりを得るためにかつての仲間たちの元へ行き、原因を突き止めた彼らは、古巣・CIAが絡む陰謀へ立ち向かう。

ジジババ好き必見! ニッチ娯楽大作。

8.0

やー、面白かった。

原作がDCコミック(スーパーマンとかバットマンとか出してるアレ)とは知りませんでしたが、コミック原作らしいぶっ飛んだ世界でありつつも、いわゆる変な格好してイエーイ的なヒーローモノでもなく、「かつて名を残したリタイア組の大仕事」的なお話はかなり好みで、あっという間の2時間弱でしたねぇ。そんなお話をちょっとおさらい。

ブルース・ウィリス扮する主人公のフランクは、もはや裏の世界では伝説と化した程の元CIA敏腕エージェント。「RED」というのは、「引退した超危険人物(Retired Extremely Dangerous)」の略らしいんですが、そんな称号を頂いちゃう時点でその実力が窺い知れます。その彼が命を狙われたことで陰謀に巻き込まれ、かつての仲間が集結していくわけですが、モーガン・フリーマン扮する「80のガン患者で老人ホーム暮らし」のジョー、ジョン・マルコヴィッチ扮するキ●ガイじみた危機管理マニアのマーヴィン、そしてヘレン・ミレン扮する元MI6の敏腕スナイパー・ヴィクトリアとどいつもこいつもいいお歳。

そこにさらに物語の幅を広げる重要なキャラ・ロシアの外交官イヴァン、そして先日お亡くなりになりましたアーネスト・ボーグナイン演じる資料室のオッサンと、とにかくこれでもかとブイシーなジジババが文字通り乱れ打ち。さらにヒロイン的な存在であるメアリー=ルイーズ・パーカーも若そうなフリして何気にアラフィフという徹底ぶり。

そんな彼らが、とある陰謀をキャッチ、やがて国の中枢へ…というお話です。

これねー、主要人物が若い、ただのイケてる俳優・女優で作ってたら、おそらく劣化ミッション:インポッシブル的な映画にしかならなかったと思うんですよね。単純に僕自身、「引退組vs現役組」っていう構図が好きというのもあるんですが、「まだまだ若いもんには負けねーぜ」と頑張るジジババたちが素直にかっこ良く、また年齢からくる余裕みたいなものもうまく描かれていて、ややコメディタッチな雰囲気と相まって抜群に楽しい映画となっております。

人は死にまくるんだけど、軽めのジャズなんかでまとめたりする劇伴からも、どことなく雰囲気は「オーシャンズ」っぽくもあり、不思議とワクワクする世界が二重マル。

全体的にテンポもすごく良いし、深く行かずにサクサク進める割り切りっぷりもバランス良くて、いかにもこなれた娯楽大作。でも登場人物はジジババばかり。

いいね! このセンス、イイ。

きっと後々残らないけど、でも楽しませてもらいました。そんな映画です。「とりあえず適当に面白い映画観たいぞ」的な時にピッタリ。

このシーンがイイ!

序盤ですが、乗っ取ったパトカーがCIAの車と衝突、クルクル回ってる最中に冷静に降りながら銃をぶっぱなすブルース・ウィリス。かっけー! ヒュー!

ココが○

良い意味でマンガっぽいので、シリアスになりすぎず、きちんとジジババ設定を活かす作りになっているところ。これ、作り方変えたら本当に全然違う映画になると思いますが、この路線で作り上げたセンスは素晴らしいです。もちろん原作あってのことなんでしょうが。

ココが×

やー、これはもう唯一にして最大ですが、モーガン・フリーマンの扱いが寂しい!

ネタバレになるからあんまり書けませんが、やっぱりアクションには向いてない判定があったのかなぁ。いや、原作がそうだったのかもしれませんが。モーガンファンとしては、もっといい役にして欲しかった…。

MVA

そんなわけでモーガン・フリーマンはやや物足りず。マルコヴィッチも、登場直後のキチ●イっぷりをご紹介した後はやや存在感が薄くなっていったのが残念。今までの彼のキレっぷりからするとちょっと薄味でした。

さらに欲を言えば(コンセプトからはズレるんですが)ヒロインはどうせならもうちょい若い子のほうが良かった、と完全なる好みで言いつつ。あ、でもメアリー=ルイーズ・パーカーもよかったです。とても50近い感じには見えなかったし。おっぱいも柔らかそうで。

最近思いますが、ブルース・ウィリスは歳取って角が無くなった感じがいいですね。ギラギラした感じが落ち着いてきて。「引退した危険人物」って役にピッタリの感じ。ただ、この映画はこの人かなぁ。

ヘレン・ミレン(ヴィクトリア役)

前回観たのは「クィーン」でのエリザベス女王役だったので、まあクールに銃器をぶっ放すそのギャップたるや。

思わず「かっこいー!」と声に出しちゃいましたが、ほんとカッコ良かった。こういう役って(この人に限らず)あんまり観ないし、非常に新鮮で良かったです。

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