映画レビュー1270 『Mr.Boo!天才とおバカ』

おっ、Mr.Booの続編来とるやーん!(詳細は後述しますが実は続編ではない)と気付いた瞬間に鑑賞確定、勇んで鑑賞しました。

Mr.Boo!天才とおバカ

The Last Message
監督
脚本

マイケル・ホイ

出演
音楽

サミュエル・ホイ

主題歌

『天才與白痴』
サミュエル・ホイ

公開

1975年8月21日 香港

上映時間

98分

製作国

香港

視聴環境

JAIHO(Fire TV Stick・TV)

Mr.Boo!天才とおバカ

笑いとしてもドラマとしても微妙。

6.0
ある精神病院に勤める二人、やってきた患者の“お宝”に目をつけるが…
  • 精神病院のダメな看護師と雑用係のお話
  • 序盤は病院の日常を描いたやや不謹慎ブラックコメディ、後半にメインのお話
  • コメディとしてもドラマとしても中途半端な感が否めず
  • コレクターズアイテム的な意味合い以上のものはなさそう

あらすじ

前回観た「Mr.Boo!ミスター・ブー」のくだらないコメディっぷりが一周回って大好きだったんですが、こちらはそこまでコメディでもなければ風刺が強い感じでもなく、やや中途半端で残念さが勝りました。

「恒生精神病院」で働くティム(マイケル・ホイ)はまったく仕事をやる気がない怠惰な雑用係。

同僚のリー(サミュエル・ホイ)は死体安置所で看護師と不倫するこれまたダメ人間です。

ある日二人が働く病院に鄭明(ロイ・チャオ)という乱暴な男が入院してきます。彼は「姫への贈り物」と称する袋をいつも大事に抱えていて、ある日その中身を拝借したティムが鑑定に持ち込むと「壊れていなければ」かなり高価な器と判明。

きっと鄭明は他にもその器の在処を知っているに違いない…と踏んだ二人は彼から宝の在処を聞き出そうと仕事そっちのけで策を弄しますが…あとは観てどーぞ。

舞台も内容も今の時代からすると微妙

舞台が精神病院ということもあり、また内容的にもいろいろセンシティブなので日本では公開が見送られた“曰く付き”の作品であり、日本公開時期だけで言えばMr.Boo! シリーズで一番遅い公開(2013年)になっています。

が、香港においては(そもそもMr.Boo! の呼称自体日本独自なのでゴールデン・ハーベスト製作のホイ兄弟作品という意味で)2番目に公開された作品となります。

ついでに僕が前回観た「Mr.Boo!ミスター・ブー」は日本では1作目(として公開)になりますが実際は3作目にあたり、今作の次の公開という形。つまり僕は「日本1作目・香港3作目を最初に観た後に日本10作目・香港2作目を2番目に観た」という算数の教科書に出てきそうなややこしい状況です。どうでもいいお話ですけども。

さて、肝心の内容についてですが、前半は舞台となる病院及び登場人物のご紹介、後半はメインとなる「一攫千金」のお話にシフトしていく感じ。

後半は目的もあってそれなりに話の流れはしっかり見えてくるんですが、前半は本当に「ただの日常」を描いていく感じなので、結構序盤から「今回はイマイチっぽいな…」と少しダレてきてしまうような部分がありました。

舞台が舞台なので笑いに寄せすぎると不謹慎になりすぎるのもあってか、「ミスター・ブー」と比べるとだいぶ笑いも控え目でその分引きも弱い。

当時「精神病院を舞台にしたコメディだから公開を見送ったのでは」と言われているようですが、それと同時に内容自体も日本に持ってくるほどのものではないと判断したのではないか…という気がしますが真相は不明です。

オチについても今の時代からすると絶対に問題になりそうな「笑いにならない笑い」だったりするので、まあいろんな面で今観るにはしんどい部分があるかなと。

ただすでに1作観ただけで(マイケル・ホイについては晩年の「ゴッドスピード」も良かったけど)勝手に愛着が湧いているホイ兄弟の作品というだけで好きだなと思ってしまうチョロい客にもなっているので、「まあそんなに面白くなかったけど観といて良かったな」という謎の満足感も味わいました。超個人的な感想です。

あえて観るほどのものでは…

日本に来た経緯からすればかなりマニアックなポジションの映画になると思われるので、観るだけでも結構苦労しそうな映画だなさすがJAIHO…と思ったら普通にHuluで今(2022年11月現在)も観られるようです。シット!

時代的に今じゃ作られないだろうな…という妙な感慨はあるものの、そこを除けば正直観るべき理由も見出だせないぐらいに少々ボンヤリとした映画ではあるので、Mr.Boo! シリーズを追っているのでもなければわざわざ観るほどのものではないと思われます。

あ、ただオープニングはやっぱりなんか味があってよかったな。古さも味になっていて。

このシーンがイイ!

ワハハハと笑っちゃうようなシーンもほとんど記憶になかったので、やっぱりオープニングですかね。

曲としては「ミスター・ブー」の主題歌の方が圧倒的に好きですが、ただなんかこのサミュエル・ホイの歌が聞けるだけで得な感じもしないでもない。

ちなみにエンディングはラストシーンで止まったあと、その画面のまま(エンドロールも流れずに)1曲丸々もう一度主題歌を聞かされます。ここがある意味一番衝撃でした。なにこれ斬新。

ココが○

特段思い浮かばない悲しみ。決して嫌いではないんだけど面白くもないという。

ココが×

なーんか平坦なんですよね。イマイチタイトルの意味するところもよくわからないし。早い話が盛り上がりに欠けます。

MVA

ぶっちゃけ誰でもいいっちゃ誰でもいいんですが、この人に。

マイケル・ホイ(ティム役)

病院で働く雑用係。仕事はしないけど金はほしい、僕とまったく同じ思想のダメ人間ですね。

「ミスター・ブー」でのちょっと癖のあるビジュアルから打って変わってなんならかわいいぐらいでびっくりしました。丸顔が余計に親近感湧いたという噂です。

「丸顔・仕事しない・金欲しい」のヒントだけでは僕かマイケル・ホイか判断がつきかねるぐらいの親近感。

シリーズで監督・脚本・主演を務める才人で、ブルース・リー亡き後の当時のゴールデン・ハーベスト復活の立役者となった偉大な人物ではあるんですが、見た目はまんまその辺の兄ちゃんで小物っぽい雑用係なのが良いですね。

今回は正直なところ映画としてはハズレだったんですが、まだまだマイケル・ホイの映画は観たいなと思ってます。JAIHOまた持ってきてくれないかな…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です