映画レビュー1537 『メイズ・ランナー』

アマプラ配信終了系です。これもいつか観ようと思っていた一本。

メイズ・ランナー

The Maze Runner
監督

ウェス・ボール

脚本

T・S・ノーリン
グラント・ピアース・マイヤーズ
ノア・オッペンハイム

原作

『メイズ・ランナー』
ジェームズ・ダシュナー

出演
音楽

ジョン・パエザーノ

公開

2014年9月19日 アメリカ

上映時間

113分

製作国

アメリカ

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

メイズ・ランナー

まんまと続きが観たくなる。

8.0
謎の閉鎖空間に放り込まれた記憶喪失の少年、脱出の鍵は近くにある“迷路”っぽいが…?
  • 記憶喪失の状態で閉鎖された小さな集落に放り込まれる主人公、周りも同様の境遇の少年たち
  • 少年たちは「これが通常」と受け入れているが、脱出したい主人公は周りを巻き込んで行動を起こす
  • 迷路は脇役に近く、どちらかと言うと迷路を前提とした集落での人間関係が中心
  • 今だったら連続ドラマになってそうな内容

あらすじ

あんまり期待しないで観たんですが思ったより面白かったです。

上昇中のエレベーターの中で目を覚ましたトーマス(ディラン・オブライエン)。16歳らしいですが16歳には見えません。
外へ出るとニヤニヤ顔の少年たちに囲まれ、ちょっとしたご挨拶があった後「みんなここで役割を持って暮らしてる」等のチュートリアル的な話があり、要は何らかの業務に従事しながら周りと協調して生活するんだぞ、あと記憶喪失はみんなそうだぞと説明を受けます。
それにしたって目の前にあるあのクソデカ建造物なんなんスカ、と聞くと今度は“迷路”についてのレクチャーが始まります。
毎日夜明けとともに開いて日没に閉じること、夜にルートが変わるのと凶暴な怪物がうろつくこと、そして迷路に入れるのは「メイズランナー」と呼ばれる限られた人員だけであること、など。いわゆるルー説ってやつですよ。
じゃあ脱出無理っすね、と諦めたらそこで試合終了のため当然そうはならず、脱出したいためにトーマスはいろいろ行動を起こすわけですが…あとはご覧ください。

連続ドラマ向き

「メイズ・ランナー」シリーズ三部作の1作目です。
僕はてっきり「キューブ」みたいな迷路でのサバイバルが中心の映画なんだろうと思っていたんですが、迷路のギミックは多少出てくるもののそこがメインではなく、基本的には集落における人間関係や対立、主要キャラそれぞれの背景描写等が中心で、それによってより感情移入を助けつつ先が気になるスリラー的な映画になっております。
あまり期待していなかったせいもありますが、そのバランスが割と思っていたより良かったせいか逆にしっかり楽しめた感じはしますね。迷路だけだったら多分飽きてた気がするし、それこそ「キューブの二番煎じじゃねーか」みたいな文句を言っていたと思うのでさすが話題になった映画は違うぜと。
構造としては割と単純ではありますが「記憶喪失」というフリもあるので、「なぜここに集められているのか」、つまり彼らを集めた上位的存在が示唆され、その謎に向かって進むスリラー的な要素が物語を引っ張ってくれます。
また三部作故に続編ありきな終わり方はするものの、「迷路から出られるか出られないか、絶体絶命でどうなっちゃうのー!?」みたいな中途半端な終わり方はしないのでこの辺は許容範囲でしょう。というかまんまと続きも観たくなった乗せられやすい客です。

その続編ありきな終わり方からふと感じたんですが、これ今の時代だとおそらく連続ドラマで作られるタイプの物語だと思うんですよね。つまりは今作がシーズン1。
集落での生活だったり、それぞれの関係性だったり、膨らませて引っ張れる要素がゴロゴロしてて。つまりそれは裏を返せばだいぶ端折られてる感もある、ということなんですが。
その意味では意外と贅沢な作りのようにも思えるし、もったいないとも言えるし。10年ぐらい前だからこそ作られた“映画”のような気がします。
それだけ設定が強いのかもしれないですね。連続ドラマに広げられるぐらいしっかりしていて、話を広げる余地がありそうな感じで。初見でボケーっと観ていてもそう思えたぐらいなので、意外とバカに出来ないというか世界観がしっかりした映画なのかなと思います。続き観ないとわからないことも多いけどね…!

気楽に観るにはちょうどいい

あんまり伏線がどうだのアレが深かっただのなんだの言う映画でもないので、今回は手短に。
「ちょっと先が気になる娯楽映画」って感じで気楽に観るにはちょうどいいと思います。
忘れないうちに2作目・3作目も観たいところですが…震えて待て!

このシーンがイイ!

人間はデカいガジェットが好きなので、ガコンガコン迷路が形状を変えていくところとか好きですね。やっぱり。

ココが○

なんとなくですが、設定的に結構地雷が近い映画だと思うんですよね。後半の女子一人だけ送り込まれた…とかいかにも陳腐になりそうな展開だし。
でも割とそういうのも回避して目的に対して真っ直ぐ進むので、上記の通り広げられる余地がある一方で無駄な脇道に逸れない強さは感じました。その意味でも意外とよく出来ていると思います。

ココが×

やっぱり続編ありきなところでしょうか。ちゃんと三部作で終わるのか…?
ちなみに原作は5本刊行されているそうですが、4作目は1作目の前の話、5作目は4作目と1作目の間の話らしいので時系列上は3作目で終わってるはずです。多分。

MVA

主人公とヒロインがイマイチピンと来なかったこともあり、この人に。

ウィル・ポールター(ギャリー役)

最初からトーマスを嫌っている少年。いわゆる悪役ポジション。
デトロイト」の撮影時につらすぎて泣いた、って話を聞いて以来ウィル・ポールター結構好きなんですが、やっぱり演技力はしっかりしたものがあるなと。
嫌なやつだったけど。
いいやつグループとしてはトーマス・サングスターが良かったですね。「ラブ・アクチュアリー」でリーアム・ニーソンの息子を演じていたのも遠い昔となりました…。

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