映画レビュー0185 『スリーデイズ』

ということで仕事帰りかつ睡眠不足で激眠ではありましたが、新しい映画が観たいぞってことで前から狙っていたコチラを観賞。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」以来の劇場観賞でございます。

スリーデイズ

The Next Three Days
監督
脚本
ポール・ハギス
出演
ジェイソン・ベギー
アイシャ・ハインズ
音楽
公開
2010年11月19日 アメリカ
上映時間
134分
製作国
アメリカ

スリーデイズ

ある日突然、殺人容疑で妻が逮捕される。夫・ジョンは妻の無実を信じているが、証拠も不利なものばかりで裁判も勝ち目が無い。もはや脱獄させるしかないと決心した彼は、綿密な計画を立てて実行に移す。

エンタメサスペンスとしては及第点。

7.0

フランス映画「すべて彼女のために」のリメイクとのことですが、原作は未観賞でございます。(※その後鑑賞、レビュー済み)

個人的にはもっとアクション要素の強い映画で、「いかにして逃げ切るか」が大半の映画なのかなと勝手に想像してたんですが、実際はサスペンスの色合いが濃く、また「下準備」の時間も長め。その下準備中にしっかり伏線もご提供、逃走段階でしっかり回収、となかなかお手本通りのアクション・サスペンスっぷり。

個人的にラストの展開はあまり好きではない方に行っちゃったので、「あー、惜しい」という印象が強かったんですが、劇中の「逃げ切れるのか捕まるのか!」というわかりやすいけど先が読めないハラハラドキドキ感と、大げさすぎない伏線をきちんと回収していくわかりやすさで、エンタメサスペンスとしては上出来なんじゃないかと思います。なんというか、攻めすぎず守りすぎずという感じで、バランスの良い映画だな、と。

基本的には展開も早くて惹き付けられるし、ある種狂気にかられて奥さんを助けようとする主人公の「一般人から危険人物へ踏み出していく危うさ」がきっちり描かれているので、等身大のストーリーになっているのがまた◎。

100点は取れないけど、誰が観ても「それなりに楽しめた!」と言える映画じゃないかと思います。特に逃走シーンの序盤なんかは、「24っぽいなぁ!」とワクワクしましたね。緊張感の煽り方が良かった。

が!

自称サスペンス好きの僕としては不満が残る部分もちらほら。

ラストの展開もそうですが、それ以外にも明らかにストーリーのスピードを殺すような不要だと思われるシーンが結構あったり、「この人必要?」みたいな登場人物もいたり、“緩急”の使い方がもう一つ、という気がしました。ちょっと丁寧にしすぎかな、と。

この辺は、それこそ「24」のように、全体のスピードを考えてもう一度シーンの取捨選択をした方が、グッと完成度が高まったんじゃないかと思います。そう言う意味でも惜しい。

あとは何よりも、奥さんが捕まる原因となった事件についての「解決シーン」はいらなかったんじゃないかなー。この映画のキモは「逃げ切れるか否か」なので、正直奥さんが有罪か無罪か、なんてどっちでもいいんですよね。これまた丁寧に、付け足しのように事実を流してくれたので、全部綺麗サッパリ答えを見せてくれちゃったのが逆に面白味に欠ける印象になったように思います。

もうちょっと謎を残した方が、よりサスペンスの味わいが濃厚になって良かったんじゃないかと。全部見えてる裸よりも隠してる裸の方が興奮するのと一緒です。

…一緒か?

このシーンがイイ!

これはもう、お父さんとジョンの最後の会話のシーンでしょう。定番ではあるけど、すごく良いシーン。

あと、オープニングにつながる車中のシーンで、ずーっと後部座席からラッセル・クロウの後頭部を撮ってる絵が続くんですが、ここもすごく印象的でした。

ココが○

そんなわけで、この映画で着いてこられないようならサスペンス観ない方がいいよ、というぐらい丁寧にいろいろ説明してくれるので、わかりやすいしエンタメ的にオススメできます。デートとかでもいいかもね!

僕も何気にデートで観たんですけどね。

母と

ココが×

134分、ちょっと長いです。長さを感じる映画ではなかったけど、上に書いたように無駄なシーンが結構あったと思うので、もっとバッサリ切ってスピード感出した方が「なんか勢いで押し切られたけど面白かった!」ってなったんじゃないかなーと思います。

まあ、だから結局は「惜しい」。もったいない、とも言えます。

MVA

ラッセル・クロウは一般人っぽさを出したかったからでしょうか、普通のオッサン体型になってたのがちょっと悲しい。もっとも僕も人のことは言えませんが、そもそも表に出る商売じゃないからうるせいよ、と。演技的にも「今までのラッセル・クロウ観」をぶち破るものではなかったので、役としては向いてたと思いますが、まあ想像通りと言った印象。

リーアム・ニーソンは存在感があったんですが、いかんせんチョイ役(というかカメオ出演扱い?)なのでこれまた無念。ということで、ちょっと悩みましたが今回はこの方に。

ジェイソン・ベギー(キナン刑事役)

いぶし銀の(おそらく)普段は冴えない刑事。

役柄的にも美味しい面が若干あったとは言え、やっぱりこういう味のある役者さんはいいですねー。

あと追う側の主力刑事である黒人さんを観てて、途中ふと「あ、この人谷村新司に似てるな」と気付いてしまい、ずっと気になってました。あんまりこういう発見はするもんじゃないです。

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