映画レビュー1132 『リトル・ダーリング』

久しぶりにドキュメンタリーではない普通の映画。これも配信終了前に観ておきたくて急いでJAIHOに加入した説もあります。

リトル・ダーリング

Little Darlings
監督

ロナルド・F・マックスウェル

脚本

キミ・ペック

出演

テイタム・オニール
クリスティ・マクニコル
マット・ディロン
アーマンド・アサンテ
ニコラス・コスター
マギー・ブライ
クリスタ・エリクソン
アレクサ・ケニン
シンシア・ニクソン
アビー・ブルーストーン

音楽

チャールズ・フォックス

公開

1980年3月21日 アメリカ

上映時間

96分

製作国

アメリカ

視聴環境

JAIHO(Fire TV Stick・TV)

リトル・ダーリング

時代を感じる古さが良い。

7.5
サマーキャンプで処女喪失勝負が幕を開ける
  • 知り合って即バチバチの不良娘 vs お嬢様の一騎打ち
  • 周りの関与もあって後に引けない勝負に
  • 昔っぽい逸話と劇伴がいかにもな80年代感を醸し出す
  • アイドルムービーながら最後はちょっとじんわり

あらすじ

取るに足らないガールズムービー…のように見せかけてなかなかグッと来てしまう面もあり、いやはや意外と良かったです。

舞台は10代の男女が集うサマーキャンプ。日本ではイマイチピンとこない気もしますが、夏休み中に行われるボーイスカウト&ガールスカウトの合同キャンプ、みたいな印象でした。

さて、そこにやってきたのが、10代前半ながらタバコスパスパの不良娘エンジェル(クリスティ・マクニコル)と、大金持ちのお嬢様フェリス(テイタム・オニール)。

2人は出会いの時点から反りが合わず、喧嘩っ早いエンジェルに対しお嬢様ながら気の強いフェリスも応戦し、早くも不穏な幕開けでございます。

同室となった2人その他メンバーたちですが、その中の一人であるシンダー(クリスタ・エリクソン)が処女を捨てたことを自慢、2人を挑発して「このサマーキャンプ中にどっちが先に処女を捨てられるか」を競争させることに。

そのことを知った他のメンバーたちもどっちが勝負に勝つのかを賭け始め、キャンプ中を巻き込んだ大勝負に。

やがて双方“ターゲット”を絞り、アプローチに出ますが…果たして勝つのはどちらでしょうか。

時代を感じる物語

いわゆる“アイドルムービー”の一つで、言わずと知れた当時のスター女優テイタム・オニールと、同じくアメリカで人気を博していたクリスティ・マクニコルのダブル共演的な映画だったんでしょう。飛ぶ鳥を落とす勢いの2人が処女喪失を争う…結末が気になるぜ! みたいな。

ただそんなテーマでありつつも、当然ながら直接的に下品な内容ではなく、あくまで青春コメディとして明るく爽やかに“通過儀礼”に対峙する少女の姿を描く、というような映画になっておりますよ、と。

こういう話、割とこの頃には(日本でも)結構見た気がするんですが、最近は僕が知る限りではとんと聞かなくなって来ている気がして、やっぱりちょっと時代を感じるテーマだなとは思います。

なんなんでしょね、確かにセンシティブで「そんな話やめとけや」というのもあるし、ただそれ以上に今となっては少しリアリティに欠けると言うか、これぐらいの年頃のアイドルもかなり大人びた印象があるので、処女設定そのものが成り立ちにくくなっているのもあるのかなと言う気がします。

ただそれもまた余計なお世話で、今は「そこに立ち入ること自体がはばかられる」面はあるんでしょう。デリカシーの無さも甚だしいよね、みたいな。

同時に、フェリスがターゲットにする男性が「先生」と言うのもこれまた時代を感じる側面があり、今だったらもう完全に年齢的にアウトで嫌悪感しか抱かれない設定になってしまうので、いろいろゆるい時代らしい映画だなと思います。

これが高校卒業間近ぐらいになればまだギリギリ物語として受け入れられる部分はあると思いますが、なにせこの映画は日本で言うところの中学生なので、「中学生が処女捨て勝負をする」時点でかなり企画的に通りにくいし、時代を感じるよねというところ。それは良い悪いの話ではなく、単純に「昔っぽい話だな〜」と感覚的に感じるような。

一見の価値あり

この後いろいろ問題だらけの人生を歩むことになるテイタム・オニールが「純粋の権化」的にお嬢様処女中学生を演じていることに少し皮肉を感じる面もありますが、しかしさすが当時の人気スターだけあって“それっぽい”。

僕が観たことがあるのは「ペーパー・ムーン」と「がんばれ!ベアーズ」の彼女だけに、少し成長した姿は「おお、大きくなったね」と謎に親戚のおじさん感が出てきました。実際は全然年上なんですけど。

余談ですが彼女の吹き替え担当が柏原芳恵、っていうのもすごく時代。昭和感すごい。

相手役のクリスティ・マクニコルもこの映画がきっかけで日本で人気が爆発したそうですが、確かにちょっと聖子ちゃんカット的な古さも相まって人気になりそうなルックス。

その他の同室メンバーたち含め、「年頃ガールズたちの背伸び感」がよく現れている、良い意味で古臭い青春映画っぽさが良いですね。

エンジェルがターゲットにする男子を演じるマット・ディロンもこの頃の青春映画には欠かせない(この数年後に「アウトサイダー」等でブレイクする)人物でもあるし、キャスティング含めてこの時代を象徴するような映画になっているのが美味しいところです。

しょうもないと言えばしょうもない内容の物語ではありますが、しかし展開的には「へぇ〜そうなるんだ」と思わせる意外性もあるし、ラストの爽やかさは一見の価値あり。なかなか良い映画でしたよ。

このシーンがイイ!

どことは言いませんがグーパン飛び出すシーンが良かったですね。「グーパン!?」と思ったけど。ドゴォ

あとマット・ディロンがTシャツの肩にタバコ入れておくのが超ダサくてゲラゲラ笑っちゃったんですがそこもまた時代です。

ココが○

古さがありつつも少女たちの悩みと興味と友情、いろいろ感じ取れる内容は王道青春感もあって○。

ココが×

やっぱりいろいろセンシティブな面もあり、「こういう話が手放しで受け入れられる時代は過ぎ去ったんだなー」なんて違う意味で感慨深い面がありました。もう大前提として嫌悪感を抱く女性がいてもおかしくない気はする。

MVA

主演のどっちが良いか、と言うところですが…こっちかなぁ。

クリスティ・マクニコル(エンジェル・ブライト役)

不良娘。

役どころとしてテイタム・オニールよりも美味しいと言うか、複雑な面があったのでその分良かったかな、と。当然テイタム・オニールも良かったんですけどね。

あとは脇役ですがシンシア・ニクソンも良かった。この子綺麗になってるだろうなーと思ったらやっぱり綺麗でした。もしかしたらこの3人では今一番活躍してる人かもしれません。

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