映画レビュー0908 『ショーン・オブ・ザ・デッド』

今回もネトフリ終了間際シリーズですが、これ映画好きの間では結構有名な作品なんですよね。

去年「カメラを止めるな!」を撮るときに、上田監督がこの映画を課題として全員に観せたという話もあったりして、それもあってか実は日本では劇場未公開だったのが去年になって公開されたという珍しいタイプの映画です。

例のエドガー・ライト×サイモン・ペグ×ニック・フロストのトリオでお送りするやつです。

ショーン・オブ・ザ・デッド

Shaun of the Dead
監督
脚本

エドガー・ライト
サイモン・ペグ

出演

サイモン・ペグ
ニック・フロスト
ケイト・アシュフィールド
ディラン・モーラン
ルーシー・デイヴィス
ペネロープ・ウィルトン
ピーター・セラフィノウィッツ
ジェシカ・スティーヴンソン
ビル・ナイ

音楽

ダン・マッドフォード
ピート・ウッドヘッド

公開

2004年4月9日 イギリス

上映時間

99分

製作国

イギリス・フランス

視聴環境

Netflix(PS3・TV)

ショーン・オブ・ザ・デッド

意外といろいろちゃんと盛り込んでいるのが良くもあり悪くもあり。

7.0
ロンドンがゾンビだらけになった! 愛する彼女と母を守るために奔走するショーン
  • 突如として現れたゾンビたちから彼女と母を守るために奮闘する男のお話
  • 基本はホラーコメディながら、恋愛に家族に成長にといろいろ盛り込んだ意欲作
  • ゾンビ映画らしくややグロながら比較的観やすい
  • 「スリー・フレーバー・コルネット3部作」1作目

あらすじ

いやーちょっとねー。

面白かったんですが…。ちょーっとこの映画はハードルが上がりすぎてたなぁ…。

「最高すぎる」みたいな口コミを山ほど見てきたので、結構無理して時間作って観たんですが「うーんそこまで言うほどかなぁ…」という感じで…。

僕としては三部作の次作にあたる「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」の方が面白かったですね。

主人公は今回もまたおなじみサイモン・ペグ演じるショーン。

彼は小学校からの親友でニートのエド(ニック・フロスト)と一緒に暮らしていて、毎日のように近くのパブ「ウィンチェスター」に飲みに行ってはダラダラ過ごしております。

デートでもこのウィンチェスターばっかりご利用のショーン、彼女のリズが「たまには別の場所で」と希望したにもかかわらずすっぽかしてしまったために怒り爆発、ついに三行半を突きつけられます。

意気消沈のショーンですが結局またも「ウィンチェスター」でエドと飲み明かし、励ましてもらってまた明日から頑張って生きていくぞ…となったところで街の人達の様子がおかしいぞ…? キヤー!

ということでなぜかゾンビが大量発生、だいぶ気付くのが遅かったショーン&エドコンビですが、これはいよいよヤバそうだってことでショーンは愛する二人の女性、リズと母親のバーバラを救うべく行動を開始。

二人を車に乗せ、目指すは…「ウィンチェスター」!

お前らウィンチェスター好きすぎだろ!! そこに何があんねん!! とツッコミつつ彼らは無事、ゾンビから逃れることができるのか…というお話です。

ウィンチェスター好きすぎ問題

ジャンルとしてはホラーコメディなので、いかにもサイモン・ペグとニック・フロストのコンビらしいゆるいダメ人間感がほとばしる笑いに危機が被さって謎の緊張感を漂わせております。確かにこの感じ、あんまり観たこと無いかも。

ご存知の通りゾンビはひどく動きも緩慢なため、ぶっちゃけどうやったってやられなくね? という気がしないでもないんですが、しかしやつらはなかなか死なない(動きを停止しない)し加速度的に数は増えるしで次第に追い詰められていくわけです。

そこで彼らが自らを守る砦としてチョイスしたのがいつも行くパブ・ウィンチェスターなんですが、どう考えたってそこじゃねえだろ感を感じつつもショーン他数名がバリケードを作ってなんとか耐え凌ごうと時間を稼ぎます。

ってか特に解決の目星もないままひたすら増え続けるゾンビに最初っから囲まれた状態で、なんでそこに入って助かると思うたんやといろいろ疑問はありつつも…まあ基本はコメディだし細かいこと気にしてたらあきまへんでと。

ウィンチェスターでは当然ながらいろいろトラブルも発生し、なかなか助かる見込みも薄そうな状況の中…死に直面したダメ人間・ショーンが少しずつ変化を見せ、そこに別れたリズとの恋愛だったり養父(ビル・ナイだよ!)とのいろいろも交えつつ、成長物語的な側面もコミコミの99分、って話ですよ。

そもそもゾンビ映画好きじゃない問題

この前観た「ホット・ファズ」もそうでしたが、基本はコメディながらそれ以外の要素も頑張っていると言うか、そっちもきっちり描くことで「ただのゆるい話じゃないぜ」感が出てくると言うか、情報量が増えることで観客を油断させない、みたいな手数の多さみたいなものが独特の雰囲気を作っているような気がしますね。ええ。この辺エドガー・ライトの作風なんでしょう。

ただ今作に関しては、後半はかなりコメディ感も薄れてきた面もあって、どっちつかずというよりも単純に「もっと笑いたかったけど割とマジだな」みたいな感覚の方が勝ってしまい、結果的に(僕は)あんまりノレなかったなぁというのが率直な印象。

思うに、序盤からコメディ感は持たせてはいるんですがあんまり笑わせに来てない感じで、どちらかと言うと「ゾンビ映画」の側面の方が強いのかなと。

これはもう観る前から少し不安ではあったんですが、単純に僕はゾンビ映画は好きではないので、そっちに寄っていっちゃうと正直あまり好きになれないよなぁということなんでしょう。

「カメラを止めるな!」はゾンビ映画のようでゾンビ映画じゃなかっただけに、ああいうのを期待しちゃった側面もあったのかもしれません。

いずれにしてもこれは「ゾンビ映画が好きじゃない人間の戯言」レベルの話なので、そういう認識がない人であれば普通に楽しめる、むしろ「ちょっと軽さもあって良いゾンビ映画じゃん!」みたいに思えてもおかしくないというのもよくわかります。

ハードル上がりすぎた問題

まあでもやっぱりちょっと期待はしすぎましたね。勝手に期待してんじゃねーよ、って話なんですが。

エドガー・ライトの映画はそんなに詳しいわけではないですが、「ホット・ファズ」にしても、脚本を手がけた「アントマン」にしても結構好きな映画だし、その上サイモン・ペグ&ニック・フロストコンビですからね…どうしたって期待しちゃうじゃないですか。

それだけにやっぱりもうちょっと笑いが欲しかったかな…。ただ笑いに寄せすぎないのが良いところでもあるんだろうなとも思うんですけどね。

結局事前に「超おもしれぇ!!」的な評判を見すぎちゃったのが問題だった問題ですよ。これは。
年間ベストクラスを期待しちゃってたもんで…もう少し入り口は質素にしておきたかったというか。

ただ世間一般の評価はかなり高い映画なので、これまた僕の捉え方が浅いだけの可能性は十分あります。

ちょっと気になる人は一度観てみると良いでしょう。

このシーンがイイ!

これはもう「Don’t Stop Me Now」がかかる場面ですよ。

ボヘミアン・ラプソディ」以来最も気に入っている曲の一つ、っていうのもあるんですが…にしてもかかるシーンがめちゃイイ。ここは笑っちゃったなー。

ココが○

合う合わないありつつ、「コメディだけどちゃんとゾンビ映画してる」というのはあるんでしょう。

テキトーにやり過ごさない感じというか。

ココが×

おそらく僕がイマイチノレなかっただけで、特にどこが悪いっていうのもないような気はします。

個人的にはもっとコメディしてほしかったなぁとは思ったけど、それは好き嫌いの問題なので。

MVA

またもマーティン・フリーマンが超の付く端役でちらっと出てきて笑いましたが、当然ながら彼ではなく…結局この人かなー。

サイモン・ペグ(ショーン役)

単純に好きなだけって説もありますが、まあこの人はやっぱりいろいろ魅せてくれますよ。憎めない雰囲気が抜群。

エドガー・ライトのテンポの良い作風にも合ってるカンの良さみたいなものも感じますが、これはきっと適当な意見です。

なんとなくのイメージ。

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