映画レビュー0619 『アジャストメント』

今回もBS録画より。ちょっと古い映画が続いていたので、たまには新しい映画でも、とチョイス。

マット・デイモンとエミリー・ブラント主演ですが、まったく知りませんでした。恋愛ものだからかな…。

アジャストメント

The Adjustment Bureau
監督
脚本
ジョージ・ノルフィ
音楽
公開
2011年3月4日 アメリカ
上映時間
106分
製作国
アメリカ

アジャストメント

酔ってポコチンを露出したところをスクープされてしまった上院議員候補のデヴィッド。せっかく優勢に進めていた選挙も落選確実となってしまい、意気消沈しながら男子トイレで演説の練習をしていたところ、突如トイレから出てきた美女に励まされ、流れでキス。そのおかげで“歴史に残る敗戦演説”を行った彼は、彼女を忘れられずにいたのだが…。

“運命に逆らえるか!” ダメ映画っぽいけど結構好き。

7.5

ジャンルとしては「SF恋愛サスペンス」という、なかなかレアなジャンルと思われます。(ただ自分が観てないだけかも)

一応…ジャンル的には「バタフライ・エフェクト」なんかと近い感じかな? 元ヤンチャボーイの下院議員で上院議員候補のマット・デイモン演じるデヴィッドと、たまたま彼と知り合い、虜にしてしまったエミリー・ブラント演じるダンサー・エリースのお話。

男子トイレで敗戦演説の練習中に、いわゆる「大」の方から出てきた美女、エリース。結婚式帰りということで格好も露出も高めだったりして、そりゃー男なら一気にグチーンとやられちゃうよね、という納得のご登場。しかもエミリー・ブラント。顎が割れていなければ世界一かわいかったかもしれない、と僕は思ってます。勝手に。いや、世界一は言いすぎでしたごめんなさい。でも好きなんです。ただメラニー・ロランの方が好きです。聞いてないですねごめんなさい。

そんな衝撃的な出会いをした彼女が忘れられずにいたデヴィッドですが、これまた偶然、通勤中のバスで彼女に再会してしまったがために思いに火がつき、連絡先をもらった…ところで急展開。謎の男たちに囲まれ、「彼女とはもう二度と会うな」とメモを燃やされてしまいます。

そう、この謎の男たちがこの映画の裏の主人公と言っていいでしょう。彼らはいわゆる「運命」と呼ばれるものを操作する、人智を超えた存在「調整班」。人間が偶然だと思っていたアレやコレやは彼らが介在していた、というSF設定。こういう設定好きなんだよなー。ちょっとした超能力っぽいことも使える割に、目的地には基本徒歩+場所限定どこでもドア、っていう不器用さも結構好きで。なんかスゴイ能力持ってそうなのに人間臭いんですよ。帽子無いとダメとか。そもそも物語のきっかけを作ったのも、朝早かったから公園でうっかり居眠りしちゃって、だし。

この辺でかなり好き嫌いが分かれる気はするんですが、僕はこの人間臭さがなんかいいなーと思って観ていました。ところどころ笑っちゃう感じで。

で、その「調整班」を演じるのが、アンソニー・マッキーにジョン・スラッテリー、そしてテレンス・スタンプという面々。アンソニー・マッキーも良かったんですが彼はとりあえず置いておくとして、このジョン・スラッテリーとテレンス・スタンプっていうオッサン・爺さん二人がとてもイイ。物語的には「運命的に結びつきの強い二人を、世界のためになんとか引き離そうとする調整班」なので、やってることは感情的には結構ひどいし頭に来そうなもんなんですが…そんな感じがしないんですよね。やっぱりこの辺はちょっと抜けてたり憎めない感じが大きいのかな、と。

んでもってジョン・スラッテリーとテレンス・スタンプですから。(くどい)

あんなダンデーなお二人に諭されたら、そりゃそっちが正しいのかもしれない、と思えるようなそうでもないようなという。

多分、恋愛モノとして観た場合は結構微妙な気はするんですよ。一応「運命的に惹かれ合う二人」という設定は語られるものの、マット・デイモンもご執心の割にはあっけなく手を引くところもあるし、エミリー・ブラントもひどいことされてるのにそれはないんじゃないの、とか。この辺はリア充の方々にとっては評価しにくい面かもしれません。「こいつら草」で終わりそうな予感。

ただ、僕はあくまで「調整班」の部分がメインだと思ったので、そういう「人間の介在しないところにある何か」が可視化した世界で、文字通り運命に抗おうとする二人の物語、っていうのはなーんか観ていてワクワクしたんですよね。

単純に観終わって「あー、結構面白かったな」と思えました。主演二人と調整班の面々の力量のおかげ、かもしれません。でも、このあり得ないんだけど「ありそう」と思わせてくれる絶妙なSF設定を、ある男女二人の物語に絡めて見せてくれる世界は嫌いじゃないな~。

ですが、上に書いた通り恋愛モノとしてはイマイチかもしれない気がするので、じゃあ誰にオススメできるんだ、と言われればこれまた悩ましいのも事実。SFとしても中途半端っちゃ中途半端ですからね。興味を持てたら観てみても良いかもしれませんが、かと言って断然オススメの名作、ってわけでもないので、なかなか立ち位置が難しい映画である気はします。

あ、でも原作者、あのフィリップ・K・ディックですよ。「ブレードランナー」(の原作の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」)の。あと「マイノリティ・リポート」も原作を書いているらしいです。あれも面白かったし。この辺のSFが好きなら観てみてもいいんじゃないでしょうか。

ペイチェック 消された記憶」の原作も書いていますが、あの映画はクソだったので忘れてください。

このシーンがイイ!

もーね、エミリー・ブラントがナチュラルな感じでかわいすぎるんですよ。「あの街灯まで先に着いたほうが」の辺りかな~。あんなんそりゃ惚れるわ。

ココが○

現代社会の“裏”にあるSF設定。とても好きです。いわゆる「運命のいたずら」的なことは、裏に調整班がいたのでは…! と楽しめることウケアイ。

ココが×

やっぱり恋愛としては微妙かな、というのが気になる点ではあります。僕は男なので、マット・デイモンの気持ちは理解できたんですけどね。あれだけ美人で、あれだけかわいらしい雰囲気まで持ってて、さらに運命的な出会いをしたわけですから。そう本人が感じた時点で追いかけちゃうのは理解できます。

ただ、エミリー・ブラントの方はどうなのかな、と。特に最後の選択に関しては、ちょっと違和感はありました。とは言えそっちを選んでもらわないことには物語にならないので仕方ないんですが、そういう面で少し詰めが甘いというか、納得感が薄かったのはちょっと残念かな、と。

MVA

ほんとにねー、ジョン・スラッテリーとテレンス・スタンプすごく良かったんですよ。ただ、悲しいかな独身男のチョイスはこうなります。

エミリー・ブラント(エリース・セラス役)

終盤はほとんど悲しい顔をしていたのが残念だったんですが、序盤から中盤のデヴィッドと一緒にいる時の表情の豊かさ、かわいさと言ったらもう。そりゃマットも追いかけるぜ、と納得の魅力。嫌味のないかわいさって言うんでしょうか。これで顎が割れていなければ…クッ…!

マット・デイモンはいつも通りでしたが、でもやっぱりこの人上手いな、と思います。ソツがない感じで。誰にでもできそうで、でも意外と似合う役者さんがいない役のような気がしたので、それをしっかりまとめ上げた彼の力量もまた良かったと思います。

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