映画レビュー0930 『知らなすぎた男』

今回も引き続きAmazonPrimeから。そして引き続きネトフリ終了時に見逃したやつです。

タイトルは超有名、一度観たかったんだよな〜。

知らなすぎた男

The Man Who Knew Too Little
監督

ジョン・アミエル

脚本

ロバート・ファーラー
ハワード・フランクリン

原作

『Watch That Man』
ロバート・ファーラー

出演

ビル・マーレイ
ジョアンヌ・ウォーリー
ピーター・ギャラガー
アルフレッド・モリーナ
リチャード・ウィルソン
ニコラス・ウッダーソン
ジョン・スタンディング
サイモン・チャンドラー
ジェラルディン・ジェームズ

音楽

クリストファー・ヤング

公開

1997年11月14日 アメリカ

上映時間

110分

製作国

アメリカ

視聴環境

AmazonPrimeVideo(PS4・TV)

知らなすぎた男

細かいことは言っちゃダメなビル・マーレイショー。

7.0
芝居に参加のはずが陰謀に巻き込まれるも…?
  • 素人参加型芝居アトラクションに行ったつもりがガチの陰謀に巻き込まれた男の話
  • タイトル通り、何も知らない男が飄々とピンチを切り抜ける
  • ご都合主義の権化的ストーリーだけどコメディだし突っ込んじゃダメ
  • ビル・マーレイがさすがの達人っぷりで魅せる

あらすじ

言うまでもないことですがタイトルの「知らなすぎた男」は、かのヒッチコック作「知りすぎていた男」のパロディです。邦題だけではなく原題もパロってます。

ビル・マーレイ演じる主人公のウォレスはフツーのビデオショップ店員。フツーのっていうかちょっと空気が読めない、いわゆる「明るいサイコパス」的な印象。

ちなみに字幕では出てきませんでしたがセリフではきっちりと「ブロックバスターの」って言ってましたね…。この頃はブロックバスターがレンタルビデオショップの代名詞だった時代、今やネトフリに押され1店舗だけになってしまったことにちょっとしんみり。そういう話じゃないけど。

彼は“自分の誕生日を祝ってもらうためにアポ無し”でイギリスの弟の家へやってくるんですが、大事な商談を控えていた弟は体よく兄貴を追い払いたいわけです。空気読めないし。

そこで、最近ロンドンで話題になっていた「素人が芝居に参加するイベント」に兄貴を連れ出します。芝居っていうか街を舞台にしたロールプレイみたいな。電話一本かかってきて、それに出たら自然と物語の中にご案内させられ、その中で役割を演じさせられるイベント。なんというかいろいろすごい雑なイベント。

イヤイヤだったもののウォレスは元々俳優志望だったこともあってうまく乗せられて参加を決め、かかってきた公衆電話を取ったらなんとそれはイベントの電話ではなく、ガチのスパイの司令でしたよと。「どこどこ行って女を始末しろ」と。

これが普通の間違い電話だったら真に受けないところですが、「芝居に参加する」前提がミソなわけで…どんな芝居なのかも知らないウォレスはまんまとその電話が芝居の連絡と勘違いし、何やら怪しい女性が待つ家へ向かったことで陰謀に巻き込まれていくわけですが…あとはご覧くださいまし。

芝居設定の強さ

そもそもスパイの重要な連絡を芝居イベントで使う公衆電話にかけるなよ、とかいろいろツッコミどころは満載なんですがその辺はコメディだし見逃して頂きたい所存、と。

そんな感じであらゆるポイントに「嘘やん」的展開が待ち受けているわけですが、「芝居に参加する」という設定の強さ故にギリギリ許せる(のか?)ラインで物語が進行する辺り、お上手ですねという印象。

「これ芝居だから」って言われたら何でもアリじゃないですか。ある意味。人殺しの場面だって「芝居ですよ」って言われたら「ああそうか」って話だし。ゴルゴでも芝居だって嘘ついて任務遂行する場面が結構出てきてましたが。

ただまあ普通の人であれば間違いなくどっかで「これおかしくないか…?」と気付くと思うんですが、ウォレスはまったく疑うこともなく、なんなら積極的にのめり込んで楽しみつつスパイたちの企みを破壊していくという…やっぱり「明るいサイコパス」的なお話ですねこれは。ただならぬ運の強さと鈍さがすべてを破壊していく感じ。「マーティン・フリーマンのスクール・オブ・ミュージカル」の同僚の先生のような。こういう人見てると笑っちゃうからズルい。

ビル・マーレイだからこそのショー

あんまり詳細は書かない主義なのであとはもう観てチョーダイでしかないんですが、やっぱりこの映画は「ビル・マーレイショー」感が強いと言うか、この人らしいキャラの強さで見せきる感じの映画じゃないかなぁと思います。

ある意味で「劇中劇」的な、「素人芝居を強いられる男を演じるビル・マーレイ」のうまさ際立つ匠の味、みたいな。

要はビル・マーレイは二重に演技してるわけですよ。「芝居とは無関係の事件に芝居だと思って参加している素人役者」を演じているわけです。

この巧みさがどことなく酔拳のようなですね…「弱そうなのに強い」みたいな底知れぬ力量を感じるとか感じないとか言う噂です。

こういう役を胡散臭くならずに“本当にいそう”な雰囲気で演じられる技量と風貌がまさにビル・マーレイだよなぁと思うし、それ故に「ビル・マーレイショー」だなと。

コメディとしてもイマイチ弱いのは拭えない

正直話としては取り立ててどうということもなく、コメディだからまあなんでもありだし、ラッキーにも程があるだろ的な展開は(当たり前ですが)真面目に考えて観るようなものでもありません。

その上コメディとしてもそこまで強烈に面白いと言うわけでもないし、気楽に観られはするものの、タイトルの知名度ほどの面白さがあるかと言われると…微妙かなと言う気もします。

とは言えビル・マーレイ好きであれば外せない作品であることも事実でしょう。この人の名人芸的な演技を堪能するには良い映画のような気がします。

このシーンがイイ!

終盤、ウォレスが点鼻薬をさしてもらうシーンがあるんですが、そこがもうバカバカしくて一番笑いましたね。

ココが○

まー何も考えずに観られる気楽さは大きなポイントでしょう。前日重めの映画を観た(特捜部Q)から選んだっていうのもあったんですが、その狙い通りにのほほんと観られて満足。

ココが×

期待するほど盛り上がらなかったなぁという印象で、もうちょっと笑わせてくれるんじゃないかと思っていただけにそこが残念。割とすぐ忘れそう。

MVA

散々言っておいてなんですが、これでビル・マーレイ選んじゃっても面白くないしまあこの人が良いのは当たり前の話なので、今回初めて観てよかったなと言うこちらの方に。

ジョアンヌ・ウォーリー(ローリー役)

まあいわゆるヒロインですね。最初から成り行きで行動をともにすることになる女性。

最初のメイド姿は若干厳し目な気もしましたが、コスプレは厳し目だからこそエロいんだぞと声を大にして言いたい。あの違和感が良いんだよばか!

そんなに美人ってわけでもないんですが、あんまり聞かない割に魅力的な女優さんだよなーと思いつつ観てました。満足です。

ちなみにヴァル・キルマーの元奥さんだそうです。旦那もポジション的に地味っちゃ地味だけど…。

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