映画レビュー0580 『イタリアは呼んでいる』

レンタルその2。これも観に行きたかったものの、近場でやっていなくて断念。

イタリアは呼んでいる

The Trip to Italy
監督
脚本
マイケル・ウィンターボトム
出演
ロブ・ブライドン
ロージー・フェルナー
クレア・キーラン
公開
2014年4月25日 イギリス
上映時間
108分
製作国
イギリス

イタリアは呼んでいる

コメディアンや役者として活躍するスティーブとロブに、イタリアの地方のホテルやグルメを紹介する仕事のオファーが来る。快諾した“中年親友”の二人は、ミニクーパーに乗り込んでイタリア旅行へ…。

ゆるゆるマニア向け映画。

6.5

スティーブ・クーガン演じるスティーブに、ロブ・ブライドン演じるロブの中年二人がイタリア各地を旅行しながら、美味しいものを食べ、良いホテルに泊まり、そしてミニコントのような会話でバカ笑いするだけの映画。

役名からもわかる通り、これはおそらくご本人たちがそのまま友人として旅行した、という設定のロード-ムービーなんでしょう。「映画だぞ!」と構えて観るような内容ではなく、言ってみればバラエティ特番そのままの感じ。若干ロマンス的なものや家族の話も出てはきますが、内容からすると味付け程度でしかなく、ほぼ二人のキャラクターに乗っかった、くだらない会話と絶景と美味しそうな料理を観る“だけ”の映画と言って良いと思います。深さや感慨深さ、意外性のようなものはまったくゼロなので、これはかなり人を選ぶ映画だと思います。案の定、ちらっと観たネットのレビューも酷評が多め。

これ、おそらくは本国イギリスとその周辺のヨーロッパ向けの映画だと思うんですよね。主演二人の知名度が及んでいる地域向け、というか。

スティーヴ・クーガンは「あなたを抱きしめる日まで」での名演が記憶にありましたが、彼はどちらかと言えば“ツッコミ”なので、相方のロブ・ブライドンの方が中心になります。ただ、悲しいかな日本では彼の方が知名度が低いと思われるので、彼の名人芸的なものを出されても「あ、はぁ」という感じにしかなりません。普通は。

ひたすら二人のモノマネや有名映画を皮肉った会話を楽しむだけの映画なので、これはなかなか普通の日本人的にはきついものがあるんじゃないでしょうか。イギリス人に「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を見せたところで「何こいつらWho?」ってなるでしょう。それとまったく同じ感覚で観る形になると思われます。

少し調べてみたんですが、どうやらこの二人主演でこの映画の原型となるテレビシリーズがあったらしく、その再編集版の劇場版を経ての今作、という位置付けの模様。だからもう、完全に元のテレビシリーズファン向けのファンサービス映画なんですよね。

日本でもよくあるじゃないですか。人気バラエティの映画化とか。最近だと「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」とか。あれをイギリスに輸出したところで向こうの人は「はぁ」だと思うんですよ。まさにその感じだと思います。(僕は内さま好きなのでこの映画は観たいんですが、それはまた別の話)

というわけで、特段オススメする映画ではない(というかむしろオススメはしません)ですが、ただ話として出てくる映画が割と僕の守備範囲にかぶっていたので、実は結構笑えた部分があったんですよね。

いきなり「ジュード・ロウは若ハゲじゃねーか」とディスりまくり、さらに「ダークナイト ライジング」でのマイケル・ケインクリスチャン・ベール、そしてトム・ハーディをモノマネで小馬鹿にしたり。

怒られないんかな、って心配になりましたが、このトム・ハーディがむちゃくちゃうまいんですよ。めっちゃ似てて。観てる人なら笑えると思います。

他にも強引に(夢という形で)ねじ込んできたゴッドファーザー PART IIの名シーンだったり、アル・パチーノのモノマネだったり、それなりに映画が好きであれば元ネタが理解できるものも多く、これがまた結構上手いので、さすがに蛭子さんを輸出するほどひどいものではないです。

それでですね、ロブが何度かヒュー・グラントのマネをするんですよ。あのおヒューの。みんな大好きおヒューですよ。

もうこれだけで思わず1.0点増やしちゃったんですが、もうめっっっっっっっっちゃ似てるんですよ。地声が似てるせいもあるんですが、とにかくこんな上手いモノマネは観たこと無い、っていうレベルで似すぎ。ビューティーこくぶの高田前社長ばりに似てます。

声だけ聞いてたら完璧に間違える自信があるほどそっくりで、もうこれを観られただけでお腹いっぱいでした。なんせおヒュー大好きなので。観ながら「似すぎだろwww」って思わず声に出して突っ込んだぐらい、似すぎ。

これねー、おヒューファンにはぜひ観てみて欲しいです。映画自体は本当にもうどうでもいい内容なんですが、あのモノマネだけで観る価値があると思います。おヒューファンとしては。観終わったあとに思わずまた観ちゃいましたからね。で、また笑いましたから。吹き替えじゃねーのか、って疑いたくなるレベルで似すぎです。

ということで、我らおヒューファンにとっては観るべき映画の一つ…かもしれません。かなりの番外編扱いになりますが。

ただ、映画としては特段どうこう言う内容は無いです。暇な時にながら見する程度がちょうどいいと思います。

このシーンがイイ!

これはもう初おヒューのシーンしか無いでしょう。ほんとにくどいですが、本人としか思えないレベルで似てます。そりゃイギリス人相手にこんなモノマネできたらモテるわな、っていう。

ココが○

さり気なく出てくる料理シーンや、イタリア各所の景観はさすがに見事で、そりゃーイタリアに行ってみたくなりましたよ。イタリアの宣伝としてはなかなかいい映画だと思います。

ココが×

さしたるドラマがあるわけでもなく、本当に「バラエティ番組の映画化」でしかないので、「最後にちょっとホロリとさせてくれるんじゃないの?」みたいなのを期待してたら肩透かし間違いなし。

僕は「サイドウェイ」みたいなものを期待してたんですが、全然違いました。でもヒュー・グラントめっちゃ似てたから観て良かった。ほんとに。

MVA

ロブが引っ掛ける女性が結構かわいくてよかったんですが、まあ散々書いといてこの人以外はあり得ないでしょう、ということで。

ロブ・ブライドン(ロブ役)

とても芸達者なんでしょう。

トム・ハーディもそうですが、まあやっぱりね。おヒューがね。嫉妬するレベルで似ていました。あんなモノマネしてみたい。

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