映画レビュー0182 『ビッグ・ガン』

世間は3連休だとかのたまってますが、僕も3連休です。

当然のごとく金も予定も無いので、映画三昧の予定。でもさっきウッカリ昼寝、3時間。

ビッグ・ガン

Tony Arzenta
監督
ドゥッチオ・テッサリ
脚本
ウーゴ・リベラトーレ
フランコ・ヴェルッキ
ロベルト・ガンドゥス
出演
リチャード・コンテ
カルラ・グラヴィーナ
ニコレッタ・マキャヴェリ
マルク・ポレル
音楽
ジャンニ・フェッリオ
公開
1973年8月23日 フランス
上映時間
110分
製作国
イタリア・フランス
視聴環境
BSプレミアム録画(TV)

ビッグ・ガン

“裏稼業”から足を洗おうとした殺し屋・トニーに対し、組織は車に爆弾を仕掛けて命を狙うが、犠牲になったのは彼の妻と息子だった。復讐の鬼と化したトニーは、組織の幹部を皆殺しにしようと一人戦う。

素うどんのような映画。

5.0

一番の感想としては、「すべて予想通り」。あらすじから想像できる展開がそのまま進む映画でした。

強い主人公、ちょっとしたトラップ、裏切り…。まあ結局「一人組織と戦う復讐劇」となると、もう入り口からして描ける内容が限られちゃう気はするんですよね。ましてや主演はアラン・ドロン。この時代はもう、「アラン・ドロン主演」である程度は見込みが立った部分もあるだろうし、彼がドセンターにいて他は添え物、的な面は否めません。そういう大枠からはみ出さない映画だったな、という印象。

ただし、あからさまに「アラン・ドロン出しときゃいいだろ」だけ、という映画ではないと思います。

なんというか、渋い。全体的に。「アラン・ドロンの映画」ではあるけど、コテコテに押す感じでもなく、かといって彼のルックスだけにすべてを預けるほどいい加減な感じでもなく、最低限の味付けはしているような感じというか。

「渋めのアラン・ドロンにしました。食べてください。他に具はありません」という素うどん的な映画だったな、と。食べて「ああ、うどんだね」という見た目の印象通り、という意味でも。

自分でもよくわからない感じになってきましたが、この辺はなんとなく、アメリカ映画とは違うのかな、という気もしました。なんというか、真面目です。

まあ、そんなわけで、(古い映画なので当然ですが)特に目新しさもなく、何か残るようなものもなく…。何というか…全然悪い映画じゃないんですが、ここまで「何も残らない」のも珍しいな、と。もうすでに観賞直後の昼寝で忘れかけてますからね。

【以下、本編とは関係ないお話】

オープニングに歌が流れるんですが、これ聞いてちょっとビックリしました。「オーシャンズ12」のオープニングでかかった曲だ! と。イザベルから逃げようと、ラスティが窓から飛び降りた瞬間に流れる曲。

当時も「あー、なんかオシャレだなー おフランスだなー」と思ってたんですが、気付いたらこの映画の曲でした。道中もシリアスな映画の割にものすごく「オーシャンズ」っぽいBGMがいくつか流れたので、もしかしたらソダーバーグ(か作曲家のデヴィッド・ホームズ)はこの映画(かこの曲自体)が好きだったのかな? と思いましたがどうなんでしょうか。

映画の印象が全然違う作品なので、なんだかすごく不思議な感じでしたね。

このシーンがイイ!

映画本編とは関係ないんですが、後半で故郷に帰ってお父さんと話をするシーンで、子供の頃のトニーの写真がチラッと写ってるシーンがあるんですが、あれ多分子供の頃のアラン・ドロンの写真だと思うんですよね。

これがまーかわいくて。小さい頃からえらい整ってたんだなー、って驚きました。

ココが○

真面目なところ、でしょうか。大して高い評価はしていませんが、それは「楽しめたかどうか」という意味であって、もっと“終わってる”映画は山ほどあります。

ココが×

そんなわけで、とにかく始めから終わりまで、ビックリ要素が一切無いんですよね。

アクション映画である以上仕方がない面もありますが、今さらこういう話を見せられてもなぁ…というのが正直な印象。

MVA

これはもう、この人しか印象にないので…。

アラン・ドロン(トニー・アルゼンタ役)

当たり前ですが、二枚目です。

僕もいろいろかっこいい俳優さんを観てきましたが、見た目一発で一番だれがかっこいいと思うか、と聞かれれば、きっとこの人と答えるんじゃないかと思います。

当時38歳、「太陽がいっぱい」と比べればさすがにやや中年にさしかかってきた印象はあるものの、それでもやっぱり二枚目すぎる。

命を狙われる側の人がこの見た目じゃ目立ちすぎるだろ、と思わなくもないです。

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