映画レビュー0192 『ミッション: 8ミニッツ』

振り返ってみれば去年2位で良かったような気がするほど、印象に残りーの大好きーのな映画「月に囚われた男」。

あれを撮ったダンカン・ジョーンズ監督の長編2作目のサスペンス、ってことでこれはもう嫁を質に入れてでも観に行かな!! とハードル上げて行って参りました。

無論、一人で。

そう、嫁などいなかったのです。

ミッション: 8ミニッツ

Source Code
監督
脚本
ベン・リプリー
出演
音楽
クリス・ベーコン
公開
2011年4月1日 アメリカ
上映時間
93分
製作国
アメリカ・フランス

ミッション: 8ミニッツ

ある日、シカゴ近郊で起こった列車爆発テロにより、乗客乗員全員が死亡。軍の研究により、事故8分前の列車に潜入できるようになったスティーヴンス大尉は、なぜ自分がこのミッションに参加しているのかもわからないまま、次に起こり得るテロを防ぐべく、列車爆破犯を探そうと何度も潜入していく…。

前半↑終盤↓。期待とちょっと違ったなー。…と思ったけど実はかなり深い映画っぽい?

8.0

まーもうわかりきってることではあるんですが、オフィシャルで「映画通ほど騙される」なんてコピーで煽ってるような映画はろくでもないですよ。監督・キャストその他は悪くないと思うんですけどね。ほんとに日本の(もしかしたらアメリカの、かもしれないけど)配給会社って終わってる。

で、調べてみたら日本の配給はウォルト・ディズニー・スタジオでした。いやー、ディズニーじゃないでしょ。この映画は。語呂の悪い邦題と言い、センスが無さ過ぎる。…と、いきなり本題から逸れましたが、個人的感想。

なかなか煽ってくれるオープニングのBGMから始まり、何回も潜入して同じセリフを食らいながら、でも爆発を食い止められずに死に続けるミッション…という前半戦は、そのスピード感といい、膨らむ謎といい、同じシチュエーションでありつつもどんどん期待が膨らむ作りに大興奮。さすがダンカン・ジョーンズ、ただものじゃないな! と後半へ向けてワクワクが胸いっぱいに…というのは過去の話。

これまた定番の「ネタバレ回避が難しい」という常套句を織り交ぜつつになっちゃいますが、それなりの結論が見えてからの先がちょっと間延びしているような印象。結構長い気がしたんですが、1時間半ちょっとの映画だったんですねー。

まあ、「変に長く感じてダレる」というわけではなく、一応の決着を見てから先が結構あった割には、自分の期待する方向とはちょっと違った方に行っちゃって、「あー、そっち行っちゃうんだ」とガッカリ感があった、というのが正直なところ。シチュエーションはものすごくたまらないものがあったんですけどね。

過去に繰り返し入っていって、主人公が何者かもはっきりしない、主人公を使う側の軍の連中もなんか怪しい、一人だけ信用できそうなイイ女も現実では死んでいる…となかなかひどい状況で。

「同じ過去に繰り返し入って原因を探る」というのも、トライ&エラーを繰り返す昔のファミコン的な面白さがあって、なかなかこれは新しい感覚でした。

演出的にも話的にも少し「バタフライ・エフェクト」と似たものはありましたが、決定的に違うのは、「すでに列車が爆発した現在から過去に入り、また爆発後の現在に戻る」という設定。つまり、現在は変わらないわけで、何度も死んだ女性と話をする切なさたるや、ちょっと「月に囚われた男」の片鱗を感じたりも…。

で、これ以上は言えません、っと。

何のためのレビューやねん、とご指摘を受けそうですが、まあどうせ片手の指分ぐらいしか読んでる人いないしいいじゃねーかよ

一つだけ言えるのは、最初に書いたように僕の好みの展開とは違った、ということです。

なので、個人的には6.0という感じですが、まあ映画自体のデキを加味して7.0にしときますか、という感じ。(と思いましたが、翌日採点し直してさらに1.0点引き上げ)

惜しいんだよなー。一言で言えば。惜しい。でも面白かったし、イイ映画だと思います。

ただ…「月に囚われた男」ほどの、突き抜けるような何か…心を奪われるようなものは無かったな、というのがすごく残念。

ミッション: ネタバレミニッツ

このシーンがイイ!

シーンとしてこれがいい、っていうのは特に思い浮かばなかったんですが、それだけかなり惹きつけられて集中して観ていたのは確かだと思います。

今思い起こして一つ挙げるなら…オープニングかなぁ。ダンカン・ジョーンズへの過大なる(と言うのも何ですが)期待がそうさせていた面もありますが、「うおーどういう話が始まるんだろ」というワクワク感たるや相当なものがありました。

あと1回だけ、クリスティーナが涙を流すシーンがあるんですが、思い出せばここが一番印象的なシーンだった気がします。どんなシーンで涙を見せたのかは…観てのお楽しみ。最後まで観ると、なんだかすごく意味のあったシーンだと思いましたねぇ。

ココが○

スピード感とか話の膨らみ方っていうのはすごくよかったと思います。

基本は電車と軍の施設の2シチュエーションだけにもかかわらず、観ている人の想像をどんどん掻き立てていく前半のうまさはすごくいいなぁと思ったんですけどねー。

ココが×

果たして他の方々があの帰結の仕方をどう捉えたかはわかりませんが、僕は違う方向に行ってほしかったなぁ、と。くどいようですが。

好み以外にもそう思う理由があるんですが、それを書くとそれはそれでまたネタバレになっちゃうので、書いてて口惜しいですがこれ以上は書けません。チキショー。

MVA

ジェイク・ジレンホールは初めて観ましたが、演技はいいとしてもどうもCG顔な感じがして、あの映画版ファイナルファンタジーの悪夢を思い出したのでちょっと選ぶに忍びないです。ゴメンよ、ジェイク。ということで今回の候補は二人。どちらも女性。で、どっちにすべぇか、と言うことで。

ヴェラ・ファーミガ(コリーン・グッドウィン役)

スティーヴンスに直接指示を与える役の女性大尉。

いつもなんか憂いがあるような、後ろめたい感じがよかったんですよねー。絶対このミッション普通じゃないだろ、って思わせる感じが。

いぶし銀だなー、と思ったらもう一人のヒロイン的女性、ミシェル・モナハンと3歳しか変わらないとは! 恐るべし。

で、そのもう一人の候補、ミシェル・モナハンですが、こちらは劇中で28歳の役でしたが全然無理もなく、素直そうな清純派っぽい感じがグッときましたねー。

そりゃこの子がむざむざ死んでいくならなんとかしたいと思うのが男ですよ。そんな好み、ってわけでもないんですが、表情がすごくよかったのが印象的でしたねー。

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