映画レビュー0121 『ただ、君を愛してる』

まず最初に、この場を借りて、今回の東北関東大震災の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。本当に一日も早い復興を願っています。

ネットでの募金もかなりのペースで集まっているようで、僕も少額ですが、Yahoo! から募金しました。一応参考までにそこのURLを載せますが、当然ながら他のサイトでも他の手段でも構わないと思うので、少しでも多くの方が被災地の復興に協力してくれることを願っています。(壁紙とかいらないんですけど) ※既に無効になっていたため、ブログ転載時にURL削除しました

ちなみにこの辺りは震度5強だったようですが、当時僕は車に乗っていて、いわゆる基幹道路と言われるような大きめの道路で走行中、揺れを感じました。走行中に気付くぐらいだったので相当揺れてるんだろうな、と思いその後赤信号で停車したところで本震が来ました。当然、信号が青になっても周りの車も一台も動けず、まず家にいる家族と犬が大丈夫か、そのことが頭をよぎりました。幸い、家は大した被害もなく、また埼玉なので津波のような心配もなく、今も余震は続いていますが落ち着いて通常の生活を送れている状態です。以上、個人的な近況報告終わり。

さて、通常営業に戻ります。

今回は「12人の優しい日本人」以来、約100本ぶりの邦画です。しかも恋愛モノ。

普通であれば絶対にチョイスしないんですが、最近同時期に二人の人からオススメされたため、観賞。

ただ、君を愛してる

Heavenly Forest
監督
新城毅彦
脚本
坂東賢治
出演
玉木宏
宮﨑あおい
小出恵介
上原美佐
青木崇高
大西麻恵
黒木メイサ
音楽
主題歌
『恋愛写真』
大塚愛
公開
2006年10月28日 日本
上映時間
116分
製作国
日本

ただ、君を愛してる

大学入学式の日に出会った女性・静流と写真を通して仲良くなっていく誠人だが、静流の想いとは裏腹に、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていく。

好きな方は読まないでください。

3.5

まず最初に僕はかなりの洋画びいきなので、公平な評価ではないと思います。が、別にお金もらってるわけでもないので、正直な感想を。

まずは良かった点。

やっぱり泣きましたよ。そりゃあ。そりゃ泣くさ。

いわゆる惚れただの別れただの、っていう単純な話でもないので、その辺は良かったかな、と。

あとはもう、宮﨑あおいがすべて。彼女の演技と容姿にすべてがかかってる映画です。そこが良さでもあり悪さでもあり、というところですが…。

【以下、正直な感想。いつもよりネタバレ気味により注意】

物語としては、やっぱりありきたりだと思うんですよ。

小道具の使い方がうまいな、っていうのはありましたが、でもすべてどこかで観たような展開だと思う。で、簡単に言ってしまえば、楽な方楽な方、泣かせやすい方に展開させていると思います。この辺にすごく商業主義的な匂い…というか、「いいだろう、いい話だろう」という「ハート・ロッカー」の時に感じたような、制作者側の自己満足感が透けて見えました。俗っぽい言い方をすれば、“ズルい”話。そこがまず個人的に評価を上げられない最大の理由。スレちゃってるだけかもしれないけど。

さらに、ところどころがすごくチープ。今時メガネ外して「おおっ…」みたいな演出いらねーよ! アホか。宮﨑あおいなんてメガネかけててもかわいいっちゅーねん!!

セリフ回しも(僕が邦画を観ない大きな理由の一つですが)ところどころで嘘くさいのが気になりました。ツッコミと同じような早い間合いで、「作戦会議だね!」とか言っちゃう女の子、いるか?

そもそも、この静流のキャラクターが嘘くさい。登場シーンの横断歩道のくだりでもうそう感じちゃったので、「やっぱり邦画はダメだな…」という感じで観ざるをえず…。

現実にいればすごくかわいい女性だと思うけど、こんなマンガみたいなキャラクターはあり得ないと思う。好き好き光線発してる超前向きキャラ。好きな男に他に好きな人がいても応援しちゃう女の子。素質として持ってる人はいると思うけど、ここまで表に出す人はいないと思う。

じゃあなんでこんなキャラに? と言うと、話の帰結の仕方…つまり彼女の持つ運命というか、そういう要素が前提になってくるんだと思いますが、まずその帰結の仕方が上に書いたように「逃げ」の姿勢なので、胡散臭さは拭えない。

もっと言えば、前向き女の子が主人公に惚れていて、その主人公は性格も良いモテ女子が好き、っていう構図がもう少年ジャンプかよ、と。きまぐれオレンジロードかよ、と。いや、あんま覚えてないけど。あのマンガ。でもそんな感じ。少年誌のような三角関係。もうその前提がチープすぎですよ…。

というか、多分(当たり前ですが)もっと若い人向けの映画なんでしょうね。高校生とか大学生ぐらいが観れば、同じ年代だしすごく共感できるのかもしれませんが、こちとらもうむしろ老人ホームとかの方が身近なぐらいオッサン化してきているので、どうしてもこの前提を受け入れられませんでした。

結局最終的には「大事なのは貴様の方でした」みたいな展開もそのまんまだし、その枝葉でさらに“逃げの泣かせ”に入ってるからもう素直に観られる話じゃない。

ただし、この辺は僕の生来の天の邪鬼気質がそうさせてるのも事実でしょう。

ただついこの前、「あの頃ペニー・レインと」でその天の邪鬼気質もぶち破る感動をもらっただけに、上に書いたような一つ一つの「邦画らしい」チープさが故に、粗が気になって入り込めませんでした、という感じかなと思います。なんというか、幼い人たち向けに作ってる感じだし、そこが邦画の弱さなのかなと思います。お客さんの想像力を信じて作れない感じというか。

総論としては、繰り返しになりますが「宮﨑あおいの素質」がすべての映画です。この子じゃなかったら輪をかけた嘘くささで観られたもんじゃないと思う。

この話に純粋に感動できる人は羨ましくもありますが、いわゆる「シネフィル」の人たちがこういう話を素直に受け入れられるのかは疑問です。

実話ベースだったら話は別なんですけどね…。

このシーンがイイ!

なんせ宮﨑あおいがものすごい光ってるので、シーンとしてはいろいろありましたが、あえて「制作者の意図」に乗っかって、やっぱりあの写真の場面かな、と…。

「あの写真」っていうと二枚あると思いますが、シーンの良さで言うと彼女自身のポートレートの方ですね。ここでもあのシャッターを押すための小道具が活きてて良かったし。

ココが○

宮﨑あおい。のみ。

ココが×

いつものごとく、上に山ほど書いたので以上!

MVA

もうわかってるでしょ?

宮﨑あおい(里中静流役)

元々顔は好きでしたが、まあさすが「映画女優」と言うだけあるな、という演技でしたね。演技はもちろん、キャラクターにもぴったりで。でも調べたら黒木メイサより年上なのね! びっくり。

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